複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.65 )
日時: 2016/07/25 18:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

陸田は今まで行ってきた悪行を話す。

「まああれです。この地域の自警団を処刑させたとか……。後は、一応日本では一番でかい組織なんですよ。時期的にまだ海外進出とかは全然ですけど。まあ、まずは天下統一みたいな?」


死神はコップに入ったオレンジジュースをストローで飲む。



「へぇ〜……。まあ組織の大きさより面白さだからね。別に利益優先とか役に立つからとかじゃないよ?


私を退屈させなければ良いだけ」



「あ〜……。では具体的に何か条件を言って頂ければ……対応出来ますので」


陸田はタバコを加えながら一に火を点けてもらい死神を見る。







「そうだね〜。私の思い通りになる玩具になれば良いね。

死ねって言ったら躊躇無く死ねる人とか」




「……あ、成程。……成程」




「私の事を詮索もせず、ただ私の隣で愉快な事でもつまらないジョークでも話してくれれば良いんだよ。一生ね。




でも、貴方には無理だけどね〜!」









死神は陸田達に能力を発動する。





一以外は、犬のように行動し始め吠える。





一は少し笑う。



「……何だ?」





死神は大鎌を持ち、一の首を斬り落そうとする。
























一方、風抽竜は。






坂本は誰かに連絡をする。




「……ああ、死神が此処へ来た。だが予想していた経路とは違っていて驚きだ。



それに、千頭龍に所属しており死んでいたと思われる仮面技師兼調理人の風抽竜と言う人物が死神と行動している。

どう言う事か……」



風抽竜は坂本の肩を叩く。







「六尺棒と言う武器はご存じですか?」




風抽竜は六尺棒を振り回す。




坂本は拳銃を向ける。




「お前、何者だ?」




「貴方こそ何者ですか?死神の事を知っており、噂を流しているなんて余程の能力が無いと不可と考えています」




「まあ深く考えない方が良い。我々は各地でスパイを行っておりこの世界の状況を確認しているんだ。


突如この崩壊した世界を見る為に」






「……それより何故死神の事を知っているのか聞きたいです」




「能力を持っているのは貴方達だけだと思わない方が良いですよ」




坂本は拳銃をしまい、何処かへ去る。



坂本は風抽竜に呟く。





「我々はこの世界を頂きます。その時にまたお会いしましょう」












風抽竜は19歳の少女を抱え、陸田組へ向かう。




壊れている監視カメラが風抽竜の方を向く。



















死神は陸田組の組員を一人ずつ拷問し処刑する。





「私の噂を流した人物、組織は分かったよ。どうもね〜」



陸田は命乞いする。




「……!」




「まあ、私も殺すのとか好きじゃないし。嫌いでも無いんだけどね。


……う〜ん、よし!その面白そうな組織について知っている坂本を追うしか無い!


あ、その前にモンゴルで羊食べたいな……」












一は死神に話す。



「仲間が……次々と……気の合う仲間だったんだがな……!どうして俺を殺さないんだい?」





死神は一の方を向く。




「だってこの状況で笑ってるからだよ。面白いな〜って思って」





「だって、どうせ俺も死ぬんだろ?なら笑った方が良いなって!」





「この世に未練無しだね。まさに世紀末。拳を天に挙げて兄弟にさよならだね。かっこいいね」









死神は一を殺す。






一は倒れ、死神の方を向く。




「……」








其処に、少女を抱えた風抽竜が現れる。





「どうしたんですか?」










「この死体、やっぱり笑ってるよ。ホラ」





「そうですね。それより、この少女ですが」




「うん、オッケー。許可するよ」




「はい、それでは」




風抽竜は少女をテントへ運ぶ。







死神は天淵を呼ぶ。



「どうした?」



「あのさ、こいつを仲間にするよ」



「……食事代やテントの人数等が」



死神は天淵に銀色の顔が逆さまになっている仮面を付ける。





「仮面の種類を増やしてもらおうかな〜?一の仮面は何が良いかな?

ピエロも良いし、騎士の仮面も良いな〜。フルフェイスヘルメットもカッコイイね!」
















そして、天淵は式神を召喚する。





「天淵さん」




今回の式神の姿は妖艶な女性だった。





「この者に再び命を吹き込むのだよ」



「はい、畏まりました」






式神は何かを唱える。





すると、一は生き返る。




一は困惑する。


「どう言う事だ?」



「人生は一度きりだが、死神に認められた場合人生を再出発出来るのだ。


だが、お前は一生死神と共に生きなければいけないぞ?」




「何か分からないけどやったぜ!」




「……絶対状況分かって無いだろ」












死神はテントまで寄り道しながら歩いていた。







「全く、しかしボロボロだね。この世界」









死神は壊れかけの世界を見る。










数年前、突如起こった閃光により世界は次々と建物や人間が壊れ世界の破滅へ向かっていた。






食料を奪い合い、領地を奪い合い、まさに世紀末に相応しい世界だった。








柴田は空模様と話す。








「柴田。どうして旅を?」



「柴田『さん』だろう?もう一度呼び捨てで言ったら今度こそ殺しておこうか」


「……すみません」





「俺でさえ分からないのだ。死神の目的が。

死神が何者なのか。ただ、死神の言う事は絶対だ。とは言っても独裁者のように喧しく無いのが幸いだ。ある程度の意見は気まぐれによってだが通るしな」



「旅の目的も分からないで、一緒にいるんですか?」




「不思議と一緒にいても問題が無いのだ。

今までの人生よりもよっぽど面白い」





「……今までの人生って?」






すると、テントに少女を運んでいた風抽竜がいた。



「この19歳の少女を仲間に決定しました」





柴田は葉巻を吸う。




「そうか……。ようやく女性が仲間に入るのか。かなり喜ばしい事だ。決め手は?」




「この娘が持っているナイフをご覧ください」






「……ヨーロッパで有名な組織で嘗て千頭龍と全面戦争していたあのネバーエンドズの紋章だな」







「彼女は恐らくネバーエンドズに属している者と考えます」




空模様は思いつく。



「そうか!それで、この娘を利用すれば裏社会の事が分かるんですね!」





柴田は空模様を睨む。



「裏社会なんてどうでも良いのだよ。それよりも何故この組織のメンバーが此処にいると言う事が重要だ」





「この慌ただしい19歳から滲み出るミステリー。裏表が無いように見えて実は全て演技で欺きこのナイフで殺す等の可憐なアサシン。それも全て育ての親である組織のリーダーの為に心の中で泣きながら頭の中で殺人方法を計算する。





こんな素敵でストーリー性のある少女は二度と出会えません。だから仲間にしたいんです」








空模様は驚く。



柴田は葉巻を捨てる。



「美少女ならだれでも歓迎だ」










空模様は困惑する。



「え?俺はどうすれば?」




「ああ。処刑台があるからあそこで待っていろ。死神は大鎌でお前の全てを終わらせるのだからな」




「いやいやいや!死にたくないんですけど!」




「死ぬ際にいくつかの問いに答えられていたら死ぬ事は無い。死神はゲームが好きだからな」








「ええ〜……」