複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.383 )
日時: 2016/11/30 21:28
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。


男は祈りを捧げた。ただ、ひたすら。祈りを捧げた。

「い、妹が欲しい……か、可愛い妹が。どんな系統でも良いから……妹とイチャイチャしてえよ……」

壊れた世界で彼は家族を願う。

「いや……妹いないよ。架空の妹を願ってるんだ。なるべく、義理の妹設定を付け足して欲しい……。本物設定は変態になるから……。後、妹が三人くらい欲しい。ハーレムを……」

そう言って彼は家族を願い、一人ぼっちを恐れていた。

「だからー。もう、幼馴染でも良いよ……てか、何か……うーん……」

こうして彼の憂鬱は旅人になっても続く。彼が無機質になる時が来るのか。

「……憂鬱って程じゃないよ。ただ、うーん、姉でも良いんだよな……」

彼は家族ならば何でも良かった。彼は石や瓦礫を家族とし一人で会話をするようになった。

「……人形と会話する奴レベルで……恥ずかしいよ。寂しいよ。別に性欲を満たしたいだけだから。あ〜妹、姉のオリキャラ降って来ないかな……来る訳無いか……来ても困るし。それにさ、何行動を勝手に指示してくんの?未来の出来事実況か?うわ……このジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人に……」

彼は自分の存在意義に対して恥ずかしくなった。何て俺はちっぽけな人間だと。世界の壮大さを前に己のちっぽけさを知ったのだ。

「……な、何でそう真面目の方向で修正してくんの?ならよ、こっちだって手はあるんだぞ。俺の妄想をなめんな!」

彼は…… 160cm 58㎏ 長い金髪を三つ編みで結んでいる。青と白の毛皮のロングコートに青い外套を羽織り青い帽子を被っている 手には手袋。黒いストッキングと青い毛皮のブーツを掃いている17歳、スネグーラチカを召喚する……。

「私はジェド・マロースの娘よ 控えなさい」

「ジェド?まあ細かい設定は後で考えようか。……これからは俺の妹。俺は18歳だからな。まあ中学生が良いんだけど。良いツンデレとわがまま具合。それでいて清純派。良いね〜雪の様に綺麗だよ〜」

彼はそう言って雪の精とこの世界を知る為に行動を開始する。彼は旅人でスネグーラチカはそのお供。

スネグーラチカは人間を見下す態度をとりながら、彼を見る。

「……雪の精って言ったから俺の妹じゃなくて雪の精になっちゃったよ!しかも人間設定消滅してるし……妖精になってんじゃん。俺の妹、初対面ニ分くらいで妖精になっちゃったよ」

彼はスネグーラチカの態度に気にいらなかった。しかし、妖精と言う言葉の意味を知らなかったのでそのまま世界を歩く。

「おい何、馬鹿設定付け足してんだよ。付け足すなら名前だろうが。今、1268文字くらいでまだ名前付いてないとか勇者かよ。我は勇者かよ。我、そんなに魔王とかドラゴンとか倒す気無いよ。てか、もう長編疲れるんだよ!長編は……年明けくらいまで書きたくないよ……。アイデアは出てんだよ。こんな物語書かなくてもイエスタデイ・ワンスモア5とか6とか7とか書けるんだよ。ただ、長編気合い入れ過ぎ大体空回りすんだよ!」

「誰目線なの?」

……彼はちょっとしたジョークで場を和ませようとしましたどうにもなりませんでした。

「コメディにジョークとか言うなよ」

「フン、この程度でコメディと言うなら人間はよっぽどくだらない娯楽が好きなのね.....」

「ツンツン……デレ要素が一割も無いって……」

しかしスネグーラチカの強がっている姿では無く素の姿を少しだけ見せる事でこの危機を脱しました。

「何の危機だよ。ツンデレ要素無いし。てか、ツンデレって言わないんだな。真面目とはまた違う気がするな……」

「わ、私、別にツンデレなんかじゃないんだからね!」

彼とスネグーラチカと楽しく世界の中心へ向かう。

「世界の中心?せかいの真ん中なら、『か』だよな」

「.....」

スネグーラチカは心の中でついて行けないと思った。そして彼の妄想から飛び出て自由になる。

スネグーラチカは消える。

「ちょっと待って!あ?何だよ!これ!だったらスネグーラチカと別の子を召喚してやるよ!てか、俺の目的別に世界の中心に行く事じゃないし世界の中心とか人それぞれだよ。十人十色だよ」

彼は……家族を望んだ。

「……」

……

「俺の脳裏によ。さっきから幻聴が聞こえるんだよ。俺は別にアルコール依存症じゃないし薬物依存症じゃない。まあ、妄想はいつもの事だ。女性を召喚してキャッキャウフフな事をして満たす。妄想でしか満たされないって言うのは……」

彼は妄想について少し考えていた。しかし答えなんて無かった。彼は世界の中心へ向かう。

「幻聴だよな?幻聴のはずだよ。こんな三人称視点で俺の行動を監視しやがる奴なんてよ……」

彼は自分が何者かを知りたくなった。だから彼は世界の中心へ向かう事にした。其処に答えがあるから。

「……お、俺はただ妹か姉が欲しいんだよ。妄想に浸ろう。声なんて気にしなくていい」

こうして彼の奇妙な物語が始まった。

「……物語?物語って何だよ」