複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.67 )
日時: 2016/07/27 19:29
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

死神達は細長い坂道を歩いていく。


するとイタリア語を話す兵士が現れる。


死神は何とかイタリア語を話し対応する。



エデルは首を傾げる。

風柚竜はエデルに話しかける。



「エデルさん?」



「あー……な、何語?」


「貴方の出身地であるイタリア語ですよ。それより、人気のパスタ店って何処ですかね。貴方の旅行ガイドブックだと此処ら辺のはずですが」








兵士達は話す。


「ねえ、ネバーエンドズって言う組織知らない?」



「それは我々です。それに貴方は死神様ですね。噂は聞いております。ついてきてください」



「また噂が流れているの〜……。何か白けるな〜」













そして、死神達は大きな施設に連れて行かれる。











その場にはメアリーと言う女性が写真を見ながら死神を待っていた。








死神は面倒くさそうに話す。




「あの〜……この貴方と同じ組織の紋章がエデルの所持していたナイフにあったんだよ。



それでね、エデルを正式な仲間にしたいからこれの確認をして欲しいの。



組織のメンバーだったら引き抜く。違ったら、このまま帰る。


抵抗したら殺す。






はい、決めて。今決めて!」













「……ええ、これは組織で使われているナイフですね。支部クラスの」






天淵は刀を持ちエデルに構える。




「ち、違いますよ!私スパイじゃないです!こここ、このナイフは母の形見です!」






「本当かな〜?」






「ええ、本当ですよ。現在支部は世界崩壊の影響で活動していません。


ただ、一人だけいますが」



「それって誰?」




「エデルの母親です」












そう言ってメアリーは写真を見せる。


写真には坂本の姿があった。



「この写真は?」


死神はワクワクしながら質問する。





「これは近所にある敵対する組織、スクイズのメンバーです。エデルの母親は娘を巻き込みたく無い為、支部へ置いていき命を賭けてスクイズのスパイになったのです」









柴田は写真を見て驚く。




「これは……」





柴田は死神に写真を見せる。





すると、死神は天淵に呟く。





「……やっと女神が見つかったね」



「.....そうだな」




一は柴田に質問する。



「え?何を見せたんだ!」



「殺し屋稼業時代の古き友。ミスターHだ。何故此処に。しかし、女神とは……?」








次の瞬間、エデルの母親とミスターH、坂本が施設を襲う。






坂本は風柚竜を見る。




「貴方達は運が良いですね!」




「そうですね。こちらには死神がいますので」



そう言って風柚竜は三節棍を振り回す。











ミスターHは柴田を見る。



「14歳の美少女ならば運命の再会もドラマチックになったのだがな」


「黙れ変態。まさか貴様が誰かの下に付くとはな!恥を知れ三下め!」




「変態の前には、三下も恥も無いのだよ。私はただ、美少女の為に動くのみ。それに理由はいるのか?」





「……成程、お前も美少女の為に」













すると、死神が一目散に逃げ始める。



柴田は憤怒する。しかし、天淵が抑える。




「貴様!どういうつもりだ!」



「事情は後だ。とにかく死神を信じろ....必ず戻って来る」




天淵も死神の後を走る。




「死神から聞きたかったぜ……」











エデルの母親はエデルに向かう。



すると、一がエデルを止める。



「違う!あれは母親じゃない!」



「ふえええええっ!そんな冗談止めて下さい!笑えません!」





エデルの母親の能力は自身が動物の機能を使える事。





エデルの母親は、背中から鷹の翼を生やし、頭には山羊のツノ。口からサメのキバが現れる。









「恐らく、あれはクローンだ……!いろんな生命体を製作してきたから分かる!」





「違う!あれは私のお母さん!お母さん!」










エデルは一を狐に変える。






「私の邪魔をするから……。


それより……お母さん!」



「エデル!」












すると、母親はエデルを噛み殺そうとキバを首筋に当てる。




一は狐の頭から閃光を放つ。



「おいおいガスマスクが全然合わないぞ!」





一は狐の姿でガスマスクを被る。




母親とエデルは怯む。






それでも母親はエデルを噛み殺そうとする。



エデルは呟く。



「お母さん……お母さん……」




母親は躊躇する。




その隙に、狐である一は母親に光で攻撃。










母親は呟く。




「頭の中に聞こえてくるの。昔の記憶が。



そして、彼女と同じお面を強制的に被らされている事に思い起こされる。


こんな強制的な人生を歩みたくなんて無かったのに」












クローンはオリジナルの仮面の能力、実力を要求される。要求に応えられない場合は人体実験か奴隷代わり。さらに、クローンには自爆装置が付けられており、想定外の動きをすると爆発される仕組みになっている。なので、逃げる事は不可。






このクローン達は確実に光を見る事は無かった。







「なら俺が照らすぜ!このサンシャイン(太陽)で!」






屈託の無い笑顔で一は答える。





「闇の中でしか生きられない私でも?」




「ああ!勿論だ!



空模様や陸田さんのように!」





「……え?」











やがて、鈍い爆発音が聞こえる。





「後は大丈夫!天淵さんが空模様や陸田さんのように生き返らせてくれますから!」

















一は帰り血で真っ赤になりながら笑っていた。






それは確実に光である。