複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.345 )
- 日時: 2016/11/10 14:56
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
モンブラン博士さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
此処からは我は勇者です。
第二十三章 我は勇者
此処はファンタジーの世界。ハジ王国とマルナカ帝国は戦争を行っていた。呪文と剣と拳を使い、何かジャンケン的な感じで遊ぶ優しい戦争。パーが呪文でチョキが剣、グーが拳。全てのトラブルはこんな感じで無血で解決。拳が剣に勝つ……。ちょっとおかしい気がするけど……。
しかしある時ハジ王国の国宝、伝説の剣が盗まれる。そして伝説の剣の代わりに置かれていたのはマルナカ帝国の紋章が書かれていた剣だった。
「国王。これはマルナカ帝国の仕業でございます」
「君は馬鹿なのかい?マルナカ帝国がわざわざ紋章印された剣なんておかないよ」
「……では誰の仕業なのか?」
「其処は……うーん……そうだ伝説の剣は確か、何だっけ?覚えてないけど伝説シリーズを近くに置くと共鳴して発光するって聞いた事あるよ。発光する素材を使用してるんだね。懐中電灯にもなるって事だ。伝説の武器を懐中電灯に……」
「伝説シリーズ?」
「そうそう、伝説の杖とかね」
「それ、シリーズって言うんですか」
「まあ、良いや。勇者に頼むよ。そう……何度もこの王国の危機を救った、あの勇者に……」
勇者はゲームをしていた。
「はぁ……。ポケ○ン今やってんだけどさ。あの3d○でね。いや、ダイヤモン○。うん、俺のポケモン、ダイ○モン○で始まり○イヤ○ン○で終わってるのよ。いや、他の世代を否定してる訳じゃないよ?何か、ダ○○モン○以外やり込める気がしない訳よ。だからダイ○……」
すると、勇者の元に王国の使い手が現れる。
「勇者殿!勇者殿!」
「どうした?新しい○ケモンゲットしたか?」
「ケモン?それより、勇者殿に仕事の依頼が!」
「そう言って、国王の演説の準備とかさ。王国兵士とかがやりそうな仕事ばっかだよな〜」
「今回は伝説の剣を盗まれたので……」
「犯人探しか?そしたら探偵雇えよ。何で勇者雇うんだよ……。毛色が違うぞ?」
「ボケは良いから、聞け!今回は犯人探しが重要じゃないんです。伝説の剣を奪い返す事が目的なんです」
「で?全国の売店を調査して伝説の剣が違法に取引している所を取り抑えろと?それは警察の仕事だろ。この国どうなってんだよ。雑用、事件、犯罪は全部勇者がやるのか?とんだブラック企業だよ!現実逃避して○ケ○ンするぞ!」
「ケンだとちょっとややこしいんで……。あー……ボケに突っ込んじゃった……。伝説の剣を見つけるには伝説シリーズを剣に近づけさせて共鳴し、発光させるんです。そうすれば剣の場所が分かるでしょ?」
「ややこしーな……」
「王国が平和でありますように、との願いでなるべく騒ぎは起こしたく無いんですよ。なるべく、騒動にはさせないで下さいね」
「分かった、分かった……。それじゃ国王の所に行けばいいんだろ?あ、その前にさ、ドラク○やって……」
「……良いから、行けよ!」
「分かったからそんなに怒るなよ……真面目か?てか、俺はトラブルシューターじゃないぞ?……似たようなモンか」
勇者は国王の元へ行く。
「おー!国王、元気?」
「良く来たな、勇者よ。お主が此処に来た理由は他でもない」
「最近、景気どうなんだよ。給料安いんだよ。こっちもねボランティアでね、活動する訳にはいかねぇんだ。もう少し賃金上げてくれよ」
「後でたっぷりやるから黙っとけ。
勇者よ、今こそこの国の為に頑張れ!」
「そう言って、賃金ほぼ無いだろ!ストライキするぞ!」
「此処で時間かけてもしょうがないだろ!早く冒険して来い!どうせ、冒険するんだからとっとと行けよ!」
