複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.436 )
- 日時: 2017/01/11 15:05
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「禁断の霊術。それは式神召喚だ」
「それって……普段やってるじゃんけ」
「勿論、普通の式神じゃない。
女神、死神、魔神、邪神。この四人を召喚させる」
「強いの?」
「式神のトップがこの四人だ。俺達で呼べるかどうか分からないがやってみるしかない」
エリクンとハクマックルは式神を使い交戦する。
「最終ラウンドだ。貴様は俺に負ける。俺の能力は喰らった魂の能力をコピーする事。俺の中には大量の魂が詰まっている訳だ」
「....なんでそんな酷い事を」
「俺にとって魂を喰らう事は食事だ。目の前に出された食事を食べないと言う生命体等何処にいる?
目の前にパンがあれば人はそれを喰らう。
それと何が違う?命の重さ等、全て人間の主観に過ぎない。
一度も死んだ事の無い人間に死んだ者の気持ちが分かるか?
俺は霊獣。自分の中にある人間を殺し、お前を殺す為だけに生まれた殺人兵器だ。
この世界は霊獣が支配するべきだ。人間がこの世界を支配するにはあまりに大きい。生者の数より死者の数の方が多い。
数でも戦力でも俺達の勝ちだ」
「....それがどうかした?
そんな先の事どうでもいい。
目の前にいる俺を倒してから言え!」
「ならあっさりと殺してやろう。因縁も随分くだらなくなったモノだよ」
エリクンはハクマックルを斬る。
「終わりだ」
ハクマックルは倒れる。天獄と登岐目は焦る。
「……」
「そんな!?」
「アハハハハ!ついにやったぞ!さあ、お前の魂喰らうぞ」
しかし、エリクンは能力を発動出来ない。ハクマックルは呟く。
「俺の刀、良く見てみろよ」
「これは....妖刀クトネシリカ」
妖刀【クトネシリカ】アイヌ民族に伝わる英雄ポンヤウンペが振るっていた宝刀 夏狐の化神、 雷神の雌神・雄神、狼神などが憑き神になっていて己の眷属として召喚出来る。
天淵一族が現在家宝として持ち込んでいた。
「俺の能力は能力を封印する事。エリクン....」
「.....」
「もう終わりだ。俺もお前も」
「.....まだ終わって無い!俺の人生はまだ続いてる!まだ腹が減っているんだ。魂を喰らわないと。人間共を喰らわないと........」
エリクンはハクマックルの隣に倒れる。
「....」
天獄と登岐目は二人を見る。
「……」
「二人共、死んでる」
霊獣は香具師により成仏させる。
「……終わった」
伊賀はムースを保護する。
「何で貴方はこれ程までに慈悲を与えるのですか?意味が分かりません。人間に害を及ぼす虫は皆、排除するべきですわ。処刑とか拷問とかするなりして。この楽しみをわざわざ消してまで……」
「……慈悲を与える理由は俺がこの街が好きだからですよ」
「私も母国が大好きですわよ」
「ええ、その歪んだ感情をいつか直しますので。霊獣がいない今、俺のやるべき事は世直しですから」
その後、霊獣は姿を見せなくなり、陰陽師と言う職業は行き場を失い衰退してしまう。
香具師と伊賀はある施設に向かう。
「大丈夫なの?」
「大丈夫。ヒーロー候補ならいるって。悪を絶対に許さない有能な奴をな」
香具師達は天獄と登岐目の所へ向かう。天獄達は墓参りをしていた。
「……」
「ただ、偉そうにはするなよ。俺達は正義の為に働く。上が何を言おうと自分の信じダ正義を貫く。
ハクマックルの様に」
人は死んだら終わり。
一度も蘇る事は無い。
東京セカンドバスターズ 〜蘇る東京に弾丸を〜完
キルエルと雷電・Vは話し合う。
「どう言う事?」
「世界の意思が変わった。前の世界を引き継ぐのか?新しいケースだな」
「.....?」
「つまりまだ東京に弾丸を撃つ必要は無いって事だ。
いや、もう弾丸自体の存在が曖昧になっている。
霊獣と言う存在そのものが世界から消そうとしている。
この世界は何を計算している?
東京はどうなる?」