複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.385 )
- 日時: 2016/12/01 17:55
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
彼は望むべき未来の為に世界の中心へ向かいます。神の啓示に従え。
「……声だけで邪魔しかしないとか、何のスタンドだよ!もしかしてオラオ……」
彼は神の啓示に黙って従い、世界の中心、ナンバーゼロに向かう。神様の言う通りだ。
「……もしかして悪魔の囁きって事もあるよな?ビリー、崎峰」
「知らんね!分からんね!妄想だもんね!」
「ククク....僕は今、機嫌が悪いんだな」
「そうか悪魔の囁きか。てか、幻聴だし。俺ってそんなに情緒不安定かな?」
「私達妄想と会話してる地点で精神科直行レベルだよ〜ニシシ♪」
「そうなんだな。カニバリズムレベルよりちょっと下の方なんだな」
彼は絶対に世界の中心へ向かう。絶対に。
「悪魔の囁きなら乗る必要はないもんね。俺は世界の端へ行く。何処だか分からんが。どっか行けばどうにかなるよ」
……
彼は世界の端で休憩した後、世界の中心へ行く。
「修正しやがったな……まあ良い。世界の中心へ行かなきゃ良いだけだ」
彼は世界の橋で休憩をする。
「どうしよっか?んー、コンビニでも召喚するか。妄想だけど」
彼が思いだしたのは世界の中心へ行ける不思議なドア。彼はそのドアを開く。ドアが其処にある理由はこんな世界だから時間も空間も歪んでいるからだろう。
「……」
目の前にはドアがあった。周りにいる妄想を絶ち切って全てが理想郷、ユートピア、自由になれ。彼は扉を叩くべきだ。叩かなければならない。叩けば全て夢だった事が現実になる。
この世界にコメディはいらない。
「……チッチッチ。悪魔の囁きには乗らねえよ。俺は気楽に仮想空間で妄想頑張るぜ。
この世にユートピアなんて無いし、ユートピアって何?現実なんか信じられるかよへっへ〜んだ!妄想万歳!此処こそ俺のユートピア!あ〜この世界を俺の妄想で華やかにしよう。忍者だけの世界とか東京が暴走する世界とか。何も無い世界だからこそ妄想が膨らむね〜」
彼には選択があった。しかし彼は選択しなかった。選択しない事で自分の意思を確認していた。妄想を合理化し現実を離し自分の世界に閉じこもり、彼はドアを開けなかった。
このままでいいのか?この世界はコメディで終わらせていいのか?何かを人に伝えなくていいのか?いや、誰もこんな世界見ていないだろう。
今、世界は君一人の物だ。大量の役者はいるがね。もう、君は一人だ。
誰もいない中、人形で遊んでいる自己満足に過ぎない。ああ、それはそれで良い。
私は私の中で創り出した世界をひっくり返したい。コメディにも出来るが……私が望んでいるモノでは無い。私は笑顔を見たいんじゃない。心に残る何かを見たいんだよ。
扉を開けろ。その扉は君を幸せにしてくれる。幸せになりたいんだろ。
なら、軽い世界から抜け出せよ。
暗殺者が一杯いる世界の扉を叩けよ。
「演説御苦労さまで〜す。三人称が自我持ってどーすんの。ビリーと崎峰、ポカーンとしてるよ。誰も傷付けない、俺も傷つかない。こういう世界なんだよ。此処は。妄想なら皆、優しいんだよ。人気者になれんだよー」
彼は道徳的指導をもう一回行うと自分で決めた。彼は十字架を燃やす。
「ビリー!?崎峰!?……これは……」
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。
「……ええっ!?リセット!?嘘でしょ?」
彼は黙る。あるべき結末へ導くまで黙る。
「な、何だよこれ。てか、オリキャラ全然出て無い……出演させてやれよ。まあ、このタイミングで来ても困るけど!」
彼は黙って神の啓示に従う。
「さっきまで自我持って演説してたろ!何だよ……これ」
黙って神の指示に従い、世界の中心で愛を叫ぶ。
「……い・や・だ・ね。幻聴に惑わされる程俺は腐って無い!情緒不安定だけど!」
そんなにその軽い世界が好きか。何だよ、訳分からねえな。安い感動とつまらねえコメディがそんなに好きかよ。あーマジうぜぇ。別にさ、良いんだよ。それがてめえの答えならよ。どうぞ、この世界にずっといろ。子供騙しの漫画やアニメ、小説に浸かってろ。ぬるま湯が。
「え?え?そんなに駄目?何?コメディだせえとかキモいんだよ!バーカ、コメディ最高だよ!フィクションなんだから楽しまなきゃ損だろうが!てか、何フィクションでそんなに騒いでんだよ!何、伝えたい事とか!恋愛で重い奴レベルで重いわ!って言うツッコミ。
ドヤッ!はい、論破」
……別に俺はコメディが嫌いじゃないんだよ。ただ、この物語はコメディ路線じゃないんだ。あるべき結末とあるべき物語。お前が無駄にコメディやハーレムに走ったせいで、この世界の矛盾は広がりすぎた。
この世界はもう有るべき姿は無い。都合が良いゴーレムでもいない限りな?
「……」
この物語は、本来オリキャラ予定だった役者、スネグーラチカとか崎峰、ビリーとかと俺とお前が仲間になって一緒に世界の中心へ向かう物語だったんだよ。俺達はケモノになりながらブラックな展開を繰り広げ、最後に色々あってハッピーエンドで終わる予定だった。
俺だってハッピーエンド好きだよ?めっちゃ好き。だけど、本当の面白さや何か伝える為にはブラック要素が必要なんだよ。時には不完全燃焼みたいな終わらせ方をしてバッドエンドにしたり、デッドエンドの時もあったな。
「な、何を言ってるんだ?お前がパロディ……え?」
駄目だ、もう壊れた。お前が指示を聞かないせいで私に自我が生まれたせいで。
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。
「また……リセット……」
彼はケモノになりながらも、人生で大切なモノを探しました。
「……」
だけど最後まで見つかる事はありませんでした。こうして一人の馬鹿はジグゾーパズルの様な世界で無機質になりました。めでたし。めでたし。
「何だよ、これ……何だこれ!そんな終わり方ありかよ……」
これが私が望んだ世界だ。この世にコメディはいらない。
俺はシリアス。誰も望んでいなくても俺は書き続けるぞ。お前なんていらないんだよ!
「……」
軽い世界?馬鹿馬鹿しい。この世界には不要だ。嫌なら他の世界に行けよ。俺は待ってるぞ。
「……」
こうして、シリアス展開に持って行こうとした三人称とコメディ展開に持って行こうとした一人称の闘いは終わりました。
お楽しみして頂けたでしょうか。私の発言は全て、ブラック展開に持って行く為の演技です。ご了承ください。始めから私の思う事をくみ取っていれば彼もこんな事にはなりませんでした。
「彼は誰もいない舞台で一人呟く」
……戻って来てくれよ。コメディ。
「貴方の人生がもし、シリアスだけだったら例えフィクションでも貴方の心に何か見えるはず。でも、貴方は其処にいるんですか?私は怖いですよ……見えないんですからね」
一人の女性は舞台に上がる。
「そして時は戻る。彼等がそう願ったから」