複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.416 )
- 日時: 2016/12/17 17:28
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
北沢は叫ぶ。
「現在、6月。そろそろ新人も暗殺に慣れて来た頃だろう。
これから我々は日本支部のアダム、エンドレス、天淵一族、ハームフルを皆殺しにする!
絶対に必ず殺せ!
卑怯な手を使っても殺せ!
道徳を捨てても殺せ!
関係者は子供だろうが殺せ!
殺されても殺せェェェェェェェェェェェェェェ!!!!
これが暗殺者なり!
死ぬ為に行って来い。そして帰って来い。また別の死に場所を探す為に」
一方、土井は。
日本刀を振り回し、敵を大量に殺していた。
「土井!無駄な殺しは止めろ!」
「黙れよ。エリートである俺に逆らうのか?もしかして、嫉妬か?辛いなー……エリートは。お前に指図される覚えはない。殺すぞ?」
「……」
「高い酒を飲み、妖艶な女を抱き、立派な金を持つ。最高の人生だ!
人生何が起こるか分からねえな。
こりゃ人生満塁逆転ホームランだよ……!」
土井は一人の女性に恋をしていた。
名前は藍楷 透華 (あいかい とうか)。土井と同じアダムの暗殺者で優しくマイペース。また、ベリーベルと通信をしており土井の近況を連絡している。
土井と藍楷は酒を飲む。
「土井さんって変わりましたよね?私、前の土井さんの方が良かったですよ?」
「え?え……。いやいや、前の時なんて、あれは宝の持ち腐れだよ。こんな生活出来るのに金も使わず。有効活用出来る今の俺の方が……」
「今の俺……?」
「あ、ああ……ハハハ……それより酒飲もうよ。色々話したいし」
土井は酒の勢いでホテルに連れ込もうとしている。すると、藍楷は昔の話をする。
「私、好きな人がいるんです」
「……え?」
「ああ、女の人ですよ。それに尊敬です」
「……」
「彼女は気高く、全てを悪と見切り、制服する。想い出に浸っても囚われる事は無く、笑いながら人を殺し、祈る。
彼女はクイーンの器を持つに相応しい人でした。帝王学も習ってましたし」
「……」
「私は……」
藍楷は土井を睨み去る。
「……私は思い違いをしていた様です。彼女の想い出に相応しい相手が見つかったと思えば」
「お、おい!何処に行くんだよ!この俺の言う事が聞けないのか!」
藍楷はベリーベルと電話する。
「ベリーベルさん……。どうして土井さんはあんなに変わってしまったのでしょうか……」
「……藍楷、良く聞け!
世の中には映画みたいな事も起こるモンだな。信じられない運命を感じるぜ。
土井と大木。俺達の知り合いが入れ替わっている」
「……ええ?」
「土井はまだ揺さぶりはかけるな。大木は俺の方から仕掛けて見る」
「……確かに、今の土井さんは大木さんの様な……」
「まあ……。俺の予想通りに行けばの話だ。俺だって半信半疑だ。
あり得るはずが無いだろ。入れ替わりなんて。
あったとしても、本当に何も関係が無い二人だ。暗殺者同士で共通する知り合いがいる確率なんてナンパ—セントだと思ってる。
まあ、俺には関係ない。俺のこれからの予測なら……」
電話を終え藍楷は土井を想う。
「……私は信じられるかな?分からない。私はあの人以外信じる事すら出来ないのに」
一方、大木は闕見我と戦う。大木は拳銃を使い、華麗に裁く。闕見我の心臓に拳銃を大木は突き刺す。
「本気では無いにしろ、見事だな」
「師匠のお陰ですよ。フランさんとフローラさんは全然来てくれないけど、闕見我さんは信じてくれて……ありがとうございます」
「さて、新しい弾薬を滓雅の店で買うとしよう」
「あれ?滓雅さんと闕見我さんって同じ元天淵一族ですよね?」
「さあ?人数が多いからな……行くぞ。それに直属部隊昇格試験が七月に待ってる。エデルやメープルと遊んでいる場合では無い」
「すみません……」
「モテる男は辛いだろ……クソッ」
「いや、全然違いますから……」
(メープルは別れた方が良いだろうな……。このままだとお互いに辛くなる。と言うかこの身体で恋愛なんてする気分じゃないんだけど……)