複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.339 )
日時: 2016/11/08 16:38
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

siyarudenさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。

そろそろイエスタデイ・ワンスモア4も終盤です。呪いの正体等が明かされる予定です。

此処からは本編です。






ラスジャーンデ。

丹は冬紀の元へ行く。しかし冬紀は其処にいなかった。

「冬紀!?茨田!冬紀がいなくなったぞ!」

「……は?知るかよ?良いから実践訓練しねーと」

「冬紀……」

冬紀は看守を脅し、アンノウンに来ていた。

「此処に香坂がいるのね?」

「は、はい!だから拳銃をこっちに向けないで!」

冬紀はアンノウンへ辿り着く。

香坂は冬紀を見る。

「……冬紀」

「香坂!」

香坂は冬紀を止める。

「何でお前此処に……」

「そりゃ会いたかったからに決まってるじゃん!」

「いや帰った方が良い。色々面倒だし」

「大丈夫、普段は森の中でテント生活するし。他の人にはバレないようにするから。あ、夜にテントに来ても良いよ……」

「丹が絶対に怒るから帰った方が良いって……」

「そんなに私が嫌い?」

「嫌いじゃないが、好きでも無い。正直、ラスジャーンデの時を思い出したくない」

冬紀は逃げる。香坂はその場を去る。

「しかし……どうやって此処に来たんだろ。もしかしたら脱走出来たかもな。……する気はもう無いけど」

冬紀は森の中でテントを張る。

「絶対香坂、彼女いるよ……まあ帰る気は無いんだけどね」

一方、岡添と咒、島田、白夜は。

「俺も恋愛したーい。てか、霊犀……。狙ってたのにな〜……」

「君じゃ無理だよ……」

「分かってるよ。畜生、喧嘩売ってた俺にも優しくしやがって!」

「もうすぐ卒業試験だね……」

「まだ秋だぞ。卒業試験は3月だろ」

島田は鍛練のお陰でムキムキのマッチョになっていた。

「ファイアー……燃え上がる……俺の筋肉……」

「泣き虫君が此処まで変わればもう最高ですね☆」

「マジで優勝しような。その前に俺達が木にならなきゃいいんだけど……」

香坂は悪魔のバルトマンと話す。

「もう慣れちゃったよ。悪魔に……」

「もうそろそろ卒業試験ですね。霊犀さんとの恋愛も順調ですか?」

「まあぼちぼちかな?冬紀って言う女が来たけどな」

「ハーレムですか?」

「違えよ、俺は霊犀一筋だよ」

「人間は無欲が一番です。私にとってはかなり困りますがね!ええ、無欲な人間に出会いたいモノです」

「……知らんよ」

「まあこれで貴方と会うのも最後でしょう」

「ん?どうしてだ?」

「悪魔の世界にも私のイリュージョンを待っている悪魔がおりますので!特に魔王とか」

「……もう、オカルトは勘弁してくれ!」

「貴方の知っている世界はほんの一部です。では!次に会った時は地獄ですか」

「……思うと悪魔って存在が恐ろしく思えて来たよ」

「大丈夫です。勇者が存在している世界では悪魔やモンスターが普通にいますから」

バルトマンは消える。

「勇者って何だよ……。とりあえず……」

すると、イラージェスが香坂に向かって話す。

「森のテントの中で……女性が倒れているのよ!」

イラージェスと香坂はテントに向かう。すると、テントの中には冬紀が倒れていた。

「香坂……」

「どうした?冬紀?」

「私の目の前に幽霊が現れたのよ……」

イラージェスは動揺する。

「その女性は誰なの?何で幽霊?ちょっと疑問が多いんだけど!もう、こんな時期に呪いが?」

冬紀はアンノウンで保護する事になった。グレイはラスジャーンデに連絡をしていた。

「冬紀の件は連絡をしておいた。……幽霊か……。ホラー映画みたいだな……」

「どの口が言ってんだよ。お前じゃないだろうな」

「俺は雇われてお前に呪いを与えただけだ。俺は何も知らない」

「何だよ、その馬鹿みたいな理由はよ。絶対隠してるだろ、何か」

「だったらもっとマシな嘘ついてるよ」

「……」

その後、毎晩、冬紀の傍には香坂がいた。

「……一緒にいたい為の嘘か?」

「自惚れないでよ。私はもう貴方の熱は冷めたのよ。てか、単に丹が嫌いだっただけだし」

「まあその方が俺もうれしいよ」

「……」

そして白い服を着た少女が半透明で現れる。香坂は驚かない。

「慣れちゃったよ……。日本兵の幽霊では無い感じだな」

少女は呟く。

「わ……た……しの……身体……ど……こ?」

部屋は冷える。

「きゃあああああああああああああ!!!」

冬紀は叫ぶ。少女は冬紀の腕を掴む。

「貴方の身体を私の身体にして?」

そして香坂と冬紀は気を失う。起きると、冬紀は幽霊の記憶が無かった。

「覚えてないのか?白い服を着た幽霊が……。ヤバいな……明らかな敵意を持ってる訳だから霊犀や滓雅にお願いしようかな」

「う、うん……」

この現象は翌日にも発生した。香坂は霊犀と構える。

幽霊は冬紀の腕を掴む。すると冬紀は呟く。

「……こ、この現象、私、数年前から……」

霊犀を呟く。

「笑顔の為に除霊をするよ.....」

霊犀は呪文を唱え幽霊を成仏させようとする。

「私の身体ァァァァァ!!!」

「貴方は成仏して次の人生で笑顔になってね」

「ぐああああああああああああ!!!……」

幽霊は消えそうになる。

「健康な身体が欲しい。そうすれば私は彼と付き合えた。別れなくて済んだのに。私はどうすれば良かったのかな?

どうすれば木村と……」

幽霊は消える。

「木村……?」

冬紀はその後、ラスジャーンデに送り返された。冬紀によると3年前から毎日この現象が起こっていたらしい。

香坂は霊犀に呟く。

「呪いが呪い、幽霊、悪魔を呼ぶ。……結構精神的に来るな。霊犀は大丈夫か?」

「まあ陰陽師だし大丈夫だよ....幽霊もあんまり怖くないし」

「強いな、霊犀は……。俺はビビりだからよ。呪いとかかなり信じるタイプなんだよな……」

「...私にも怖いのはあるよ」

「何だ?」

「....秘密」

「そ、そうか……」

霊犀は聞こえない様に呟く。

「怖いのは....闇だよ」

霊犀をこっそり滓雅が見ていた。忍者なので隠れる事に関してはプロフェッショナル。

「.....グレイと香坂が呪いの元凶。イラージェスが言っていた日本兵の呪いとは別.....後は咲川博士が言っていた事と合わせると....結香....」

滓雅は咲川と話す。

『レリミューラは、川宮の修理代が』

「悲鳴ガ心地良イ.....!」

滓雅は話す。

「他の施設でも?」

『そう、極秘にされてるけど虚が全て回収されてる』

「....まさか虚さん」

滓雅が虚の目的に気付く。

霊犀は呟く。

「.....勝っちゃ駄目。優勝しちゃ....」

一方、似田は乾と話す。

「僕、頑張るよ!」

「巨人を愛する小人」

「合い言葉だね」

「そう、巨人と言う歴史の土台に貴方達小人が立っているのよ。これを胸に頑張って!」

「うん!」

そして、数ヵ月後卒業試験が始まる……。