複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.411 )
日時: 2016/12/15 18:39
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

翌日、大木は起き上がる。

「やっぱ、大木だな……。何回寝ても大木……」

貝田は磯野とモーニングコールをする。

「今日はアグレッサーガールズの声優さん達のイベントに行こう!」

「仕事は大丈夫?」

「大丈夫だって!」

「……私は心配だよ。このままで良いのか。このまま、フィギュアとか……そういう生活をして……流石に年老いて、オタクみたいな事出来ないでしょ」

「大丈夫!」

貝田は電話を切る。

「……さあ、行こう。大木」

「あ、ああ……大変なんだな」

一方、エイトハンドレッドの近くに武器商店があった。そこに、指導者、フランとフローラが現れる。

「……武器商店?まっ昼間からこんなの出していいんすかー?」

「暗殺者専用って書いてる……!駄目でしょ!警察に嗅ぎ付けられるわよ!」

「.....大丈夫だよ。全部、折り紙だから」

武器商店を営むのは、滓雅美智子。かつてアンノウンの看守だったが哀川博士と上京。現在は哀川博士とどこかで見たアパートに住んでいる。

商店を営む理由は、エイトハンドレッドの社長、虚を探る為。

「お、被り物もある。こりゃ……アフロですかい」

フランは被っていたちょんまげをポケットの中に入れ、財布を出す。

「アフロ一つ」

「アフロって武器なの?しかも折り紙で作ってるの?」

「アフロは変装道具ね....後、ちょっとしたボケ。遊び心ね」

「説明しちゃ駄目よ……そういうの」

「ファンキーな気分だな。こういう時はテンション上がって人を殺したくなりますな」

「……どこの殺人鬼よ……私達は暗殺者よ。誇りを持ちなさい」

「血に塗れてますな〜。その誇りは」

滓雅はエイトハンドレッドの各所やフラン、フローラ等の衣服、アフロに折り紙を貼り付け、盗撮盗聴をし、動向を探っていた。

「結香を救わないと....そして虚さんを元に戻す....」

ちなみに折り紙では無い武器も売っている。

「滓雅....この店の名前、万屋で良いと思うんだ....」

「立花。面倒だ。武器提供してとっとと依頼こなすぞ。今日は哀川博士の椎名と望田の修理……。本当に面倒だ」

滓雅に武器を提供しているのは、移動式万屋、立花桐華。HNRΩ(ハント=ニュートライザー=オメガ)。

哀川博士に拾われ、十分な資金を得て活動中。そして哀川博士が住んでいるアパートは嘗て、地獄門博士と望田、安達が使っていたアパート。ヒワノの手がかりの為、哀川博士は地獄門博士の研究を調査中。

大木はフラン等に電話し、積極的に指導をしてもらう。大体対応するのは闕見我だが。

「真面目になったな……。モテを気にするようになったのか?大木はカッコイイぞ」

「男に言われても……。別にモテモテになりたいからって理由じゃないですよ。俺は直属部隊に入って……土井と……」

大須賀はパーヴェルとギャンブル(違法カジノ)をする。

「……パーヴェル。お前イカサマしたろ」

「してない。お前もタバコを止めろ。気が散る」

「賭けマージャンも勝ち。ポーカーも勝ち。大富豪も勝ち。ルーレットも勝ち。

……ギャンブルの女神に愛されてるとしか言えないな」

「競馬とか競艇も良いぞ。運と違って予想と勘がモノを言う」

「良いよな。ギャンブル好きってのは。ギャンブル依存症は……論外だろ。ってギャンブルは駄目だな。もう40万溶かして0だよ……ミスターHから金借りよ」

大木はベリーベルや仲間のチンピラを説得しながら、大木の革命を抑えていた。

ただ、ベリーベルから土井の近況を聞けたのは幸いであった。

「土井?……能力に溺れ始めてるよ」

「溺れ……どう言う事だ?」

「気にするな……それより彼女と会ってやれ。場所はあそこのアパートだ」

「あ、ああ……」

大木は彼女と会う事にする。

「このアパートか……」

隣の部屋では哀川が大家と揉めていた。

「……」

「何か話しなさいよ!あんたね。アパートの屋根の修理をするから家賃安くしたのに。何、変な装置を点けてるのよ!」

「……」

すると、部屋の中にいた獣人が大家を殴る。

「ミュ!博士をイジメる奴は倒すミュ!」

彼女はエミュ。一応万屋の一員だが基本哀川の助手兼ボディガードを務める。

大木は見て見ぬふりをして彼女の部屋のインターホンを押す。

「緊張するな……」

「ミュ!ミュ!ミュ!」

「彼女って……大木はどういう対応をしてたんだ?と言うかどう対処すればいいんだよ。彼女は大木が好きなんだろ。俺は土井だ。彼女を寝取ってる感じで気分悪いぞ、おい。……説明する訳にもいかないし……しても信じる訳ないし」

部屋の扉は開かれる。

「……!大木さん!やっとベリーベルと言う最強の軍人から生還したんですね!」

彼女の名前はメープル=パウンド。礼儀正しく繊細で泣き虫だが非常に優しい。プラチナブロンドのボブへアに大きな緑色の瞳、肌は雪のように白い。服装は赤のゴスロリ風が多い。

世界的な大富豪パウンド家の令嬢。家族の愛を受けて育ったために非常に心優しく困っている人を見過ごせない性格。差別を嫌う。

パウンド家はアダム、天淵一族、エンドレス、ハームフル、エイトハンドレッドにも引けを取らない程の財力を持つ。小林財閥とは直接的な関わりはない。

メープル=パウンドは上京した数年前から大木と付き合う。メープルは親に頼らずちゃんと仕事をしている本当に良い子。ただ、恋愛を知らない為悪い男に引っ掛かりやすい。大木とか。

実際関係はほぼ大木がヒモ、ジゴロ状態。金をせびっていたが大木が革命の際にメープルが邪魔になり黙って逃亡すると言う卑劣な行為に対して、メープルはずっと待ち続けていた。

「もう大丈夫ですよ……」

「……お、俺は……実は」

大木は事情を説明する。

「と言う訳で……」

「映画の見過ぎですか?」

「映画の様だったらどれだけ良かったか……」

「あ、お菓子一緒に創りましょう!大木さん!」

「……」

(しかし、大木はそうとうな奴だな。大変な奴と入れ替わったと改めて思った。何で、入れ替わるんだよ……)

すると、隣人のさっき大家を殴っていたエミュが勝手に部屋の中に入る。

「あ……」

「お菓子の匂いだみゅー^^」

エミュはメープルと仲が良い。恋愛の話もしてるらしい。

「大木だミュ……。メープルで遊ぶなんでなんて奴だミュ!」

「違う!違うって!」

「別れようとしてるミュ!?メープルがこんなに尽くしてるのにミュ!?」

大木は逃げる。

「……頑張らないとな。頑張ろ……。リストラ、人間関係、彼女……」