複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.39 )
日時: 2016/07/16 17:41
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

一方、香具師率いるロケット開発チームは。


香具師は数十人の仲間を集め、ある所の一室で会議を行っていた。




「今日の会議は……ロケットの飛ばし方。確か、問題は……」

無愛想に香具師は進行を続ける。



一人の女性が答える。


「問題はロケットの燃料が多すぎて飛ぶ事が出来ない事ね」


「そんな感じ。だから……自由な発想で良いから何か案を出して。後……白咲率いる新メンバーが合流するから」




「おお!また来るんですか!この狭い車庫の中に!」






数十人の仲間が狭い車庫の中で騒ぐ。




「この車庫は、ある方から無料で提供してくれた……。くれぐれもお前等が……壊す等の行為があったらちゃんと直して」


「あ、はい」







香具師は数十人の仲間を少し遠くから観察する。




「人間観察は……心が落ち着く。しかし、早く白咲と話したいな。あの……恐ろしい本性を見てみたい……」







数十人の仲間は話し合う。


「はい!え〜と……今日のお題は跳べないロケットの予算のかからない飛ばし方です!」



一人の男性が手を上げる。


「はい、望月君」


「エコの為に、ツバキ油を使う!」



「う〜ん……まあ、良いかな。座布団一枚!」



「よっしゃ!」




一人の女性が手を上げる。


「はい、諸星さん」


「逆に月が此処に来てもらう」


「そうだね、でも太陽系がおかしな事になるのは確かだね」







香具師は仲間を観察し、原稿を書く。




「今日の活動記録は……こんな感じで良いか。どうせ、出版する時に、編集部の奴等が手直しするんだから……」














一方、白咲は道ノ里と話していた。



「今日は、お餅なんだね〜」


「あなたの夕飯は何ですか?」


「まだ決まっていないんだよ。しかし、今日は何故かお餅が食いたい気分なんだよな〜!」


「そうですか。ではお餅料理が食べられるお勧めの店をご紹介します」



道ノ里は、ガイドブックを取り出し白咲に見せる。


「いや、僕は、その」


「このお餅専門店『月夜』がお勧めです。兎の耳の人間用にドアが大きいので問題はありません」



「あ……一緒に行こうよ!」


「申し訳ありません。今日は地獄門さんと予定がありますので、後日お誘い願います」


「はい……はい」






道ノ里は料理BOOKを見ながら、呟く。


「今日は餅ピザを調理しましょう」





白咲は誰かと連絡する。



「ああ……君か」











道ノ里は白咲の方を少しだけ見る。



戻ってきた地獄門は道ノ里に話す。


「どうしたんだい?」


「なんでも有りません。ただ何故彼は私に話しかけてくるのでしょう」


「さあね。でもあまり彼と話さない方が良い。同類だと思われるからね〜。だって君は高性能のアンドロイドだから」








地獄門はあるリストを見る。



「さて……道ノ里。君を造った製作者を監視するんだ」


「理由をお聞かせ願います」


「彼は、天才で……本当に月面ロケットを完成させられるのだから」





道ノ里は倒れる。


「あー……バッテリー切れか。月華ちゃん」



地獄門は道ノ里を運ぶ。


「相変わらず、兎の耳である機械が持つ異常な熱を冷やす冷却機は動いたままだね」










車庫の前に、電話する兎の耳をした人間がいた。


「相変わらず携帯電話は不便だな!まあ不便でもこれはこれで味が出ているから良いんだけど!」





「もうすぐで仲間とこちらに行くよ。まあ、本当は一人紹介したい人がいたんだけどね。にのまえ




「ああ!やっぱり新しい出会いってワクワクドキドキするんだよ!それに月面ロケットも造れるからな!」



ニノマエは車庫の扉を開く。



「さあ、始まりだ!月移住計画の!」






「何故、倒置法?」