複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.336 )
日時: 2016/11/07 17:08
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

siyarudenさん、設定追加は確認いたしました。

これからも応援宜しくお願いします。

我は勇者の細かいストーリーをそろそろ決めておかなければ……。

此処からは本編です。




香坂はイラージェスと考え込む。

「……呪い……」

「香坂。皆、呪いの事は信じてないけど霊犀と言う陰陽師が来てるから、呪いの進行は止められるかもしれないよ!」

「そうか……」

香坂は思い悩む。

(全て俺のせいだ……。だが俺が元凶と言った所で何も変わりはしない。ただの俺の自己満足に過ぎない。そんなので謝る暇があるなら俺は皆が変わりない日々を送る為に卒業すれば良い……。卒業してから謝ろう)

香坂は鍛練を繰り返す。一方、似田は咲川博士の元にいた。

「処刑♪」

「そりゃそんなほぼ全裸の格好してたら見ちゃうだろうがぁ!」

レリミューラは川宮達と遊ぶ。滓雅は霊犀の元へ行っていた。

咲川博士はホワイトボードで会話する。

『何か用?』

「はい!質問!ど、どうして君は此処で研究所なんか建てているんだい?」

『何でそんな事を聞くの?』

「いや〜なんとなく?」

『私は様々な研究をしているの。クローン、サイボーグ、アンドロイドやゾンビ等の生物兵器、未確認生命体、そしてオカルトも。此処は朝日と言う天淵一族や小林財閥が経営していた施設。何かあってもおかしくないでしょ?それを調べていたのよ』

「……んー、冗談は駄目だよ。アンドロイドなんていないしゾンビはあり得ないし、オカルトはオカルトです。そんなの何処にもありません」

レリミューラは川宮を処刑する。

『あれは?』

「貴方が雇った人間ですよね?ヒワノを倒す正義の味方として」

咲川は呟く。

「私は……正義でありたくないのよ」

「へ?」

咲川はその場を去り、無表情のまま墓地へ向かう。

「ヒワノを許さない=正義とはならないのよ」

大量の木の中にいた大神はその言葉に反応する。

「現代の時代で当てはまる正義も悪も過去や未来では大きく変わる……。過去に行ってきたこともこれから起こる未来も」

宇佐美は呟く。

「木が……木……」

香坂は霊犀と話す。

「霊犀」

「どうしたの?悩み?呪い?何でも聞くよ!」

「……い、いつも、明るいね」

「人は笑顔の時が一番良いんだよ。香坂も笑えば良いのに」

「俺は……笑えないよ。沢山人殺してるし、呪われてるし」

「....それじゃ泣けば良いよ。殺した事を後悔すれば良いんだよ。懺悔すればきっと許してもらえるよ。でも、泣いて来る幸せは嫌ですよ。」

「それで罪は消えない……。暗殺者なら分かるだろ?」

「私は人を殺さないから....」

「……そ、そうなのか。親の教えか何か?確か、天淵一族の分家って聞いたんだけど。不殺の誓いとか……」

「そんな綺麗事じゃないよ....」

霊犀は虚を思い出す。

「殺さない方が、実験台としてもええ訳やよ。君にも都合がええでしょ?それとも、前の様に屍を抱いているん?殺した方が屍の為やのにな〜」

「....」

霊犀は香坂に話す。

「本当に優勝する気?」

「ああ、呪いを解く為にな。あ、霊犀は呪いを信じてくれるよな。陰陽師だもんな〜」

「う、うん....呪い....」

「滓雅さんも協力してくれているし……頑張るか!」

霊犀と香坂は海を見る。毎日見ていた海も朝日で今日は輝く。

「お、俺さ、この施設で優勝して、償うべき罪を償ったら……言いたい事があるんだけど……」

「え....?」

「早いのは分かってる。分かってるんだ……。それに返事も分からないし……。こ、こんなに自分は腐ってて何を言ってるんだろうな。他の皆は呪いで……」

霊犀は笑顔で動揺している香坂に向ける。

「優勝しなくても、ちゃんと伝えてね?」

「あ、ああ……。まあ優勝しないと俺が木になるんだが……」

「....」

霊犀は喜んでいながらも何処が寂しそうな顔をしていた。

「……あー、これって告白なのか?ちゃんと告白らしい言葉を言えば良かったかな……。その場で急に言いたくなったからな。ノープランだよ。……今さら、心臓ドキドキしてくる……」

滓雅とイラージェスは霊犀を見る。

「告白早いよね?」

「....互いに無い事を求め会うって言いますから。凄く明るい結香と凄く危ない香坂。互い足りないモノを求め会う....」

「求め会ったらこんなに早く付き合うの?例えるなら、まだ気まずい高校一年生の四月でもう恋人造る感じだよ?怖いよ!高校の恋愛、3年も続けられる気がしないよ?別れた後の気まずさがきついと……」

「此処は高校じゃないですよ。イラージェス」

「暗殺候補施設で恋愛なんて……。まあ香坂から告白しちゃったし……」

「それより、私、結香の事は親戚だから良く知ってるんだけどいつもと少しだけ違うんですよ」

「……それより……」

「....明るいのは間違いないんだけどね。何か罪悪感が結香に在る気がするのよ」

「罪悪感……」

香坂は呟く。

「せめて呪われても後悔しないようにやるだけの事はやるぞ……。呪われるのは自業自得なんだけどな……」

その後、香坂と霊犀は友達以上恋人未満と言う距離を楽しむ。

一方、似田は巨人の像へ向かう。

「誰が何の為にこんな馬鹿でかい像を……」

すると、如月が現れる。

「どうも……来てくれたんですね。嬉しいです」

「僕もです!」

「……今日は貴方と話したくて」

「ぼ、僕もです!」

「貴方の世界の話を是非聞かせて下さい」

「せ、世界?う、うん……」

似田はアニメについて話す。

「それでシンサリティ・トゥルーツと言う敵が死んだんだ。でも、そうは問屋が降ろさない!さらに凄い敵がドバドバ来て……」

如月は笑う。

「私が生まれた時とは全く違いますね」

「……?」

如月は話す。

「私、実は待っている人がいるんです」

「ま、待っている人?」

「そう、何年も前から待っている人です」

「……その人は来るの?此処に?」

「来ないです。永遠に」

「そんな……。こんな分かりやすい像があるから大丈夫だよ」

「……だってその人があの石像なんですから」

似田は何かを察し全力で逃げる。

「乾さん!?乾さーん!多分、僕石像にされそう!うあああ!!」