複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.428 )
- 日時: 2016/12/27 20:27
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
その後の様子を少しだけ見せよう。
ミスターHは相変わらず看守をしている。唯一優しい看守なので信用はされている。ただし、趣味があまりにロリコンなので信頼はほぼ無い。
それでも彼は幼女を愛する事を止めない。
「大須賀!貝田!これからも頼むぞ」
パーヴェル・幅重は暗殺者を引退し指導者をする事になる。しかし刀は離れる事は無い。
暗殺者は死んでも暗殺者のままである。
ドゥーロは現役暗殺者として地下プロレス(スポンサーは勿論エイトハンドレッド)で活躍する。無口なヒールレスラーだが人気は高い。
ワンスモア・Iは電話をする。
「……小林財閥を失った今、世界は大きく変動した」
「……」
「地獄門も行方不明だ」
「暗殺者は撲滅する。待っていろ……」
指導者のフラン、フローラ。看守長の北沢はバーで飲んでいた。
「お前等!名も無き教団に入れ!」
「……」
「……」
フランとフローラは北沢のつまらない話を永遠と聞かされる。
「今までは闕見我が全部これをやってた訳ですよね?俺達何もして来なかったから……中々きついっすね〜。殺したくなる」
「同意見よ……!」
ブリエとエクラは暗殺者として活躍。度を超えたブラコンとシスコンと言う言葉に当てはまらない様な強烈な愛が鏡の中にあった。
「我が妹よ!僕の胸の中へ.....!」
「はいお兄様.....」
藍楷は暗殺者を止め遠い所へ向かう。
「入れ替わりってどう言う原理なんでしょうか……?オカルト?」
メープルはその後意識が戻る。エミュと哀川博士、HNRΩ、立花が寄りそう。
「みゅ〜……もう大丈夫みゅ〜」
「……」
「面倒だな。あれ?滓雅は?」
「.....美智子。さよならじゃないよな?」
エデルはペットショップを経営している。
あるのは大切な日常だけ。
当たり前の日常が幸せなのだと思う。
そしてエミュと哀川博士、HNRΩ、立花は万屋として活動していた。
「美智子.....霊犀はどうなるんだよ。虚は....」
「哀川博士。地獄門のアパートを出てどうするんだ?」
「……」
エミュは説明する。
「みゅ!実は……!謎の生命体が確認されたみゅ!」
「謎?」
スーツを着た男性は呟く。
「残間の実験は成功。上手く利用すれば……。
彼はこの能力の名称を誤った。
物語等この世界に一つも無い。
全て人生だ。
そう、これは……」
そしてあの二人は奇妙な事件により全てを変えられた。結局解決策は無くこのまま借りの人生を過ごす事になってしまう。
これをバッドエンドと思う人もいるだろう。
「だが俺の居場所はここだ。昨日の事より明日を考える。それで良い。それで俺は幸せだ」
戻らないからこそ大切な事が分かる。入れ替わったままだからこそ守るべき事が分かる。
彼は大木でも土井でも無くまた別の人物に変わる。
戻る事がハッピーエンドと言う訳ではない。
今、此処にいる事が重要でこれからどうするのかが周りの奇妙な仲間と共に過ごす。
ただ、戻らない事がハッピーエンドと言う訳でも無い。
ベリーベルは土井を連れて行く。
「な、何をするんだ!」
「土井の財産は全部貰って行くぜ?」
「止めろ!ベリーベル!」
「利用価値の無くなったエリートは人身売買組織に売るのが得策だ。大木はまだ使える。お前の様に落ちぶれたらお前と同じ所に入れてやるよ。もしかしたら来世や未来で会えるかもな」
「ベリーベル!俺には約束があるんだ!メープルと!助けてくれ!」
ベリーベルは土井をロープで縛り段ボールの中に入れトラックの荷台に積まれる。
「俺はやり直すんだ!メープルと!俺はもう一回……!もう一回だけ……」
「アノコロに直行。ぜいぜい頑張れよ」
結局、何も変わらない。結局、何も変えられない。
イエスタデイ・ワンスモア5 完