複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.398 )
- 日時: 2016/12/08 16:44
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第二十八章 リターン ワールド2
セヴェルト・オースツジは壊れたモルドを運んでいた。
「普通こういう殺し合いが行われる場所には医療班が付き物だがな……。よっと、アンドロイドって重いな」
セヴェルトはモルドの指示の通りに動くと、ある建物に着く。
「あれれ?それって……モルド!」
「……誰だ」
「ハロハロ〜、私はナツ! Hさんの部下だよ」
「Hさん?良く分からんが、此処の地域は……Cランカーだな。家のレベルは一人暮らしのアパートレベル」
すると、変態紳士が現れる。
「私の名はミスターH。ヘソを舐める為に命を懸け、ランクを上げる男だ!」
「モルドが戦士になるとか言ってこの場所を指定したが……此処は何だ?」
ナツはセヴェルトを見る。
「戦士になりたいんだ〜最近は減ったからね〜。この世界が当たり前になった時からかな?」
「私は14歳女戦士のヘソが舐められれば良い!」
セヴェルトが辿り着いた場所はアパートの一室のミスターHの部屋。部屋の中は美少女フィギュアやポスター、色々ある。
「どうだ!」
「どうだじゃないよ」
「飽く迄も、此処は戦士達の隠れ蓑だがね」
「隠れ蓑?」
ナツは解説する。
「私達、戦士はミスターHと契約して部屋を借りてるの。あ。やらしい事はしてないからね。戦士には男もいるから!」
「……」
ミスターHは叫ぶ。
「いずれSSランカーになって、世界中の美少女のヘソを存分に舐めるのが夢!そして全ての頂点Hランカーになる!」
「まあ次長レベルが会長レベルになれるかって言ったら……可能性は低いけど、CランカーのミスターHでも強いよ。Hランカーなんて無いけど〜」
「……戦士って何だ?」
「それは後で説明するね。まずは地下室に潜るから」
「アパートに?一階だけどアパートを勝手に改造して良いの?」
「いずれSSランカーになる者、きっと許してくれる!」
「……色んな奴がいるんだな」
セヴェルトとナツは地下室へ行く。
「死ね」
「……」
セヴェルトの目の前にショットガンが向けられる。
「見事だね。殺意が無い事に気付いた?」
「クマちゃんの人形持ってる奴が言う言葉じゃないな」
「ちょっと怖い初対面だけど、仲間だから!この人はセヴェルト・オースツジ。ラスボス感満載の名前だね。で、ショットガンを片手に持つ怪力少女が桐生 緋色(きりゅう ひいろ)。現在はこの地下室で隔離してる戦士〜!」
「戦士が隔離って……」
「そうそう、私、解放されたいんだけど??無闇 ルキア(むやみ るきあ)。シャルロット・クラージュ。は解放されてるよ??」
「戦士って言うのはね。嘗て、この力が全ての身分制度に反対した革命家達の集団の事を言ったのよ〜。
でも、結果は当時のSSランカーに皆殺し。彼等は伝説の天使達って呼ばれてるの。悪魔の戦士達と伝説の天使達が闘い、天使が実権を握り、この世界が誕生した。
その戦士達の考えをもう一度実行しようとしてる人達の集まりが私達!
まあ、動機は人それぞれだけどね〜」
「其処にモルドが?」
「ううん、モルドは製作者が戦士なだけ。モルド自体は単独で動いてる。情報交換はしてるけどね」
「製作者?」
「製作者は……行方不明だけど……。でもあの人なら大丈夫!」
「状況さっぱり分からんよ。戦士のメンバーの数は?製作者って誰?」
「それは……」
すると、アパートから大きな音が響く。
ミスターHは窓から覗く。
テレビからはアニメの特典についている声優のメッセージが流れる。
「え〜ゲスト声優のペリカンのサンシシさんです!」
「あ、は、はい。え〜本人役で出させて貰いました。サンシシです。まあ、声優さんに追いつけるように頑張りました。作品もとても前からファンだったので……」
ミスターHはテレビを消す。
「……飛ばして、え〜どこだっけ。此処だ。次の声優さんは」
ナツと桐生、セヴェルトは外を見る。すると、怪人みたいな化け物が無闇とシャルロットと交戦していた。
「……あれが戦士か?」
「そうそう、でもさ、あの化け物にビックリしないの?」
「……俺は良い。あの化け物とあの二人の説明を」
化け物は叫ぶ。
「見られてはならないモノを見たな!お前等は消す!」
「僕は戦う....!無闇は下がっていろ」
「ボクは人間を信じないよ?人間なんて大嫌いだ……。ボクは人間達に何をされたと思う?」
「....無闇」
「時間稼ぎか?
生きる時間を伸ばしたいのは分かる。
たった一度きりの人生だ。失った時間は戻せない。
俺である時は、死へのカウントダウンと何も変わらぬ。
そう、俺と言うネズミルク。の時間は残り何年になるか……」
「ネズミルク?……そんなふざけた名前の人生なんて過ごしたくも無い」
化け物の姿は巨大なネズミに、身体の模様が牛乳パックになっていた。つまり、刺青をした巨大ネズミ。
「ちがーう!星人に牛乳とネズミを掛け合わせて創られた宇宙から来た怪獣だ!
それに俺は牛乳よりコーヒーが好きなんだよ!俺がお子様だと思ったか!
俺はB級ランカー、ネズミルク。乳臭い餓鬼になめられる程、俺はドブネズミの様に腐っていないぞ?」
「ネズミはどっちも飲めないよ」
シャルロットは刀を振る。無闇は身体から植物を生やす。
「ボクは誰も信じない!ただ、この世界を壊すのには賛成だ。だから特別に協力してやる!」
「それは僕の勝手。僕は伝説の天使も悪魔も全て斬る為にいる。戦士なんかなりたくも無い。むしろ憎んでいる....
だけど、全ては強くなる為に。僕は全ての道を究める。王道も外道も神道も。その為に僕は....自分の中にいる女を捨てた」
ネズミルクは口から大量のクルミを吐き出す。クルミは高速回転をし無闇とシャルロットを潰そうとする。すると、ナツと桐生も参加する。セヴェルトも参加しようとするが桐生に止められる。
「ボク、未来が見えるんだ。これから起こる事件も全部分かる。これから起こるふざけた名前の怪物との闘いもね。君は一回でも戦えば恐ろしい事になる。そう、SSランカーよりも……恐ろしい」
「……?SSランカーより上がいるのか?」
「其処からは駄目。僕の能力でもその先に行くと……。此処がギリギリ」
「見えない未来……?」