複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.368 )
日時: 2016/11/18 17:04
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ロビンソンは織戸の元へ行く。

「俺と闘える事を光栄に思え」

ロビンソンは顔に大量のカギが刺さっていた。織戸は構える。

「また僕の事が見える。これだと僕の体質に影響が出るから……死んで?」

ロビンソンは拳に付いた鍵を開ける。

「俺の能力は全てに鍵を点ける事。ドアも能力も全てにな」

ロビンソンは織戸の後ろに行く。

「逆に言えば元々あるべきもの鍵を閉める事も出来る」

織戸の目に鍵を入れる。すると、織戸の目は開かなくなる。

「口と鼻を閉めれば窒息死で死ぬ」

織戸は全力で逃げる。

「鍵を開けられるのは俺だけだ。指紋認証と静脈認証で開けられる鍵に設定してるからな」

「……」

「酸素も施錠出来るぞ。まあこんなのは忍者っぽくないからあまりしたくないんだがな」

ロビンソンは能力を解除する。すると、織戸の目は見える。ロビンソンは鉤爪(かぎつめ)を装備する。

「鍵使いだから使う武器も鉤爪。カッカッカ……」

ロビンソンは織戸を鉤爪で切り裂こうとする。織戸は避ける。織戸はクナイでロビンソンを殺そうとする。ロビンソンは織戸の蹴り飛ばす。さらに、ロビンソンは足から隠していた針手裏剣を足の振りで織戸に向かって投げる。織戸はクナイで弾く。ロビンソンは鉤爪で織戸を追い詰める。

「我が霜月一族が貴様等似非忍者ごときに負ける訳がなかろうが!」

「……僕は今の世を変える。忍者のいる時代は終わりだよ」

「黙れ!忍者は不滅だ!滅んではならぬ文化じゃ!」

「もうすぐ廃藩置県が訪れる。城に仕える忍者や藩に仕える忍者は主を失う。そして目的を失った殺し屋は最期に自分を殺して闇の中へ行く。……もう世の中は殺しを求めていないんだよ……」

