複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.40 )
- 日時: 2016/07/18 17:26
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
黒姫は現代文を読む。
「……題名、月と蟹と少女、及び兎が廻る自転について。……何これ?」
黒姫は論説の問題を解く。
作者は、香具師。
五十嵐と一之瀬は回答する。
「現代文の先生は優しいね。常識問題だよ」
黒姫は英語をやる。
「英語にも種類があるんだ……」
黒姫は英語表現をする。
「この英文を日本語訳せよ。兎は歯を磨きました。……成程、過去形ね。この問題は……」
黒姫は問題の内容を見て驚く。
「……どうして問題が兎と月しか出てこないのよ。挙句の果てに長文は、トムがファミレスで兎と月について語り合ってるし。意味が分からない……」
一之瀬と五十嵐は長文を見て泣く。
「素晴らしいよ……。感動だよ……」
「……でも涙が止まらないせいで解答用紙がビチャビチャだ……あ、鼻水出た」
一方、にのまえは、香具師の元へ行く。
「誰だ、君は」
にのまえは名刺を渡す。
「俺はこういう者だ!」
名刺には、一 一と書かれていた。
香具師は興味を持つ。
「どう言う意味なんだ……これ」
仲間は騒ぐ。
「おおっ!いつもなら、名刺を破り捨てそのままポイ捨てはしないで兎の耳に収納しているのに!」
「そうですよ!いつもなら、その後名刺の名前や経歴を観察し、これまで、そしてこれからの人生設計を予想して最終的に必ず、何故か兎を崇める宗教に入って「ボクは兎だピョン!」と必ず言わせて孤独死させるという絶対生きていて楽しくなさそうだけど興味はある人生をノートに書き連ねるはずなのに!」
にのまえは仲間を見る。
「凄いな!このゆかいな仲間たちは!モブキャラなのにかなり頑張ってるよ!」
一 一。30歳。特技はプラモ改造。趣味は機体製作。ゲーム機程度なら、3○Sサイズで1時間、P○4サイズで2時間程度で作成可能。アーケードゲームなら、3時間半で作成可能。黒髪のオールバック。
香具師は名前を見る。
「これは……はじめ。だが苗字が分からない……。お前、いや何でも無い……」
にのまえはシンキングタイムのように「チッチッチ……」と時を刻む。
一人の男性は手を上げる。
香具師は指を刺す。
「望月……」
「え〜……当て字で『スタート』!」
香具師は呟く。
「スタートとはじめって同じ意味……」
「……」
一人の女性が手を上げる。
香具師は指を刺す。
「諸星……」
「一は英語でワン。なので、一 一と読んでワンワン。つまり犬です」
「だったら犬と言う苗字で良いと思う」
香具師は無愛想に仲間を見る。
「だれが大喜利をやれと……?この苗字は『にのまえ』由来は、『二の前』だから……」
諸星は手を上げる。
「諸星……」
「どう言う意味ですか?」
「だから……二の前……にのまえが二の前になる……」
「にのまえがにのまえにどうやったらにのまえになるんですか?」
「……」
香具師は諸星を追放させる。
「とにかく、新メンバー。元々ロケット開発に関わっていた人だから……これからはかなり本格的に活動出来ると思う。月面ロケットを創り上げ、我々、ウサミミ族が人間より優秀と言う事を示そうではないか……」
「おーっ!」
にのまえは、電話する。
「道ノ里!どうしたんだ!え?餅ピザ?ああ良いぜ!でも、友達から頼まれたプラモ改造が済んだらな!」
にのまえは、プラモデルのロボットを改造していた。
香具師は呟く。
「道ノ里……」
「ああ!俺が創ったアンドロイドなんだ!今は人間社会に馴染ませる為に、地獄門と細多喜に頼んで教師をやらせているんだ!
大学からも国からもお許しが出てな!偽の戸籍も出す事を許されたんだ!いやーこれからが楽しみだ!」
にのまえは、アニメ『Outer space』に出て来る黄金のロボット剣士、ゴール・ドライと言うプラモデルのロボットを改造していた。
操縦するのは、院道 明(いんどう あきら)と言う人物。始めは一匹狼だったが、徐々に主人公や仲間と仲良くなると言う、アニメや漫画によく出て来るツンデレキャラ。大体、そう言うキャラは敵のスパイ。
Outer spaceと言うアニメは映画で実写化される予定。
にのまえは、そのキャラを改造し、自分で名前を付ける。
「よし自信作だ!でも、名前どうしよう?黄金だからサンシャインで良いか!設定は……」
にのまえは仲間を集める。
「一さん。今、ロケットの話し合いで忙しいんですよ」
「このロボットの設定は何だと思う?」
「おおっ!ボケれば良いんですね!よし……初挑戦なんで大目に見て下さい」
「分かったよ!それじゃ渾身のを一つね!ハハハ!ハードルを上げてやったぞ!」
「え〜……設定は高校生アイドルで九体いるんですよ。それでラブラ……」
「まあ今はサンシャインって言ったらそうなるかな!」
「やっぱり微妙でしたかね?」
「パロディは分かる人は分かるけど、分からない人には分からないからね!」
「あ〜そうですよね。ええ、感じましたよ凄く。痛感してます」
にのまえは、ロボットを見る。
「九体は採用しよう……!こいつは量産型だぜ!」
にのまえは友人に電話する。
「黒姫!出来たぞ!」
「……ちょっと待って。今、現代文やってるから……」
「勉強大変そうだな!」
「兎と月しか出てこないから飽きて眠くなる……」
「そうか!それより出来たぞ!黄金の剣士を見事に九体に分けて消しゴムくらいの大きさにしたぜ!いやー……かなり面倒だったよ!」
「……は?」
「ひふへほ?」
「ボケてないから。どうして、そんな勝手な事をするの……?ワタシはただ、呪いの人形を造って欲しいって言っただけよ……?」
「まあまあ!前回は好評だったろ?」
「そうね、美少女フィギュア『日向ちゃん』がまさか、兎のリアルフィギュアになるなんて匠すぎて感服したのよ」
「今度は気味の悪い人形を改造させてくれよ!」
「人形とフィギュアを一緒にしないで……。もう、勉強のやりすぎで頭痛いのよ」
「お、勉強あるあるだね」
「……これだから兎は」
黒姫は電話を切る。
「皆、ワタシを馬鹿にして……。もう、死にたい……」
すると、窓から道ノ里が現れる。
「自殺なんてしては駄目ですよ」
「……え?」
地獄門は外で騒ぐ。
「おーい……壊れたか?」