複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.52 )
日時: 2016/07/22 13:34
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

4年前。



前田達は、吉祥寺の公園にいた。


其処には、ミスターHである袴田がいた。道ノ里はいない。




前田と袴田は、三人の友人と遊んでいた。



光岡みつおかと言う男と神谷かみやと言う女と沢木さわきと言う女。


光岡と神谷は付き合っている。






前田は袴田と話す。


「こんな日々が毎日続けば良いのにな」



「ああ、そうだな……!」









前田は青春を思い出す。





しかし、それは現実から逃げる為。




前田の目の前の電光掲示板には崩壊された草やしきが写されていた。











再び、4年前。







前田と袴田と光岡は草やしきのヒーローショーの客席で話していた。




「なあ……此処は変わらないな」


前田はそう呟く。



「確かに、変わらないと言う事は素晴らしいと思う。特に14歳の美少女は、そう感じているよ!」




袴田は興奮する。


光岡は笑う。



「変わるさ。いずれ、此処も。変わった方が面白いからな」




「そうか?」









想い出の場所は、あっけなく謎の男により崩壊されていた。











一方、草やしきでは沢山の人々がやってきていた。






「あれ……?壊れてないじゃん?」




草やしきは、映像と違って普通に営業していた。



何も変わらない事に歓喜した人々は帰ろうとするが、動けない。




其処に、映像に写っていた男が入場口から現れる。



「死にたい人達、この指とまれ。早くしないと」





男は指を上げると、人々は指の方へ強制的に連れてこられる。





「さて不完全な者よ。生きていて後悔する程徹底的に追い詰めようではないか」






男は人々を全員逆さまにする。







「ククク……面白い。こう、人が逆さまにされているのを見るのは実に面白い」







そして、数時間後、大量の逆さまになった死体やまるで重力に潰されたような死体、何かに撃ち抜かれた死体が大量に草やしきに落ちていた。







後に、第二のエラー事件と呼ばれる。










男は、ニュースをミスターHと見る。




「全く誰が虐殺しろと言ったのだ?私は14歳の美少女を連れて来てくれれば良いのだが、細多喜」




ミスターH。22歳。性格は14歳の美少女をこよなく愛する変態紳士。へそフェチ。容姿は燐のように赤い瞳にスーツが特徴。


前田と道ノ里とは同級生。
特技・趣味は美少女フイギュアコレクション、萌えアニメ、幼女向けアニメ鑑賞。
備考は美少女の服を脱がせて舌で体(主にヘソ)を舐めまくるのが生きがいと語るほどの生粋のド変態であるが本人はそれを誇りに思っている。

その為、アジトは美少女フィギュア、萌えアニメ、幼女向けアニメで溢れている。

超能力は舌を伸ばす。どこまでも伸ばすことができ、相手を締め付けることも可能

細多喜の隣には黒姫がいた。



「それより、早く第三のエラー事件を起こさないと駄目だよ」


「エラー事件?何だそれは……私はそんなの望んでいないのだよ!」


「でも確かに……」

「私はヘソを舐められなくてイライラしているんだ!君は年齢詐称して17歳なのに14歳と私を騙していたのだからな!
本当なら見切りをつけていたが、崎峰結美音が14歳の理想の美少女に変身してくれるから今回だけは許す事に決めたのだよ」



すると、黒姫が持っている人形がカタカタ動く。



「そんな事言って恥ずかしくないのか?」



「むしろ誇りだよ」





黒姫。17歳。ミスターHの部下。何故か超能力が使える。

能力は傀儡使い(相手を見えない糸で操る)持っている人形を使うこともあり、人形は喋るが持っている人形限定。


この能力で9人の人間を操り、自分自身で意識を失うまで傷つけさせていた。また死体も操る事は可能。

そして、強制的に9人を池の中へ落とす等、性格は残忍。



第一のエラー事件(人間マリオネット事件)の犯人。


容姿は目の色が血のように紅いそれ以外はそのまま、黒い十字架を首にかけている。

そして、一人の遺体を人形にして遊んでいる。ちなみに、ミスターHも操られており、年齢詐称を許したのは彼女の能力による。



ミスターHは長い舌を出し、遠くの食べ物を取り食べる。


「細多喜は反重力だね?随分と便利な超能力では無いか!これで、14歳のスカート美少女を逆さまにすれば……。いや、それだとパンモロだ!パンはチラだから神秘的に感じるのであって……」


