複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.331 )
日時: 2016/11/04 18:48
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

虚は看守の乾とグレイの元へ行く。

「霊犀は後日連れて行きます予定ですわ」

「は、はい」

「……それで……何の用ですか?呪いだらけの施設へ」

「僕は会社を建てたんですよ。僕と後三人で。名前は800(エイト ハンドレッド)」

「……」

「今は小さい会社ですが営業回りをしないといけないんと思いましてね?」

「それでインターネット業界に参入した800の用件を……」

「そんなに焦らなくても良いと思うんですけどね?まあ言いましょか。僕は小林財閥の技術を応用し、超能力者、サイボーグ、アンドロイド、生物兵器を大量生産したいんやよ。今じゃ金も原動とする力も社員もほぼ無いんやけどね。是非、此処を小林財閥の様に実験台の提供をしてくれたらと思いましてね」

乾は呟く。

「最近、他の施設でも、虚が出没して暗殺候補施設に実験台の提供をお願いしてるらしいよ」

グレイは呟く。

「……断りたいが、それは不可能と言った方が良い。虚は暗殺業界でもトップレベルの暗殺者。てか、暗殺者ならもっと金あると思うけど……」

「言っとくけど、お金は会社の設立でほぼ失っているんやよ....まあこの施設の資金くらいは提供できるんやけどね」

乾は呟く。

「イラージェスからこの施設の改装と看守の充実等の欲求があったから丁度良いかもね」

「異議なし。だが日本兵の墓地はそのままにしておこう」

「……う、うん……」

「どした?動揺して……」

「何でも無いわ。でもどうして?」

「今でさえ、原因不明の木になる呪いが広がってるんだ。墓地で色々やったら、さらに危ない気がするんだよ」

「……確かに」

(俺の呪いも刺激されると厄介だからな。お楽しみのゲームがつまらなくなるぜ。なあ、香坂?)

グレイは正月の時に友人に5円を貸してもらって賽銭を投げたふりをし5円をそのままポケットの中に入れた時の顔をする。(罪悪感も無く香坂に対して5円を借りパクする程度の事としか考えていない)。

虚はその場を立ち去る。

「では次の施設にも行く予定やので」

「はい、それでは。契約完了と言う事で」

「実験台を提供させて頂きます」

乾とグレイは悩む。

「資金の充実は嬉しいが、呪いが……」

「滓雅さんは?」

「陰陽師の血が入ってるから呪いと言う事は分かるらしいけど、呪いを消す事は出来ないらしいね」

「まあ、滓雅さんがいなかったら呪いかどうかも分からなかったからな……」

虚は誰かと連絡をする。

「こちらの動向は問題ありません。ただ、情報公開をしようとする者がいるみたいですが」

「情報は規制させれば良いんやで〜。ほな....」

遠くから滓雅と咲川が全力疾走しながら虚に向かって来る。

「あれは....虚さん....」

「何が……あったの?」

咲川は流石に話す。

「天淵一族とその分族、私と同様の忍、霜月一族、陰陽師、霊犀一族、忍、滓雅一族等を裏切った人.....」

「え?」

「何で....裏切ったのかな?信じてたのに....貴方が....」

虚は滓雅の方を向く。

「懐かしいけど、今は忙しいからね〜.....それに霊犀や立花、姫哭きこくと違って扱えにくいんやよ...」

虚は何処かへ消える。滓雅は虚がいた場所に着く。

「虚さん....」

「滓雅……大神、宇佐美、田淵等の呪いを解かないと……」

「ご、ごめんね....」

「早く戻らないと、レリミューラが何するか分からない……」