複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.442 )
- 日時: 2017/01/14 16:44
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
雛田と笹木は斑達を外に放り投げる。
死体は全て外に出され腐って行く。なので学校からは死臭がずっと漂っている。
「斑……」
笹木は考える。
「こんなの正しい訳無いよ.....でも」
そしてシスイに呼ばれ屋上へ行く。
「行く理由は無いはずよ...」
「……大丈夫……。シスイは此処の出身だから……多分」
屋上にはシスイが武器を磨いて待っていた。
「来てくれたんだね」
「何で此処に?何で私達を呼んだの?」
「この世界を救済する為よ」
シスイはこの世界の状況を説明する。
「貴方達が変わらないと何も変われない……。
私も手助けするわ。
赤組を倒すのよ」
「....無理だよ。そんなの無理」
笹木はその場を去ろうとする。
「……笹木」
「大丈夫。私だって悔しいから。何も敵には話さないわ。
でも私は真実を伝える事しか今は出来ない。
何か変えられる程、私は大きく無いんだよ....」
雛田はシスイと協力する。
「良いの?」
「私は強くなるんだ。私が強かったら斑も死なずに済んだのに」
雛田は唇を噛み締める。
すると、赤組の手先達と黒組の手先達が現れる。
「此処は我等の領土だ!」
「死ね!図書室は我々が制圧する」
図書室では撃ちあいの戦争が行われる。
雛田は呟く。
「随分昔は学校は戦場じゃなかったんだよね。勉学に励み友と笑い上の者を尊敬する場所だったんだよね……。見てみたいなー」
過去は美化されるがそれでも現代に起こっている事はとても恐ろしかった。
シスイは作戦を建てる。
「世界を変える事はそんな難しくないわ。
リーダーを殺せば、良いんだから」
「……殺す」
「そう、私が所属している赤組の風柚竜。ただ、私でさえ暗殺は不可能って程、警備が厳重だし本人もかなり強い。
だからまずは、他の組の首を取るしかないわ」
「誰を?」
「一番を望むなら、政治の支持率が低い組ね。
革命を望む声があれば少なくとも私達を受け入れてくれるはず」
「……私に出来るの?」
「この世界を変えようって考えを持つのは貴方だけ。後は皆、諦めて戦地で死ぬしかないって思っている」
「シスイはどうして世界を変えようと?」
「……理由なんて無いよ。それより貴方、いつも明るいんだから笑わなきゃダメよ。笹木とかも情報提供してくれるかもしれないし」
「うん……!」
二人が狙いを付けたのは青組。
「リーダーはどうやら他の組にはへこへこ頭を下げて同盟を結んでいるけど、自分の組には偉そうにしているらしいわ」
「内弁慶って奴ね」
二人は早速青組に潜入する。
青組地帯。旧校舎屋上のプール等を占拠している。ただし水は貴重な為プール等は空っぽ。使い道は無し。なので非常に汚れている。
また音楽室、美術室を占拠しており楽器や絵画が置かれているが青組リーダーが全て所有している。
「青組はどこの組にも良い顔をして従順。今も生き残っている理由は他の組達が不平等な契約で金を巻き上げられるからって感じね。
昔の学校で言うなら、ヤンキー集団の弱そうなのに威張ってる奴。大体、ヤンキーの名前出して無色組からカツアゲしてるのよ」
青組リーダー、ビリー・ブルータル 。
その地位を利用し一部の国民を恐怖に陥れていた。
「お前、今日はサンドバックになるんだな.....」
ビリーは素手で拘束された国民を殴る。
「お前、今日は食べてやるんだな」
ビリーは国民を漁る。
ビリーは人を共食いするカニバリズムを好む。
青組にも身分があり、貴族層と奴隷層。
ビリーは奴隷のみを恐怖を与え貴族には幸福を与えていた。直、貴族は奴隷の存在を知らない。
理由は飽く迄も、奴隷で遊ぶのは自分の趣味やストレス開所になるからである。他の組には無力で平和な組を装い他の組に若干不平等な契約をあえて結ぶ。
ビリーは自分の幸せの為に組を築き上げていた。
「ビリー様は偉大なる恩師だ!」
ビリーは人間を捕食しながら呟く。
「向こうの組は利用した気になっているだろうけど、僕が他の組を利用してるんだな。
不平等だろうが僕が幸せならいくらでも契約を結んでやるんだな。ストレスもたまれば奴隷も殺し甲斐があるんだな!」
だが、この生活も長くは無い。恐らく、他の組はもっと不平等な条約に乗り込み、脅す。まさに、ビリーの一時の幸せの為に行われた政治であり其処にいるのはボロボロの奴隷と無知の貴族だった。