複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.408 )
- 日時: 2016/12/13 18:27
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
大木は髭を剃っている貝田を見る。
「……何が起こっているんだ?何で俺は……誰だよ、こいつ」
「今日は〜磯野さんとデート〜♪」
「磯野?誰だよ……」
「ミゴ・ロークフの時看守だったけど、今は恋人。あ〜……ロマンチック!」
「……」
大木は冷静になる。
「状況から考えて、俺は大木と言う奴と俺が入れ替わったはず。まずは、俺を見つけて話をしよう。って此処がどこなのか分かればの話だが」
「はいはい、映画でも見たの?現現現世で入れ替わり?なら、女性と入れ替わらないと。ラブストーリーにならないよ?」
「誰も信じてくれるはずもないか……」
金木浮田宮城水口は朝の挨拶をする。
「え〜今日も元気に暗殺をしましょう。では、看守の皆さんや指導者さん達が来るまで待機してください」
看守とは暗殺者達を管理する役割を持つ役職。暗殺者を引退すると大体はこの役職に落ち着く。昔はやんちゃしてたね。とか過去に浸って来る為、新人達からは嫌悪される。
指導者とは暗殺者のレベルを上げる為現役暗殺者を雇い、アドバイス等をする。簡単に言うとコーチ。
レオトリア、拾課、藤井の三人は呟く。
「エイトハンドレッド。お手並み拝見ね」
「……レオトリアちゃん。俺と今日食事しない?」
「……頑張るぞ!」
大木は呟く。
「エイトハンドレッド。そう言えば、最近経済戦争で一角を現してたな……」
すると、ミスターHが現れる。
「四月だから今年からいる新人や異動した奴もいるか。
私はミスターH。Hは変態のHだ!」
「……何を言っているんだ、こいつは」
「去年から怪我のせいで看守をしている!ビシバシ、監視してやるから覚悟したまえ!」
「元暗殺者か……」
「ミスターH。まずは自己紹介しなきゃダメだろうが。これだから看守はクズばっかなんだよ」
「大須賀……」
「大須賀です。此処に来ていない高慢チキなエイトハンドレッド直属暗殺者になれる様に日々努力しましょう。嫌ならいっそ殺しましょう……。こんな挨拶で良いか?」
「……直属?こいつ等は……」
「俺の名はパーヴェル・幅重。フリーから来た。特技は笠編みだ。それと……刀だ。俺達は雑用だが魂だけは折れるな」
「雑用……?そうか、直属部隊から離れされた奴等か……。て事は……俺も!?」
ミスターHは話す。
「指導者は任務の最中で来られないらしい!追々紹介する!後は直属部隊の説明は今行う。
ワンスモア・I。エデル。忍賀ヒカル(にんが ひかる)。ブリエ・ティラトーレ。エクラ・ティラトーレ。ドゥーロ。霊犀 結香。貝田からなる直属部隊」
大須賀はタバコを吸う。
「……偉そうに指示してくるがくれぐれも反抗するなよ。俺達は落ちこぼれ。ミスターH以外の看守の言う事も聞けよ」
「何故私以外!?」
「ミスターHの様な平等に扱う看守はそういない。他の奴等はクズばかり。だけど、お前等は上がらないと駄目だ。直属部隊を蹴落とせ。俺がしっかりサポートしてやる」
パーウェルは刀を見る。
「俺は敵を斬るまでよ。看守もな?」
貝田は手を上げる。
「あれ?刀根さんと大木の紹介は?」
「刀根さんはこういうの嫌いだからな。大木は……」
「大木って俺だな……」
「紹介しても無駄だろ……」
「……!」
貝田は苦笑いをする。ちなみに貝田は直属部隊で活躍する一流の暗殺者。だが、落ちこぼれの会議にも参加する等、昔と違って少しはマシになっている。
土井は心の中で叫ぶ。
(大木……どんだけ信用が無いんだ……。どんな事したらこんなに酷くなるんだよ!)
貝田は大木と部屋に戻る。
「あ、俺は磯野さんとデートだから。大木はちゃんと仕事しろよ。お前リストラされたいのか?俺は心配だよ」
「……は、はい」
「素直だな。感心、感心」
貝田は外に出る。大木はテレビを点ける。すると、土井がテレビに出演していた。
「今、話題のエリート社員。土井孫六。社長と共にカメラに応じてくれました!」
「え〜この俺、土井は、これからも輝き続けます!よろしく!フォー!!人生最高!」
土井はそう言ってかけ声と共に現れた色気のある女性達と連れてカメラから去る。
「……なんだこれは……」
土井は女性達と路上でキスを始める。
「……勝手な事しやがって。だがこれで確信した。大木と俺は入れ替わってる。何でこんな事になったのかは分からないが先決すべきは俺とあいつはもう一度入れ替わる事だ。じゃないと一生俺は大木だ。
俺はあいつと会わなきゃダメだ。その為に俺は変わらないと。俺は鍛え直すぞ……この堕落した大木の人生を」
大木は自分の身体を取り戻す為にまず、土井の地位まで昇り話し合う事を決意する。