複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.435 )
- 日時: 2017/01/10 18:43
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「これが俺の式神、エペタム」
すると、天淵一族が周りを囲む。
「.....!」
「出でよ我が式神。干支」
様々な式神が出現しエリクンを保護しようとする。
「地岳一族を滅ぼしたのは全てお前だ。我々はお前を警察に突き出す」
「......成程、本当にお前等クズだな。地岳一族の皆殺しを全て俺に押し付けたか」
「ああ、地岳一族は敵とは言え我が同胞。残念だよ。……まあこれで日本政府とも接近出来信頼もされる。
そしてハクマックルの組織や天淵一族反対派の議員共を追い出し潰す。
日本の実権は我々が握れるのだよ。
殺しはしない。ただ、二度と歯向かえないようにしてやる!」
エリクンはエペタムで式神を喰らう。しかし、使いこなせずにエペタムは暴走。
エリクンにもダメージを負ってしまう。
「.....俺は強くなりたい」
すると、ハクマックル、登岐目、天獄が天淵一族の元へ向かう。
「エリクン!」
天獄は式神を出す。
「我は煉獄。地獄でも天国も無い。その間に存在する世界だ。我の前では全ては無力。天国に相応しい戦う事を忘れた獣に変えてやろう」
火で出来た式神は天淵一族を焼き払う。
ハクマックルも式神を出す。
ハクマックルの式神。
夏狐の化神 人間態:アイヌの巫女服を着た女性で狐耳と尻尾が九本生えている
憑き神態:巨大な九狐の姿で常に焔を纏っている
名はヌイ
雌雄雷神 人間態:黄色のアイヌの民族衣装を着た双子の少年少女で各々、龍の角と尻尾が生えている
憑き神態:二匹の巨大な黄金の龍で雷撃を纏っている
名は男の子がライテム、女の子がライニ
狼神 人間態:白い狼の毛皮を目深に被った男性でマタギの格好をしており手には太刀を握っておりお尻には尻尾が生えている
憑き神態:巨大な銀狼で冷気を纏い口に太刀をくわえている
名はレタル
ハクマックルの後ろに憑き神態の式神が構える。
ハクマックルは刀を天淵一族に向ける。
「裁くのは俺の式神だ」
そして天淵一族は退却する。
ハクマックルはエリクンの傍に寄る。
「エリクン.....」
「寄るな.....!」
エリクンは復讐の目でハクマックルを見る。
「ごめんよ。俺がもっとエリクンを信じれていれば俺は友達を斬る事は無かった。
俺の知ってるエリクンはもっと優しいんだ。
こんな悪い事をするはずが無い。地岳一族を皆殺しにしたのもエリクンじゃない....誰なんだ?誰がエリクンを」
「......!」
「エリクンの為に帰る場所は用意した。
仲直りしよう....」
エリクンは苦しむ。
暴走していたエペタムはエリクンを貫く。
「エリクン!?」
「殺したよ。俺を罵った馬鹿は」
「.....?」
一方、香具師と伊賀は強大な霊獣の存在に気付く。
「何だこの霊力は……!」
すると、大量の霊獣が東京中に出現する。
キルエルと雷電・Vは見物する。
「この世界ってどうなるの♪」
「蘇る東京に弾丸を撃ちます。弾丸は僕達」
「毎回滅ぼされる人類も可哀想〜。どうでも良いけどっ」
「東京が暴走する前に滅ぼせば全て終わります」
二人は方程式を書く。
「この世界の答えはウェーブ。此処は繰り返された世界。
一度目のエラー、二度目のグリムリーパー、三度目のタイム。四度目のバスター。
全て同じ世界。僕は……ウェーブと言う名の本当の世界に戻す」
「全ての始まりに戻る訳?」
「いや分からない。五度目があるかもしれないしもう波は戻らないかもしれない。だがこの方法でしかこの方程式を解く事は出来ない。エラーワールドに限りなく近い世界でも無い限り方程式という見解さえも導き出せない。
私はナビシステム。あるべき世界に導く為動き出す」
「...私は何をしたらいいの?」
「キルエルは証明の為にいて欲しい。この方程式の存在を知り結果が分かる者がいなければ世界を変える意味が無い」
香具師と伊賀は霊獣を抑えようとする。
霊獣は皆、ある人物の元へ向かう。
ある人物とはムース=パスティス。
霊獣のほとんどはムースにより娯楽の為に命を捧げられた国民達だった。
また、ムースは霊獣を捕まえては拷問や独房、処刑を行っていた。
その恨みも重なり無関係の霊獣もムースの元へ向かって行く。
香具師は霊獣を次々と殺す。
「……貴様、あんな人間を庇うのか?」
「死にたくない!もう死にたくない!」
「霊獣になりたくて霊獣になる奴なんてほぼゼロだよ」
「殺す!俺が処刑してやる!なんで……」
香具師の手は震えていた。
すると、その場にムースがいた。
「霊獣ごときが何やら反逆してますわね。ほら、早く処刑を実行してください。
この数ならさぞかし醜い断末魔のハーモニーが聞けるのでしょうね」
「……何が正しいんだ?何が……」
エリクンは式神に憑依され霊獣に超人型に変貌する。
その圧倒的な霊力に反応し他の霊獣も暴走を開始する。
キルエルと雷電・Vは見物する。
「輪廻転生だ」
ハクマックルは刀をエリクンに向ける。
妖刀【クトネシリカ】アイヌ民族に伝わる英雄ポンヤウンペが振るっていた宝刀 夏狐の化神、 雷神の雌神・雄神、狼神などが憑き神になっていて己の眷属として召喚出来る。
「これが強さ。お前に無い強さだ」
「....エリクン!」
香具師は迷う。
「……人間に守る価値はあるのか?
俺はどうすれば……」
ムースは笑う。
「心配いりませんわ。
元々貴方に何かが出来るなんてこれっぽちも思ってませんから。
貴方は無力なんですのよ」
「……そうだな」
香具師は決意する。
「でも守る価値のある人間の為に俺は全ての人間を救う。何かの可能性に賭けるでも何でも無い。別に無力じゃない事を証明したい訳でも無い。救えないかもしれない。
けど、これが俺の正義だ。俺には正義しか無いからな。正義の事しか頭にないからな」
香具師は霊獣を成仏させる。ただし、強制的に成仏させるのではなく霊獣に許可を取りながら成仏させていた。
「ムースも改心させて見せるから……頼む」
「俺はムースが改心出来るかもって成仏する訳じゃない。
正義を証明出来ている事に嬉しさを感じるよ。母国にヒーローはいなかったからね」
エリクンとハクマックルは睨みあう。
「死ね.....」
「ごめんな.....」
「また謝るのか?」
「俺はエリクンの表面しか見ていないで知っていた気になっていた。ごめん....」
「謝れば良いのか?」
「そう言う訳じゃ.....」
エリクンは刀を振るう。
「安心しろ。お前を斬った後、お前の魂は残してやる。霊獣にして永遠に自由の無い地獄の底で眠って貰う。
人間は二度死ぬがお前は違う。一度死にそしてもう二度と蘇る事は無い。
霊獣のまま永遠に生き続けろ。それが俺の最高の至福だ」
「....俺はエリクンを元に戻す。あの優しかったエリクンに!」
エリクンとハクマックルは殺し合う。
天獄と登岐目は話す。
「まずいな……」
「何か対策考えないとね〜」
「そうだ!禁断の霊術がある……」
「……!でもそれって!?」