複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.47 )
日時: 2016/07/20 17:38
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

舞台のまとめの要望があったので、書き込みます。見たくない場合は結構です。また、このまま本編に移行します。ご了承ください。





では今回の第二幕 月兎の解説をします。


小説を見たら分かりますが、ウサミミ族は実は人間達から迫害、差別をされていました。

その為、ウサミミ族は月へ移住する事を決めました。


ウサミミ族が月兎と言う書物を読んでいたのは、移住計画の内容を知る為でした。


ちなみに、月面ロケットは世界中で同時に創られていました。

また、人間達はウサミミ族が月面ロケットを造る事に反対しています。理由は、人間より下の種族が人間にほぼ出来なかった事を平然とやってのけると言う事が許せなかったからです。


個人的に、もっとウサミミ族と人間の価値観の違いや考え方、文化を書きたかったのですが今回はコメディなのでカットして、なるべく深く考えさせないようにしました。


ウサミミ族の誕生は、ちなみに人間の進化の課程です。人間の耳は発達すると兎の耳になるんですね。そのうち、ウサミミ族は出っ歯になると考えています。






次回の舞台は東京なので、わざわざ、昔行った時に撮った写真(紅白電波塔(高さ333mの塔)や、東京空木(高さ634mの塔)しかも曇り。高い金払ったのにほぼ景色が見えないと、友人と愚痴ばっか言ってました)や草やしき(多分一番古い遊園地)とか空木の傍にある水族館とかを参考にしています。

まあ、ほぼスクランブル交差点とか、健気な犬の像が有名な渋谷だと思うんですけどね。後は、浅草、池袋、吉祥寺とか出来れば書きたいです。



此処から本編です。



























第三幕 エラーワールド












……もしも何の変哲も無い世界で普通では無い現象、事件が現れたら、それは一体何なのだろうか。



それは、終わりの始まりなのか。進化の過程なのか。神の悪戯なのか。それとも、エラー(過ち)か。



……もしも普通では無い現象、事件が……。





決して過ちでは無く、この世界の本当の姿なら?






本当の世界を知る事は幸せか?不幸か?








これはそんな、もしもの物語。












一人の青年が、紅白電波塔の展望台で呟く。




「禍々しいな……東京は」















此処は渋谷、スクランブル交差点。


人々はぶつからないように横断歩道を渡る。




そして、その中に一人のスーツを着た青年がいた。




「やばっ……渋谷駅にもうすぐ電車が来る。

あ……まあ、でもすぐにまた列車が来るから良いか……」


青年が慌てるのを止め横断歩道を渡る。





青年の名前は、前田 啓太(まえだ けいた)。22歳。灰色のスーツ、同じ色の斜線のネクタイを着用しており黒髪。サラリーマン。











青年は、妻子を養っており幸せな家庭を充実していた。




青年はスマホの待ち受け画面を見る。


其処には、妻と子供の画像が載っていた。






すると、電話が鳴る。



「今時電話かよ……」





現在2020年、東京。7月7日。午前八時十二分。

日本は、スポーツの大会で大盛り上がりだった。







前田は電話に出る。



「……もしもし?」



電話の相手は、高校の時の同級生、七里ななさとと言う女性。





「あ……あ……」





その後、電話が切れる。








「……何だよ……」







すると、突如人々が静止する。



人も物も車も何もかも静止する。









「え?」






突然起こった出来事に前田は困惑する。




「……どうなってんだ?」


前田は周りを見る。すると、スクランブル交差点に一人の子供がチョークを持って交差点に何かを書いていた。





前田は人を避けながら子供に近づく。


「うわっ……車も止まっている……」






前田は子供を見る。


道路には大量の謎の数式を書きこんでいた。



子供は呟く。


「……そうか」




道路に子供は、イコールを書く。






子供は前田を見る。




「ようやく気付いた。東京は失敗していたんだ。どうした事か。僕等の東京が……」




「……どうした?」



「2016年。東京は過ちを犯した。君はまだ18歳、高校生の時だ」



「え?え?」


「僕についてきて」




子供は、前田の腕を引っ張り何処かへ行く。







子供と一緒に来たのは、忠実な犬の像の前だった。



すると、人々は高速に動き出す。





「……どうなってんだよ!もう分からない!!」




子供は、指を電光掲示板に向けると、あるニュースが流れる。






「現在、吉祥寺の有名な公園で約8人の身体が細かく散らばった遺体が池で見つかると言う事件が発生しました。


そして、七里さんの遺体の一部(眼球)には、なんと遺体に直接ダイニングメッセージが書かれており、其処には『前田 啓太』と書かれていました」


「いや……普通じゃないですね。この事件……」








子供は語る。




「これは後に、エラー事件と呼ばれるよ」


「エラー事件……」



「そう、異常な人物が起こした事件だからエラー事件。失敗作の人間がちゃんとした正規品の人間を次々と殺していくんだ」



「……そんなの知らないよ」



「知らない?駄目だよ。無知は。この世界の本当の姿を知らないと……」
















人々の歩くスピードは元に戻り、子供も消える。




「夢だったのか?」




前田は犬の像を後にする。






前田は、エラー事件を調べるが特に情報は無い。




「……全然分からない。いや、悪い夢だったんだ。忘れよう」













すると、顔しか無い七里が前田の前に現れる。



周りも騒然とする。




「本当に夢だと思う……?」



明らかに違う声で眼球が無い七里は語る。



「うああああああ!!!!」







すると、一人の女性が前田の腕を掴む。




「……道ノ里!」


「久しぶりです。それでは逃げましょう」







道ノ里は前田を掴み、去る。








七里の首は動き続ける。




その隣には、黒姫がいた。




「……ミスターH。彼はまだ殺さないの?」




「そんな事より私の元へ来てくれ!君のヘソを舐めたいんだ」



「……はあ。貴方の為に死んだ9人が浮かばれないわ」





「死体でも良いんだよ。とにかく、私は美少女の身体を舐めたいんだ!」