「いいやまだだ。まだ忍者がこの世に必要なのだ!……じゃないと我々は何の為に生まれてきたのだ?」

「僕に殺される為だよ」

織戸はロビンソンの身体を貫き、心臓を触る。

「僕の能力はコピー。コレクションには出来ないけどね。ストックは一人だけど同じ能力なら僕は誰も負ける気がしない……」

織戸は心臓に鍵を施錠する。心臓のカギは閉まる。心臓の機能が閉まったのでロビンソンは倒れる。

「……」

霜月毬は有明の元へ行く。

「漆奈!ちゃんと休んでてね!」

「ぷぷぷ。呑気だね♪私に殺されるのにな〜」

「霜月一族……」

「断末魔、血しぶき、屍の目、倒れる時の音。私が好きな音は命が消える瞬間。

死ぬ準備は出来た?」

「私が思っていた忍者はもっと優しくて楽しくて……もっと素敵だと思ってた」

「素敵じゃん。合法的に人を殺せる役職なんて。処刑人とか執行人、刑務所でも殺せるけどさ。

つまんねーんだよ。あんなの。善人殺してこその殺人だよね〜!!!」

霜月は有明を拳を連打させる。

有明はクナイを取り出そうとするが霜月は兜割りと言う武器で頭をフルスイングする。

「オッケ、オッケ。この程度ね。頭かち割ってやるよ」

「くあ……私は昔忍者に助けられた。あの忍者はいないの?優しい忍者は……」

「バイバーイ!」

霜月は兜割りで頭蓋骨を割ろうとする。すると、滓雅が折り紙で出来た剣で霜月を止める。

「収納が良さそうな剣だね」

「.....私は折り紙を操る事が出来る」

滓雅は折り紙を巨大にして動物や魚、昆虫等を折る事でそれらを式神のように操る。

「勿論、架空の生物もね....」

折り紙に折られたゴーレム、ドラゴン、魔王が召喚される。

ゴーレムは周りを見る。

「俺に似た生命反応を感じる。この世界は……」

ドラゴンは火を吹く。

魔王は叫ぶ。

「さてどいつから死にたい!俺が立派なゴーストにしてやる!ガッハッハ!」

霜月も式神を召喚する。

「口寄せの術」

霜月の前に現れたのは、禍(わざわい)と呼ぶ化け物。

「……んー、地形変えちゃおっか」

禍は腕から光線を出し、地面を抉る。すると、水掛と雲井が禍の元へ。

「……式神か」

「滓雅さん!どうして此処に!有明さん……!」

魔王はドラゴンに乗って禍と対峙する。

「死ねぇ!」

「魔王か……」

禍は魔王とドラゴンと戦闘する。ゴーレムは滓雅を乗せる。

「霜月....同じ忍者一族として罪を償って貰うよ」

水掛と雲井は戦闘を中断し滓雅の様子を見る。

「……俺は江戸を変えたかったんだよ。例え誰かに何を言われようがな……。だけど……」

「ボクも忍者について再確認が出来そうだよ。忍者とは何か……」

ブリエと甲賀は鏡の中の異空間で戦う。ブリエは何かを察知する。

「これは....」

ブリエは鏡から出る。甲賀も出る。

「僕から逃げるの?ダメダヨ……」

ブリエの目の前には巨大なゴーレムがいた。

「ゴーレム.....」

其処には国王がいた。

「……何なんだよ!こいつ!全然動かない!早く私をハジ王国へ帰せ!!」

「....」

「そうだ!こいつは確か、世界に一つはゴーレムが存在すると言っていた。だから」

ブリエは国王を刺す。国王は倒れる。

「....」

すると、ゴーレムは動き出す。

「……俺の名は甲斐。パラレルワールドの修復を目的としてこの世界を元に戻す」

「....」

ゴーレムは検索し始める。

「またか……。また悪用を目的とする人間がゴーレムを支配しているのか」

ブリエはゴーレムを鏡の中へ入れる。甲賀は構える。

「これさえあれば妹だけの世界に行けるのか。待っていろよ、妹」

ブリエは鏡の中に入り消える。甲賀は伊賀の事を思い出す。

「早く伊賀の元へ行かないと……」

エクラはブリエがいない事に恐怖を感じていた。

「....」

伊賀はエクラを見る。

「悪は滅ぶ」

「貴方に構っている暇はありませんですの...」

エクラは鏡の中に入る。

「……鏡を捜索しないと」

伊賀は消える。

一方、滓雅と霜月は交戦していた。

「忍法・千羽嵐舞!」

滓雅は大量の千羽鶴を召喚し次々と超高速で突撃させ霜月を攻撃する。霜月は大きなダメージを負う。

「貴方の負けよ.....霜月」

「……ロビンソンも負けたみたいだしね。撤収しないと。まあ良い時間稼ぎにはなったけどね」

「......!?」

すると、平等院が滓雅達の前に現れる。

「……忍者以外は全員死んだよ」

「.....そんな」

「これからの世は俺と霜月一族、及び傘下、神無月一族、宇寺田一族のみが築き上げるのだよ」

平等院の周りには大量の霜月一族が現れる。霜月は笑う。

「妖刀、地煉獄天国(じれんごくあまくに)。我が霜月一族、もしくは強者が扱える刀」

平等院の腕には血まみれの地煉獄天国があった。

「忍者の時代は終わりじゃない。始まりなのだよ!」


そして、霜月一族はのちに、食物月(おしものづき)と言う名前でこの世界で活動する。

正義の忍者は月光(げっこう)。悪の忍者は月兎(げっとう)。と呼ばれる。

今、此処に忍者だけが生きる事を許される、闇に光を、照らされた世界で今日も忍者達は生き続ける。




闇に光を 続