複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.434 )
- 日時: 2017/01/09 17:42
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
エリクンは拒否し刀を霊獣に向ける。
「霊獣に堕ちる暇は無い。地岳一族と復讐するんだ....」
「ふ〜ん.....まあ良いや」
キルエルと雷電・Vはその場から去る。
「まだ彼は嫉妬しか感情が動いていません。もうすぐ……」
「.....それじゃターゲット変更。
地岳一族からも追い出され居場所が無い地岳洋子で良いね!」
一方、香具師と伊賀はバイクの整備をしていた。
伊賀は質問する。
「正義……。でもさ、実際天淵一族って黒い噂が絶えないよ?分家でもさ」
「俺はこの東京も天淵一族も好きだ。故郷だから当然だ。その故郷が悪い事をしようとしてるならそれを止めるだけだ。平和の為にな」
「でも……」
「……確かに分家の扱いは酷い。中には赤ちゃんを後継者候補に名乗り上げただけで分家皆殺しって事もある」
「そう、貴方だけじゃ全ての悪を倒すのは無理って事」
「……だからって諦める訳には行かない」
一方、登岐目と天獄、ハクマックルはニュースを見ていた。
「現在、霊獣警報の誤作動が大量発生しています。政府はどう見解していますか?」
「現在、ノーコメントとの事。責任を感じているのですかね。このままじゃオオカミ少年ですよ」
「マジ困るよな〜。霊獣いないのに警報鳴らすとか。馬鹿かよ!はっはは」
「……東京を守る為に我々はいる。危険かどうかは警報では無く自分の目で確かめる事だと思う。悪は全て滅ぼす」
「....ああ。後は此処にエリクンが入れば....」
「エリクン?」
「何でも無い」
ハクマックルは天淵一族追放後、政府に取引を持ちかけ、天淵一族以外で初めて霊獣を対策する組織が誕生した。
全てはエリクンの懺悔の為である。
「あの時.....もっと信じてあげれば。エリクンは良い奴なんだ」
地岳一族、本拠地に戻ったエリクンはハクマックル達天淵一族の復讐を誓う。
「....別に地岳一族に何も感情は無い。だが利用する相手としては相応しい」
しかし其処にいたのは地岳洋子と地岳一族の生き残りの死骸だった。
地岳洋子は拳銃を持つ。
「式神」
式神が地岳の後ろに現れる。
「我の名前は受胎告知。生命の誕生をこの物質世界に伝える」
受胎告知は天使の様な姿をし指から糸を出す。
地岳は拳銃を撃つ。すると地岳は拳銃で撃たれたかの様なダメージを負う。
「これが生命誕生の痛みっ!ヒヒヒ……ハハハ!
憑依しろ!我が式神よ!」
受胎告知は地岳に憑依する。
そして彼女は女神になる。
銃弾からは大量の生命が誕生する。
「人間は二度死ぬ。なら人間は一度蘇るのよ。霊獣として。
祈れ。反逆者に。未来ではそれが崇める存在になる!」
霊獣超人型、女神誕生。生命を操る能力を持つ。
女神誕生はエリクンを排除しようとする。
エリクンは逃げるが足が動けなくくらい疲れてしまう。
「転生しなさい」
すると、キルエルが現れ呟く。
「地岳一族からも天淵一族からもそしてハクマックルからも望まれないなんて可哀想だね〜。
今こそ式神に憑依して霊獣になるチャンスでしょ!」
「.....」
「復讐を果たせないまま死ぬの?」
「黙れ。俺は霊獣には堕ちない。
そして腐った人間にもな」
エリクンは女神誕生と戦う。
しかしエリクンは血だらけになり倒れる。
「お前も蘇らせてやろう。霊獣としてだがな」
キルエルと雷電・Vは様子を見る。
「このままだと霊獣人型が限界か……」
エリクンは必死に逃げて、武器庫へ向かう。
「確か、此処に嘗て地岳一族が天淵一族と共に政府直属の陰陽師だった時家宝として渡された刀があるはず」
「無駄」
女神誕生は武器庫を破壊する。
しかしエリクンは無事だった。
「そんな!?」
「喰魔刀・エペタム。噂に違わぬ良い刀だ」
【喰魔刀・エペタム】刀のだすカタカタという音を聞いただけで人は震え上がり強く念じればひとりでに飛んでいき目の前の軍勢を斬り裂く
斬りつけた者の魂を喰らう事で刀の霊力は増幅され力を増していく
更に喰らった魂達の能力を自分の物として自由自在に扱う事が出来る
他にも喰らった魂を実体化させ己の傀儡として召喚出来る(エリクン曰く「エペタムは喰らった魂の味を覚える」)
村の伝承では「神をも喰らいかねない恐るべき刀」と記されており悪霊や妖怪だろうが悪魔や天使だろうがこの喰魔刀の前には全て喰らい尽くされる事になる。
エリクンは女神誕生を斬る。
女神誕生は消え地岳が血塗れで倒れていた。
「.....これが強さか。ハクマックルが持っていた強さか」