複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.365 )
日時: 2016/11/16 18:58
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第二十四章 闇に光を

忍者には正義と悪がいる。誰かがそう言った訳ではないが其処には確かに派閥があった。

正義の忍者達は師匠の元に集まる。

「お前達は悪事をするお殿様や町人を暗殺しろ」

「はい!」

正義の忍者は全部で五人。一人ずつ紹介しよう。

「とその前に俺、師匠からだ。俺の名前は足利(あしかが)。上下関係はキッチリしろよな」

一人目が手を上げる。

「私は有明(ありあけ)!今日も元気にレッツゴー!」

「私は漆奈美旗だ!悪を完全に潰す!」

「ボクは雲井祭、よろしく!」

「私は、伊賀!忍術は、甲賀も伊賀も使える!」

「僕は、甲賀。男だよ」

「うむ、女子が四人で男子が一人。まあ偶然だから……な?それにハーレムじゃないか」

周りはきごちない雰囲気を出す。

「……僕はどうでも良い。伊賀が幸せなら僕は……」

伊賀は話す。

「私は唯一の家族、義兄弟の甲賀がいれば幸せだよ」

漆奈は話す。

「まだ会って二日くらいだから!一緒に食事でも!」

「僕は君達にどう思われてもどうでも良い。ただ、伊賀の事は嫌うな。嫌ったら僕は持っている全ての武器で君を脅す。絶対にユルサナイ……」

「だったらこっちもだよ。甲賀を仲間外れにしないでね……」

伊賀は甲賀のヤンデレに気付いていない。

二人はそう言って消える。足利は苦笑いをする。

「関係を求めるのが悪い訳じゃないが……忍者には不要だ。ただ任務の為に動けば良い」

雲井は剣を振る。

「忍者と言う役職はボクにとっては誇りでも何でもないよ。ただ悪を切れる素晴らしい仕事だと思うけどね!」

有明は巻物を広げる。

「忍法、分身の術!」

すると、足利の元に女性が現れる。

「霜月一族が動きを見せているよ....」

「スパイ、滓雅美智子。そのまま様子を見ていてくれ」

「うん.....」

「今は悪の忍者を倒す事が先決だ滓雅一族もそれを望んでいるだろ」

「....」

「分かった、霜月一族の殲滅に向かえ。俺も向かう」

「ええ、霜月一族が動く時はかなり危険よ....」

漆奈と有明はホウキとバンダナを用意する。

「忍者はいかなる時でも自由に武器を使わないといけない!!」

「つまりどんな物でも武器にするの!」

有明は高速で移動し変装をする。漆奈は最初から巫女の格好をする。

一方、雲井は甲賀と伊賀を観察していた。

「どうにか心を開かせたいけどボクは……」

甲賀と伊賀は団子を食べる。これでも任務中。相手を油断させる為に団子を食っている客として変装をしている。

「甲賀……。私が一人でやれるから」

「勝手に行くなんて駄目だよ。僕の傍から離れないで」

雲井は様子を見る。

「彼等には彼等の世界があるのは分かるけどボク達との交流をしないと悪の忍者には勝てない……」

一方、悪の忍者は。

「まずは俺、平等院優卯。平等院師匠と呼んでね。忍者になれば空中に浮遊する事も可能だよ」

一人目は織戸カヲル(おりと)。だが、影が薄すぎて誰からも気付かれない。

二人目は水掛 秀将(みずかけ ひでまさ) 。だがマスクでほぼ誰だか分からない。

「……戦闘を開始する。ンッ」

三人目と四人目はブリエ・ティラトーレとエクラ・ティラトーレ。現在はきょうだいで愛し合っている。

「僕の愛しい妹よ......君こそがこの世で一番美しい.......」

「キスしてくださいましお兄様........」

平等院は解説をする。

「当時の時代はそんなに性に対しては開放的で恥とすべき事では無かった。つまり、其処ら中で」

水掛は呟く。

「……もう大丈夫だ」

五人目はそばえ。だが、現在は吉原のスパイをしている。

「こいつ等は本当に忍者か?」

「別に忍者の形式なんてどうでも良い。強ければそれで良いのだ。皆、俺の支配にあれば」

その五人と正義の忍者五人で熾烈な戦闘が始まる。