「いい加減、苗字で呼ぶのは止めてくれ」


細多喜 隆人。20歳。性格は一つの事を追及する完璧主義者。余計な事は話さない

容姿はベージュ色のテクノカットの髪、猫のような青い目が特徴。身長は177㎝
能力は反重力。重力に逆らって物や人を操る。自分にも掛けられる。

特技・趣味は自分に能力を掛けて近所を動き回る。結構楽らしい。



第二のエラー事件(ヒューマンランド事件)の犯人。


不完全な者を不完全と認知させるのが好み。








ミスターHは、呟く。


「しかし何故我々は超能力が使えるんだろうな。困らないと言う訳では無いが……いや、むしろ最高である!」








その様子を見るのは香具師と前田とスクランブル交差点で出会った子供だった。




ミスターHは二人を呼ぶ。


「崎峰は何処へ行ったのだ。実年齢が20歳なのが残念だが、見た目をあの14歳美少女アニメのキャラクターに変身出来るのは素晴らしい!」




香具師はミスターHを警戒する。



「あー……第三のエラー事件を起こしに行った……と思う」



「エラー事件とは何だ?我々は14歳の美少女のヘソを舐めたいがだけに集まった同好会であるはずだが?」





「うーん……寝ぼけているのか?」


「むしろ欲求不満だ!」





香具師は子供と何処かへ行く。






子供は呟く。



「明らかに意思共通が出来ていない組織。謎の超能力。この組織の意味」



香具師は語る。


「俺にも超能力が宿っている……」



香具師剣兎。25歳。性格は気に入った相手はフツーに接するが、ほぼ無愛想。

容姿は星のように輝く瞳,右目の奥には能力をつかうと月(その日の月)が見える。白髪

能力は他人の心がよめ、人の嫌な過去が見える。


超能力の事はミスターH達には話していない。


そして、香具師はミスターHの過去を覗くが……。





香具師の右目の奥には月(その日の月)が見える。今日は三日月。



子供は渋谷を見る。



「僕のいる意味がようやく分かった。

渋谷……東京の暴走を止めないと皆は……」



「ミスターHには、過去が見えなかった……。もしかして……」








香具師は動きが制限される。


香具師の付近には、地獄門と道ノ里がいた。


「……過去が見える超能力なんて運が悪いね!道ノ里」


「香具師。あなたを敵と認識。攻撃を開始します」




香具師は無愛想に二人を見る。



「全く……こんなのに人生台無しにされるとは……」






地獄門と道ノ里は、すぐ近くにミスターHがいるのにも関わらず、無反応。






道ノ里は語る。



「あなた達はジグゾーパズルのピースにしか過ぎません。
そして東京の望みを叶えるのが私達の役目です」



「道ノ里。攻撃はしなくて良いよ。ミスターHにはまだやるべき事があるからね」






道ノ里は何処かへ行く。



「道ノ里。いや、HN-28-G5R。……君もピースの一つだ。東京の糧となり一やミスターHのように共に滅ぶんだ」





道ノ里は、自分が一に造られたアンドロイドと言う事に気付いていない。


香具師は地獄門の心の中を覗く。


「そんな……」




子供は、どうにか逃げていた。






「香具師さんが気付いてくれれば……」






地獄門はミスターHを見ながら呟く。




「さて……貴方にはまだ頑張って貰いますよ?」











一方、前田とイズと一は、池袋を移動しミスターH探しの為に紅白電波塔へ約40分くらいかけて行く。





「東京と言えば、お台場だな。あのエドテレビの……」


イズは呟く。


「東京と言えば、634mある東京ソラキ塔よ」


一は紅白電波塔の近くの店へ行く。



「東京と言えば、この店だ!此処からの下から見上げる紅白電波塔の景色は最高だ!」








三人は、喫茶店『沈丁花』に入り椅子に座り窓を見る。






マスターの陸田むつだが注文を取る。





その後、三人は食事を終え、ミスターHを探す。






すると、イズのスマホでニュースが流れる。



「……第三のエラー事件が起こったわ」


一はあくびをする。


「関係無い!今すぐミスターHを探すんだ!」




イズはスマホを一と前田に見せる。



映像には、前田が次々と人々を殺している映像が映し出される。





前田はカメラに向かって叫ぶ。




「俺がエラー事件の犯人。前田だ!警察の諸君。俺を捕まえてみろよ!」





前田はかなり驚く。


「……は?」










第三のエラー事件。別名、願い殺しの七夕事件。





容疑者は前田啓太。男性、22歳。


東京で行われていた各地の神社や寺に参拝していた者達を片っ端から皆殺し。

さらに、ほとんどの神社と寺を放火。


そして動画サイトにその模様を投稿。死体の頭で蹴鞠等を行う。


この事件により、エラー事件は東京のみならず日本中で話題になる事になる。







前田は指名手配にされた。



身に覚えの無い前田はすぐに池袋に戻る。



「それで、何で俺はふくろうのお面を?」


「警察に見つかったら大変だからだ!」


「これの方が不審者に見えるんだが……」