複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.384 )
- 日時: 2016/11/30 23:01
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
彼は世界の中心へ向かいました。
「向かって無いって!誰だよ、名を名乗れ!」
彼は自分の名前を思い出そうとしましたが思い出せません。思い出すのは家族と雪の精、スネグーラチカの事くらいだ。彼は全てを思い出したいが為に世界の中心、ナンバーゼロに向かいます。
「……」
彼は……。
「女性を大量に召喚し、幻聴が聞こえなくなる程の精神を安定させれば良いんだよ。ハーレムだ。ハーレムを作れば俺の精神は安定する!」
彼……彼は大切なクラスメイトの事を思い出しました。
「……何!?俺のクラスメイト!?」
クラスメイトには崎峰とビリーがいた。
「....久しぶりなんだな。元気にしてるんだな」
「ニシシ!月兎以来だね〜!」
「……お、おう。長編書きたかったから直ぐに終わらせた超短編続・月兎じゃあないか……」
彼は良く分からない発言をして場を凍りつかせた。そして月兎と言う昔のマンガの想い出話も済み、彼等と共に世界の中心、ナンバーゼロへ向かう。
「ナンバーゼロって何だよ……。てか、基本パロディは幻聴の中では認知出来て無いんだな」
「んー、何か予定と違って出てきちゃったけどどうなの?私、予定だと姉役だ思うけど。まあ舞台に出られるなら良いか!」
「.....ぼ、僕もお姉ちゃん役なのか?なんだな」
「お前のキャラって……」
ビリーはとても善悪の区別がつかない恐ろしい人物。ビリーは崎峰と彼を食べようとします。
「食べようとって化け物じゃないんだから」
「美味しそうな肉なんだな。注文の多い料理店なんだな。塩付けて丸かじりなんだな」
ビリーは肉切り包丁を振り回していきます。
「うわうわ!誰が止めろよ!」
崎峰は顔を別人に変える。
「だから何だよ!」
「囮やスパイに最適だよ!」
「……今の状況には適してないな〜」
……
「……この声に従えば、俺は……」
神の導きに従えば幸せな世界が待っています。そう、ユートピアです。
「……」
妄想ハーレムに包まれる事はありません。神様の言う通りにしていれば良い。サイコロの様に周り、双六の様に従い歩きゴールへ目指す。人生ゲームと同じ。
「幻聴じゃないのか?まあ、妄想するほどバリバリ健康だし。精神不安定だけど」
あるべき結末に向かうのだ。発言も重々しく鈍く鋭い眼光で声を殺しながらしたまえ。
「……」
今までは少しコメディが強すぎたようだ。セルフパロディとかね。これからはこの世界の奇妙な旅だ。冒険だ。
「奇妙な……冒険……もしかしてオラオ……」
今まではコメディが大分強すぎた。これでは本来の持ち味である、ブラック要素が皆無になる。この世界はブラックで誰も見た事が無い物だからこそ価値がある。誰も見て無かろうがそれはそれで良いのだ。誰も見た事が無い世界には相応しいだろ。
「ラですかーっ!まで言わせろよ!……ブラック要素?ブラックって何だよそれ……」