複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.330 )
日時: 2016/11/04 17:27
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

siyarudenさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。

イエスタデイ・ワンスモア4が長編になりますので出番が遅れると思いますが気長にお待ちください。

此処からは本編です。



香坂は立ち去る。

「くだらねぇ……」

一方、イラージェス、似田、アリの元に白夜と島田、淡雪がやってくる。

「白夜……」

「私達、香坂の強さについていく事にしました☆」

「……う、うん、それは分かったけど何で私に?」

「え?香坂の仲間ってイラージェスさんじゃないんですか☆」

「違うよ、香坂は……一人だよ」

「……☆」

島田は呟く。

「いずれ、咒、岡添も仲間になる。香坂の強さ認めて……」

「ふーん、まあ、やる気を出してくれるのは私にとって都合がいいから。看守は、特別指導として咲川博士と滓雅さんにお願いするとして……」

似田は質問をする。

「田淵は?」

「皆、田淵から離れるんじゃん。田淵が此処に入ったら私達抜けた意味無いよ〜」

似田は考える。

「一人ぼっち……」

香坂は一人で山菜採りをしていた。

「畜生、どれが食べられる草なのか分かんねー……」

香坂の元に、咲川博士と滓雅が現れる。滓雅の周りには大量の折り紙が折られていた。

「千羽鶴でもしてんのか?」

咲川博士は警戒をする。滓雅は答える。

「そう、これで暗殺をするのよ」

「ほほう、紙一枚で暗殺なんて……。証拠も燃やせば問題ないし、ちゃんとした暗殺だな……ただ殴る、刺すとは違う感じだな」

「当たり前でしょ。私一流の忍者だから」

「忍者か……そういえばそんな格好してるな」

咲川はホワイトボードで滓雅にだけ見せる。

『怖くないの?』

「大丈夫よ、彼は話せばは分かる殺人鬼だから」

『どんな殺人鬼なの???』

「冗談よ....滓雅ジョーク....前に助けたから義理が通ってる人間なら私荷攻撃なんてしないわよ。義理が通ってればね」

滓雅は過去を思い出す。

「何で裏切ったのかな....」

香坂は折り紙に触れる。

「折り紙ってとても凄いんですよ外国でも伝わってるし動物や人間まで何でも折れたりして」

「子供の頃に遊んだ記憶があるな……」

「でも折り紙って本当は武器じゃないんですよ。皆で遊ぶ物です」

「……」

「私平和主義者ですから....私が折り紙で人を傷つける事の無い日は来るのでしょうか?」

イラージェスは似田、アリ、咒、岡添、白夜、淡雪と話し合う。

「此処にいる者は香坂に付いてきたいって言う人達ね」

「それと今日も体が木になった奴がいたらしいぜ」

「理由は分かってるわ。それは恐怖!日本兵の霊!これが正体だわ」

「……何も分からない」

「戦死した日本兵の霊が私達に何らかのメッセージを送ろうとしてるのよ!私の予想したメッセージこそ、最強朝日の復活。つまり、元朝日だったアンノウンが卒業試験で優勝すればいいって事よ」

「無理だよこのチームじゃ……香坂さんはきっと協力しないし」

「そうね、私との勝負にも本気で戦ってくれなかったからね……あいつめ……」

一方、田淵は呟く。

「皆、あんな香坂の馬鹿の所に付いていきやがって……私は……まだ終わってない。終わってないんだ!だから……」

其処に香坂が現れる。

「だから……皆、戻って来てなんて事言うのか?女々しいな」

「香坂!」

「良いか?人間、信頼を失ったら信頼が戻るなんて事は無い。戻らねえんだよ。誰も……何も」

「一匹狼のつもりか?舐めやがって……。お前は孤独が大好きかもしれないですけど、私は………クソッ」

「照れやがって気持ち悪い……」

「うっせーな、お前、さっき滓雅とかと話してたろ?」

「それがどうした?」

「お前、実は仲間が欲しくて媚びてるだろ?なあ、フレンドリー君」

「……」

「前の施設でイジメられたのか?はっはっはお前の様な馬鹿なら当然だよ!」

香坂は田淵を殴り飛ばす。

「……同じ考えを持てる奴が現れたと思えば……。俺は誰にも媚びねーよ!てか、媚びてねーよ!」

香坂は立ち去る。田淵は呟く。

「待ってくれ……私を置いていかないでくれ……私は……仲間が欲しかっただけだ……強くなりたかった……だけ……」

後日、田淵は身体から木が生えると言う病気になる。

だが田淵の元には誰も来ていなかった。

「……田淵」

香坂は田淵を見る。

「呪いか……」

グレイは笑う。

「ペースが速いな。この調子だと今回の卒業試験でお前達が優勝しない限り、お前自体が呪いに掛かり……こんな事になる」

「……」

「他の奴等は日本兵の幽霊の仕業だと思ってるらしいぜ?なぁ?呪いの元凶よ……」

「黙れ……」

一方、咲川博士と滓雅と乾は。

「これがアンドロイド.....」

「アンドロイドって創れるのね……」

『全てはヒワノが創った研究を良い方向に変える為。ヒワノの思い通りにはさせない』

「名前は...レリミューラ。川宮かわみや堕和宮だわみや黒暗淵やみわだ。....ちょっと待って女型のレリミューラ以外、皆イケメンなんだけど....」

咲川は沈黙する。乾は呟く。

「まさか、イケメンで楽園するつもりだったの?」

咲川は照れる。

『レリミューラだけは真面目に作って、後は色々……』

レリミューラ。155cm 50㎏ 赤色がかった脛くらいの銀髪を襟足で括っている瞳は鮮やかな藍色 肌は雪のように白い
白いボロボロのローブを羽織り白のハーフブーツを掃いている
それ以外は何も着ていない つまりすっぽんぽん
いくらアンドロイドとはいえ性器等が忠実に再現されているので非常に目のやり場に困る。

