複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.441 )
- 日時: 2017/01/13 18:30
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
明日に輝け戦争学園
此処は遠い未来の世界。エネルギー問題を解決出来ず、食料困難で核戦争が起こり地球は荒れ果てた大地に生まれ変わった。
自然が無くなり空気さえも薄い環境で人間は生き残る事に失敗した。
世紀末の向こう側には人はいなかった。
しかし、其処に一つの学校があった。
人類の生き残りは一つの学校に集結していた。その学校は元から食料等が大量にあり災害対策として避難所に指定されていた。
名前は希望塾。人類の希望が学校に詰まっていた。
其処にある約束をした二人の生徒がいた。
約束は世界の救済。
しかし一人は変わってしまう。
学校の中には黙認される身分制度があったからだ。
現代にも存在する学校のカースト制度。
これはもし、日常に通っていた学校が人生の全てだったらの物語である。
普段と何も変わらない永遠の学園生活。違うのは道徳が無い事だけ。
現在、派閥は四つに分かれている。
学校は旧校舎と新校舎に分かれており、どちらも三階まで。
校舎一階。旧校舎、新校舎紅組。
一番地位が高く領土も大きい。
校舎二階。新校舎。白組。
二番目に地位が高い。
校舎二階。旧校舎。黒組。
三番目に地位が高く、治安が悪い。
校舎三階。新校舎。青組。
地位が一番低い。
校舎三階。旧校舎。無色組。
無所属の為、権利はほぼ無い。他の組に支配されている。
そしてそれぞれに長がおり、校舎を支配している。
無色組にいる一人の女性と一人の男性は話す。
女性の名前は雛田 音子(ひなた ねこ)。
男性の名前は斑。
無色組には様々な文化が入り混じっていた。世界中の人々が一つの学校に集められているからだ。
雛田は斑と話す。
「……私達、どうなるの?」
「とりあえず、武術、剣術等を叩きこんで派閥争いに入るしかない」
「この世界は……必ず救われるよ」
「……」
「キラッ☆……」
「ちゃんと笑える世界が来る事を願おう」
願うだけでは何も出来ない。
紅色の世界のキングはそう叫ぶ。
赤の世界の王。風抽竜 。
昔は心優しき青年だったが、今は最強の冷徹のキングとして名を馳せている。
護衛にはシスイと坂本と言う人物がいた。
「……私達の家族を守るには他の校舎と戦争するしかないのよ」
風柚竜は呟く。
「この国の為に生きこの国の為に死ぬのです。そう、これは世界一小さく世界一むごい学園戦争ですよ」
赤組は無色組を攻める。
シスイと坂本が蹴散らす。
斑と雛田は戦闘の準備をする。
「赤の奴等だ。今までの組とは全く違うぞ」
「大丈夫!」
斑は雛田を殴り気絶させる。
「……なん……で」
「……生きろ」
斑は空腹に耐えながら武器を取る。
風柚竜は次々と的を血祭りに上げる。
「この程度の人間が何故、これまで生きる事が出来たのでしょうか。他の領土の人々が馬鹿なだけですかね」
「世界の救済……約束……出来ねえな。雛田。
俺は平和以前にこいつ等が憎いんだよ。ぶち殺してやるよ。
他の領土の舐め腐ったクズ共と同じ様にな!」
斑もまたこの世界により変わっていた。昔は善良な青年だったが暴力でしか何も解決出来なくなっていた。
ただ、確かに仲間の事は考えており自分の姿に後悔も覚えている。
「貴方ですか。最後の希望、斑さんは」
「死ね!!」
斑は血まみれの廊下を走り抜け屍を越える。持っていた槍で風柚竜を貫こうとする。
風柚竜は槍を掴み、斑を瞬時に手刀を何発も喰らわせる。
「ガハっ……」
「此処は今日から我が国の領土です。おとなしく奴隷になって下さい」
「俺は……守るんだ。汚れてまでも、あいつの求めた救済を」
「救済……」
斑は倒れる。風柚竜はトドメを刺そうとした時、ある人物が止める。
名前は笹木 麻衣(ささき まい)。無色組でありながら戦場カメラマンとして今の現状を後世に伝えようとしている。
「.....」
「戦場カメラマンは戦争を伝えるのが仕事ですよ。止めるのは間違っていませんか?」
「では....」
笹木は槍を耳に付ける。
「目はカメラマンにとって命。耳で勘弁してくれますか?」
「……」
笹木の手は震える。
「覚悟も無いのに出来ない事を言うものではありませんよ。
まあ、これ以上の侵略は今日は止めておきましょう」
風柚竜は槍を手に取り、斑の首をはねる。
「斑の首一つで終わらせてあげます」
風柚竜は斑の首を掴みながらその場を去る。
「良いんですか?此処の領地」
「他の国も知っている様にこんな辺境の教室はいりません。此処にあるのはせいぜい図書室くらいでしょう。
家庭科室や体育館を手に入れる方が先決です」
「……」
「救済……」
笹木は唖然としていた。
「....私はあの人みたいにはなれないよ」
雛田は怯えていた。
「こんな時こそ、楽しく……楽しくっ……」
雛田は笹木と斑を見る。
「斑……!」
「.....」
すると、シスイが現れる。
「....シスイ!?」
「大丈夫……殺しはしないわよ。恐らく無色組は戦地に変わるから。逃げた方が良いよ」
「....」
「屋上に来て」
「屋上?」