複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.350 )
日時: 2016/11/10 19:06
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

亞狗兎さん、返答ありがとうございます。

私のハンネはあすなろと呼んで翌檜と書きます。

ハンネの意味は明日は檜(ひのき)になろうと言う意味を持つ翌檜の向上心を込めて命名しました。

まあ、いつになっても翌檜は翌檜のまま、檜にはなれませんがこれからも宜しくお願いします。

此処からは本編です。

「しっかし、ドラゴンの巣って何処だ?町で売ってる地図も偽物があるからな」

ターブチは質問する。

「勇者って何歳ですか」

「僕、三歳なんでちゅ〜」

シャルロットは呟く。

「キモいな....」

「冗談だ」

「誰でも分かるって……」

「うむ、俺は2進数で11011だ」

「……27歳って素直に言えよ」

ターブチは構える。

「お、俺は10進法で11011歳だ!」

「あるよなー、影が薄い生徒が先生にボケを急に振られて、言った言葉がマジでつまらねぇ時って」

「……あるある〜……謎の期待と注目ね。勝ち組が皆、俺の方を向く……」

勇者はシャルロットの元へ行く。

「何だそのカードは?」

「僕の魔法だ。小アルカナのタロットカードに秘めた四大元素の能力を使う。小アルカナの四つの組である。棒(火)【wands】剣(風)【swords】聖杯(水)【cups】硬貨(土)【coins】の手札から自由に選択しそれぞれのカードに秘められた属性の力を使う事が出来るんだよ。
引いた各カードに描かれている数札から属性の威力の上限が変わり、10の数札が最低で1の数札が最大となる
そしてカードの人物札である小姓【page】騎士【knight】女王【queen】王【king】から引いた手札に合わせて必殺技を発動する事が出来る
数札と人物札に関しては完全にランダムであり数の大きい手札程、倍率が低くギャンブル要素の高い能力なんだ。

最初に予想したカードを決めるのが重要だな。大きすぎるカードを予想しても間違えれば意味はない。小さすぎるカードを予想しても倒せない敵には意味が無い」

「……成程ね〜。大アルカナは?」

「宿敵、ヴァイオレッタが持ってるよ。君がこれまで倒した敵をは比べ物にならないくらいね」

「ほほう……」

すると、馬車は森に入る。インガは焦る。

「まずい、この森は……」

「どうした?」

ターブチは呟く。

「エルフの森ですか?」

「ああ、エルフって言う種族が住んでいる森だ。だが、エルフは人間に迫害され人間を恨んでいる」

「そうそう……千年戦争の奴隷として扱われてきたからな」

すると、弓矢を手にした大量のエルフが現れる。

「俺達の矢には毒が塗ってある。死にたくなかったらそのまま下がれ」

そしてエリアスと言う女性と博士と言う男性が現れる。

「博士。四人の人間が現れました。実験台にしますか?」

「そーだねー!捕縛させよー!そして、この世界を変えるんだー!」

騎士、シャルロットと勇者は戦闘を行う。財務士と科学者は後方支援と言う名の応援。

勇者は放たれた矢を全て掴み、逆に投げる。

「おんどりゃー!」

「どんな戦法だよ……」

シャルロットは小アルカナのカードをシャッフルする。

「ギャンブルにリスクは付き物だよ...」

シャルロットはカードを出す。

「Coins・eight」

セフィロトカリバーに地の魔力を纏わせ地属性の斬撃を飛ばせる様になる。

「...エルフにはこの程度で十分」

シャルロットはセフィロトカリバーを振る。すると、土で出来た斬撃が発生する。エルフは斬撃を浴びる。

「目暗まし程度だが隙が出来る。下準備はこれくらいが丁度良い。後は居合斬りで全部斬るだけ」

シャルロットはセフィロトカリバーでエルフ達を切る。

勇者はシャルロットを見る。

「ランダムか……確かにギャンブル要素が高いな……」

勇者はエリアスと博士の所まで行く。

「どうも。あー、エルフのお墓くらいは造るよ。死んだら誰も蘇らないからね。勿論、勇者もね。おお、死んでしまうとは情けないとはならないよ」

「……何が望み?」

「いやいやそっちから売った喧嘩だ。これ以上なにもしねーよ。だが……ドラゴンの巣を攻略したいんだ。……何か知ってる情報ある?」

博士はポケットから何かを出す。

「テレテ テッテテー。攻略本〜(ダミ声)」

「ドラえも○?何で、攻略本があるんだよ」

攻略本タイトル、ハジ王国完璧攻略ガイド 勇者の倒し方。

「おおっ凄いな。勇者のHPとか書いてあるよ。ドラゴンも、国王もあるよ。写真は無いけど」

「まあこういう時代だからね!」

シャルロットは攻略本を見る。

「ヴァイオレッタは無いのか?」

「魔王や悪魔はハジ王国の外にあるから無理〜。エルフにとっては結果的に味方だから無理〜」

「結果的にどう言う事なの...?返答次第では情報を吐かせる事になるよ?」

エリアスは話す。

「敵の敵は味方って事ですね」

「よし、攻略本を借りさせて貰う」

「人間は信用出来ません。必ず奪うでしょう。だがその時に私は全てを予測し貴方達を必ず絶対100%天地の全ての生命体に誓って貴方達を殺します」

「殺しちゃうぜ〜!」

「なら、付いて来い。伝説の杖を奪ったら必ず絶対100%以下略。返してやる」

勇者はエリアス、博士と同行する。インガは呟く。

「どんどん仲間が増えるな。良いんだけど……」

シャルロットは話す。

「僕はもっと必要だと思うよ。少なくとも魔王の領地は今のメンツでもかなり厳しいからね。堕落した勇者と役立たずの財務士と科学者。身分も名乗れない博士と助手だから」

「人間の身分なんてこっちから願い下げですよ。高価な玩具で仲間を殺して満足ですか?」

「誇り高き一族の剣を玩具扱い?エルフにはこの価値がちっとも分からないのかな?」

「人間が定めた価値なんて雄大な自然の前では全て無価値ですよ」

勇者は仲裁する。

「喧嘩は良いけど、言い方が駄目だよ。種族とか身分とか差別の前に仲間なんだから!」

インガは呟く。

「仲間って言うより、シャルロットとかは雇用者。エリアスとかは連行者だろ……都合が良いな……」

勇者達は攻略本を手にドラゴンの巣へ向かう。