複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.430 )
- 日時: 2017/01/05 15:45
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
お知らせ。あけましておめでとうございます。本日を持って復帰いたします。宜しくお願いします。
ちなみに初売りでPS4を買いました。凄く面白いですね。激ハマりしてます。
此処からは本編です。
「この街は好き....?」
夜に光る者達、夜景の前で一人の青年が呟く。
青年の名前はハクマックル。コードネーム、白。
「好きさ。アイヌとは違って東京は良く見える。人の醜い所が」
隣にいるのもまた青年だった。名前はエリクン。コードネーム、瑛士。
ハクマックルは家系や血筋を大切にする天淵一族の養子だった。
と言うのも天淵一族は現在跡取りに問題が起こっていた。
天淵一族は現在、分家を合わせても優秀な人材がいなかった。
天淵一族は大きく危機を持ち霊感を持つ養子を受け入れる事にした。
それは雨の日だった。
唐傘を持つ天淵一族の人々はまだ幼きハクマックルを受け入れる。
「……ハクマックル、これからは我々が家族だ」
天淵一族の上層部はこれを良く思っていたが天淵一族の血筋を大切にする者や相続したかった分家達が反対する。
一つの分家の一家が天淵一族に話す。
「天淵様、この息子なら大丈夫です!だから……養子の引き取りを考えてはくれませんか?」
「ただの赤ん坊に何が出来る。それに貴様等の血筋等我等の残り香程度。その餓鬼はお前等と同じ無力で我々権力者の犬だ。いや、犬でもまだ偉い方だ」
「……そんな!こ、この子なら……」
「今は時間が惜しい。ハクマックルに全ての技術を叩きこもうぞ。貴様等の分家に構う暇は無い!」
地岳一族。当時は天淵一族と仲が良かった。
地岳一族もまた同等の理由でエリクンを養子に迎える。
「……」
地岳一族はエリクンの実力を見て非常にがっかりしていた。
「ハクマックルと同じアイヌ人らしいが全然実力が違うぜ……」
「なんで地岳様はエリクンを迎え入れたんだろうな」
「後継者が女だから?」
「何言ってんだ。今も地岳一族は地岳明子って奴が指揮してるだろ」
「本当、珍しいよな。後継者が女なんて」
その事を一人の女性が聞く。
女性の名前は地岳洋子。後継者だった人物。
数日前、母親から後継者の座をエリクンに譲ってほしいと言われていた。
「どうして……お母様」
実力はハクマックル並。
ハクマックルとエリクンは互いに孤立していく。
ハクマックルは嫉妬と憎悪に追われ。
エリクンは失望と憎悪に追われ。
やがて二人は出会う。
「この街は好き....?」
夜に光る者達、夜景の前で一人の青年が呟く。
青年の名前はハクマックル。コードネーム、白。
「好きさ。アイヌとは違って東京は良く見える。人の醜い所が」
隣にいるのもまた青年だった。名前はエリクン。コードネーム、瑛士。
東京。様々な人が光りを宿しながら交差する街。
現在。ハクマックルは仲間の天獄と登岐目の元へ行く。
「レストランが火事だ!」
「消火しろ!」
天獄はハクマックルに注意する。
「遅い。天淵一族に手柄を取られた。まあ小物程度の霊獣に用は無いが」
「チョイ待ち。気楽に行こうぜ〜。な?今日、キャバクラ行かない?それとも……」
「悪が蔓延る東京で夜遊び等する気にもなれん」
「色欲が足らないんだよ。ハクマックルを見てろ」
ハクマックルが町を歩くとパンチラ、ブラチラ等の極度のラッキースケベである。
「前には転んだ際に女性のスカートの中に入った事があって.....もう電車に乗れば痴漢と間違えられるし」
「お前はどこの昭和お色気ギャグ漫画の主人公だよ……。ハーレム創れるぞ?」
「陰陽師がそんな事出来ないよ」
「俺達は似非だ。自由で良いんだよ!てな訳でレッツゴー!」
日本政府。霊獣対策課。霊感が強い者達が税金を資金とし活動する集団。勿論、極秘で行動している。しかし天淵一族にはバレている。
さらに統率する事も無く霊獣が出たら出勤して現地集合して戦う。メンバーはさっきの三人のみ。増員予定はあるらしい。
ただし、参謀役は勿論存在しており武器防具の提供、式神の調子等をメンテナンスしている。
「武器の扱いで式神も感情が変わる。心の強さは式神の強さ」