殺人マシーンとしては十分過ぎる程のスペックのアンドロイド。

ヒワノ、地獄門と小林財閥で働いていた科学者の一人が考えたとされる設計図を見事に再現。

『レリミューラもアンノウンで活躍させるから。勿論川宮達も』

イラージェス達はレリミューラの所へ行く。

「ワタシはレリミューラダよロしクね。趣味ハ拷問だヨ」

「怖いわね」

「残虐性をプログラムされており更に技術の進歩により人間と同じ快楽を感じる擬似エンドルフィン機能を備えているらしいです..」

『そうでもしないとイラージェスが目指す卒業試験の優勝には近づけないから。それに味方には害が無い様に設定してるので。高出力のビームキャノンと右手のガントレットタイプのレーザーマシンガンとグレネードマシンガン
左手にはガントレットタイプの折り畳み式、高周波ブレードを装備している。そして指先の隠し武器であるワイヤー武器を内蔵している』

「これで日本兵の皆も安眠出来るわ!」

その様子をグレイが見ていた。

「……後は香坂か……」

香坂は外で考え込む。すると、男性が現れる。

「おや?貴方は佐久間さん?」

「香坂だよ、って誰だ、お前……」

「始めまして私が世紀の奇術師ことバルトマンです」

「……小林財閥の暗殺者か?」

「はい。そうなんです。私も苦労しましたよ、火塗れの中から脱出イリュージョンは!」

「小林財閥の本社が燃えてたな……。俺、ラスジャーンデ時代は小林財閥の就職が夢だったからよ。てか、何で此処にいるの?佐久間って誰?」

「佐久間さんに取り憑いていた式神さんから連絡が来まして....少し前までは小林財閥の実験台として冷凍保存されてたらしいんですけど、私ですら驚きましたよ!

佐久間がワンスモア・Iと言う男に連れ去られましてね...」

「んー、意味が分からないんだが」

「結果的に言うと人間違いです!申し訳ございません」

「最初から言えよ!」

「お詫びに何でも願いを叶えさせてあげましょう」

「は?」

「私、悪魔ですので」

香坂はビビる。

「呪いだの、魔法だの、幽霊だの次は悪魔か!何だよ!どんだけ呪いがオカルト呼んでるんだよ!」

バルトマンは一瞬にして悪魔の様な姿になる。

「私はお詫びをしたいだけですよ。ただのマジックをするだけですって。あ、仮面を被ってるのは悪魔としての自分が醜いとかじゃないですから。ただのファッションです。ほら、何も危険は無いでしょ。私は人をビックリさせたいだけですよ」

「そんな奴が暗殺者になるかよ……」

「もう暗殺者は止めて今は一流のマジシャンです。ヒワノさんやブリエ・ティラトーレ。エクラ・ティラトーレ。ドゥーロ等の仲間達は私が救った後、何処へ行ったか分かりませんが」

「小林財閥、全盛期メンバーか……」

「まあ、ファイアースターカンパニーには負けましたけどね。私達と同じチームワークが無いのに想いが通い合っているなんて恐らく私の中では一番恐ろしいチームです。まああくまで人間の中で、ですけどね。ではマジックを披露させて頂きます」

「人間の中……」

バルトマンは笑う。

「では、願いをどうぞ。悪魔は貴方の願いにイリュージョンを起こして見せましょう」

「……それじゃ……呪いを解いてくれ」

「かしこまりました。では呪いを解く為に貴方の魂を喰いましょう」

「へ?」

バルトマンの帽子からキバが生え香坂を喰らおうとする。

「うああああああああああ!!!」

すると、棒手裏剣が何処からか現れバルトマンに突き刺す。

「悪魔の経路は人間とは違いますかね?」

其処には、うつろがいた。

「にしても、この土地は中々遠いの〜。空港整備させて飛行場を造らなあかんね」

バルトマンは虚を睨む。

「何の用で?」

「君に用はあらへんよ。小林財閥の落ちこぼれ君」

「面白いですね。ビックリです。でも君は私達とは戦っていない。最終戦、君はいなかったからですよ」

「最終戦って事は名もなき暗殺者達の一人って……この人!?」

「理由は分かるやろ?」

「君の目的が金では無く、ヒワノの技術だったからです」

「そうや..クローン、アンドロイド、サイボーグ、超能力者。もしかしたら悪魔も誕生出来るかも知れませんな」

「未確認生命体、生物兵器..悪くないですね。ただ、それを動かせる原動力が無いのでは意味等ありません」

「いずれ出来るはずや。咲川博士も出来ているから」

「まあ私は今、魂を喰らっているだけですけどね。希望に満ち溢れた魂は実に美味ですよ」