複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.370 )
日時: 2016/11/21 15:56
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

地球だけが宇宙人の存在に気付いていない。

地球だけが宇宙に対して無限だと思っている。



一方地球に浮かぶ島国、日本の上に聳え立つ北海道の札幌。

「……あー、マジで学校だるいわー」

彼の名前は大場 幸助(おおば こうすけ)。其処ら辺にいる高校生である。

「……何でこんなにだるいんだろ。まあ良いや」

大場は二人の宇宙人と食事をする。

「君は学校か。地球が終わるのも残り19日だがそんなに学校が好きなのか?」

「うるせぇ!……ほ、本当に地球を破壊するのか?嘘だろ?」

「地球の楽器はこんな感じだね!んー、ス・テ・キ☆」

「この惑星に音楽と言う文化があって良かったな。さて私は早速地球の破壊活動を行うか」

「え〜早くない?他の宇宙人の移住先が完全に決まったらで良いじゃんー」

ハツカは大根の漬物を食べる。

「確かにこの惑星を飽きるまで楽しませてから破壊するか。今日は全世界漬物探検ツアーに行こうかな」

大場は制服に着替え嫌そうな顔をして外に出る。大場はエレベーターのボタンを押し、エレベーターを待つ。その間に忘れ物の確認をする。そして鏡が付いているエレベーターに積極的に乗り、閉めるボタンを押した後に一階のボタンを押す。大場は髪型を整える為に鏡を見ながらクシを使う。
すると、他の階で止まり人がやってくる。大場は即座に鏡を見るのを止め、恥ずかしそうにする。

「……」

大場は一階に降り、学校に向かおうとする。此処までは普通の異常である。

「……わ、訳が分からない……」

そして大場は放課後、家に帰る。すると、家にハツカ、サーメルティ以外に三人の人間が倒れていた。

「え?え?……まさか、本当に……」

ハツカとサーメルティは大場を見る。

「た、助けて!殺さないで!」

大場は逃げようとするが、ハツカは叫ぶ。

「大丈夫だ。こいつ等は死んでいない」

「じゃ、これは……」

「我々が外出していた時に絡んできた不良だよ。やたらとうるさかったので三人をボコボコにした訳だ」

「……」

「この惑星は治安維持が出来ていないみたいだな。洗脳、催眠、脅迫すれば一発なのだが」

「それで治安維持とは呼ばんよ……。それより何でこいつ等を運んだんだよ!」

「……地球最期の二十日間を病院で過ごすなんて可哀想では無いか。ちゃんと私の治癒能力で直してあげるんだよ」

「……いや、地球を破壊しなければ良いだけの話でしょ」

「勘違いをしないでくれ。私は地球に思い入れ等無い。だが全ての生命体に後悔が無い様に生きて欲しいだけだ。後悔があって死んでしまうと、地球の美しき破壊をすると言う目的で来ているのに人間の汚い断末魔が邪魔してしまう。だから皆、生涯を全うして死んでほしいんだ」