「何、スキップ機能使おうとしてんだよ。旅の目的くらい話せってんだよ」
「……しょうがない。これから伝説の杖、伝説のメリケンサックを取りに言って欲しい。伝説の杖はドラゴンの巣に。伝説のメリケンサックは魔王が持ってるはずだ」
「メリケンサックって……。いや、それがこの世界観だと言うのならツッコミはしないぞ?」
「まあ一応、武器とか持ってきたから……」
国王が持ってきたのは木の棒とボロボロの服と100G。Gと言うのは日本で言うと円。
「思うんだけど、ショボくない?ケチるなよ」
「財政が厳しいんだよ」
「だからってこれで……」
「魔物やモンスター倒して金稼げよ」
「モンスターが金持ってる訳無いだろ、頭馬鹿になったか、おっさん」
「……イライラするな……もう……良いから行けよ!」
「ブラック王国が……」
勇者は木の棒を持ち冒険に出る。
国王の使者は話す。
「国王、大丈夫ですか?彼は……めっちゃ失礼だし。この世界観分かってないし」
「あれでも、彼は……強い。何故なら勇者だからだ」
「……え?勇者だから強いんですか?強いから勇者なんですか?」
「……んー、何その、卵が先か鳥が先かみたいな水掛け論」
「水掛け論では無いと思いますよ」
「結局答え出ないんだから……」
「そ、そうですね」
勇者は売店へ行く。
「木の棒売って」
「いや、無理です。木の棒って……価値無いでしょ」
「……売れよ。俺、勇者だよ?勇者なんだよ?このブラック王国を全力で守ってる勇者だよ?勇者の言う事聞けないの?」
「……う、売ります。5G……」
「はあ?其処は……」
すると、勇者の元に財務士が現れる。
「おお、財務士。勇者にまで税金を取る悪徳税務士だ」
「うるさいなー。何だよもー。冒険ならとっとと行けよ」
「今回、お前も行くか?」
「何で、旅行感覚で冒険するんだよ。しかも、ドラゴンと魔王だろ?ラスボスじゃねーかよ。てか、それで争いが起きそうだけどね」
「大丈夫、ドラゴンは眠ってるから。魔王は……確か、領地拡大を100年以上してないらしいんだよ」
「つまり、魔王達は戦争を行っていない?何故に?嘗て、このハジ王国と千年戦争と言う血で血を洗う戦争をしたと言うのに」
「……てか、まず旅の準備をしないとな。まず、リュックだろ?後、スマホだろ?地図アプリとかコンパスアプリとか後、コンビニの場所とか、ポケモ○捕まえないと……」
財務士はスマホを投げる。
「お前が持つべきなのはこのボロボロで壊れやすいコンパスだ!地図はこの世界観に合わせて買え!コンビニは無い!あるのは食堂と武器屋くらいだろ!」
「不便な時代だな。車は?」
「馬車がある。お前だけじゃ不安だから俺が一緒に付いていってやる。金なら多少あるし……」
「それじゃ俺の馬車で一緒に行くぞ」
「俺達の馬車な。こっちは仕事休んで行くんだから。後、宝箱の管理は俺に任せとけよ。俺に向かってAボタンで会話が出来るから」
「……つまらんボケしやがって」
「う、うるせーよ。良いから、馬車に乗れ。馬の餌代とか経費で落ちるのかな……。いや、落ちないか……」
財務士と勇者は馬車に乗り出発する。
「で、まず何処に行くんだ?」
「まず、名前を決めないと。財務士と勇者じゃ駄目だろ」
「んー、俺は勇者で良いよ。各地で出会った仲間に決めてもらうし」
「仲間って……造る気まんまんだな」
「だってそうだろ?サト○だってタケ○とカス○と誰かと色んな旅を……」
「せめてモンスターにしてやれよ。ピカチュ○可哀想だろ」
「……お前の名前くらいは決めておきたいな」
「んー、適当に、ああああとかは無しね」
「いいいい」
「いいいいも駄目だって。後、下ネタ禁止」
「それじゃお前の名前は陰画……インガだ」
「インガか……良い名前だな。てか、何だよこの名前システム。親から貰い受けたいよ、名前」
「それじゃ次の街へ行くか……」
勇者とインガの旅が今、始まる。