「……」

「私は人間等どうでも良い。この汚い星が崩壊する所を見たいだけだ」

「なら、地球人を避難させてから星を破壊すれば良いだろ」

「其処まで私は優しくないぞ?星破壊すんのに何で地球人助けるんだよ。どんだけ都合が良いのだが……」

「……」

「どうせ、助かるんだろうと言う考えなら止した方が良い。君は今を全力で生きるべきだ」

「……な、なら此処でお前達を殺……」

サーメルティは楽器で演奏を始める。すると、大場は感情が抑えられる。

「……これは?」

「彼女は演奏で人を操る事が出来る。君は今、殺意等の興奮する感情がコントロールされている」

「そんな……」

「言っておくがその気になればこの惑星は20秒で消せる。我々が二十日を用意した意味を考えろ」

「……」

「……いや、二十日しか無いから考えるよりやるべき事をやるべきだと思う」

サーメルティは呆れる。

「どっちだよん」

「まあ良い。我々はこいつ等を治療した後、元の位置に戻してあげないとな」

ハツカは三人の不良を治癒する。そしてハツカは三人の不良を手で運ぶ。大場は驚く。

「まさかテレポートとかじゃないのか?」

「高速移動や浮遊能力は出来るが、目立つからそのまま……」

「いやいやご近所さんに変に思われるから止めてよ!」

「どうせ、生きてるのも19日だけだ。恥も何も無いだろ?それに我々が此処に運んだ時にもう隣人には見られてる。だから問題はない」

「ありまくりだよ。通報されるレベルだよ……。何でこんな事に……」

すると、三人の不良の内の一人が目覚める。

「……オラァ!何してんじゃボケェ!」

不良はハツカの腕から離れ、二人の不良を連れ出す。ハツカ達は驚く。

「私から逃れるとは……」

すると、一人の不良は叫ぶ。

「お前だな、ンコダーイ星人は」

「……」

大場は聞く。

「ど、どうして宇宙人だって分かったんだ……」

「地球にも移住している宇宙人が密かにいるのだよ」

「と言う事は……」

一人の不良の顔は割れ、化け物の様な姿になる。

「うわあああああ!!」

「我々は貴様等ンコダーイ星人の受け入れを拒否する」

「お前はトイサラパ星人か」

サーメルティは構える。

「だ、誰?」

「星を持たない珍しい星人だ。だが、他の星に移住して驚異的な繁殖力、適応能力で他の星人に姿を変え、此処に住む星人を捕食している」

「つまり、人間を食べているって事!?」

トイサラパ星人は話す。

「我々はこの惑星で全ての地球人を捕食し、この惑星を我々が支配する。その邪魔をするならばンコダーイ星人でも捕食するのみだ」

サーメルティは大場に話す。

「トイサラバ星人は我々とは敵対関係にある。こういったケースが何度もあると聞いていたからな。しかし偶然にしても……」

「……」

トイサラバ星人は二人の不良を呼ぶ。

「いや、俺達はお前がンコダーイ星人と知ってわざと近づいたんだよ。まさか気絶させられるとは思って無かったがな」

すると、二人の不良は殴られ所が悪く、死んでいた。

「……し、死んでるじゃないか!人間だったら俺……でも、こいつ等だって戸籍が……えええっ!?」

「おい!……死んでいるな……」

「……ちょっと待って殺人犯になるんじゃ……」

「残り19日だ。どうでも良いだろ」

「良くねーよ!残り19日牢屋にいるなんて馬鹿だろ!病院より酷いわ!」

トイサラバ星人は発狂して交信を始める。

「まずいな……」

「何が?」

サーメルティは話す。

「トイサラバ星人はテレパシーを扱えちゃうんですよ♪だから今、此処の付近にいる大量の仲間を呼んでいるんよゥ!」

「……ヤバいじゃん!……あれ?」

すると、隣人が壁をぶち壊す。隣人の顔も割れ、化け物の様な形状になる。

「隣人も宇宙人なのかよ……」

ハツカとサーメルティ、大場は逃げる。

「ど、何処に行くんだ?」

「敵の敵は味方。トイサラバ星人と敵対関係にあるウゴ星人がいる地域へ向かう。まだ避難していなければ良いが」

ハツカ、サーメルティ、大場はウゴ星人の元へ行く。

ウゴ星人は人間にそっくりの人形に入って活動している星人。正体はミジンコ程の小さい星人。その星人が一億あたりに一人の人間の人形にギッシリ詰まっている。

「うげ……想像したくない……」

「ンコダーイ星人!地球を破壊するのか!」

「私は他の同志と違って二十日間の猶予を与えている。今の内に逃げて欲しい所だが、困った事にトイサラバ星人が此処にいたのだよ」

「ああ……あいつ等か……」

「そうそう、なので戦って来てくれない?お願い☆」

「いや……その……」

「協力出来ないのか?」

「流石に無理だよ。折角この惑星にも慣れて来た頃なのに。此処は今まで君達みたいな星人が来なかった事で有名なんだよ。そもそもの原因は君達じゃないか。君達が地球を破壊しなければ彼等も落ち付くはずだよ」

大場は話す。

「そうだよ、何か違和感があったけど俺にとってとりあえず都合が良いのはあのトイサラバ星人だよ。結果的に地球守るって事だし」

ウゴ星人は話す。

「そう言う事。俺達は……」

ハツカはウゴ星人を吹き飛ばす。

「ファー!ナイスショットですな〜」

「これは脅迫だ。結果的に我々は貴様等を生かしてやるんだから素直に従え。お前にとっても得なはずだ。トイサラバ星人が消える事は」

「無闇に協力は出来ない。トイサラバ星人の交信は他の惑星まで可能。地球のトイサラバ星人が死んでも他の惑星に言っているトイサラバ星人が此処と俺達の故郷が真っ先に犯される。御免だぜ……それは……。俺達の故郷が他の国から非難されたくないんだよ」

「国?惑星じゃなくて?」

「他の星にも地球の様に色んな国があるんだよ」

「そうか……と言うか、意外に地球に在住している宇宙人が多い……」

「地球人がまだ知らないだけだ。我々の存在を」