複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.72 )
日時: 2016/07/28 17:10
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

坂本は薙刀を回す。


「さあ見事に私を倒して下さいよ。倒すしか貴方が助かる方法は無いのですから」




「言われなくても貴方を倒せますよ。この仮面で」


風柚竜は魚人の仮面を付ける。



坂本は構える。



「ギターでも弾きそうな格好ですね」




「普段は泳ぐ時等に使うのですが今回は身体の俊敏さ等を要すると思いまして。仮面を被り巨人になるのも良いですが貴方が折角特殊武器に合わせてくれたので、此処はフェアでいかないと貴方が負けた時に良い訳が出来てしまいます。

完璧に貴方の心を折って初めて勝利出来るんです。勿論、殺しませんよ。だって私は心優しいんですから……ねぇ?」






「そんなに意識してくれてありがとうございます。ただ私はあくまでも兵器。手加減は出来ませんので……。死んでも恨まないで下さいね?」












そう言って坂本は大きく飛び上がり薙刀を風柚竜に向けて斬ろうとする。



「このジャンプ力。もう人間技ではありません。さすが兵器と言った所です」






風柚竜も大きくジャンプし三節棍を薙刀に振り回し、薙刀を払い除け、両腕に生えたヒレで坂本の薙刀を持つ両腕を切り裂こうとする。

坂本は身体を一回転させヒレを避け、再び薙刀で風柚竜を刺そうとする。




風柚竜は俊敏な動きで薙刀の攻撃を避け、地面に着地し遠い距離まで走りながらヒレをブーメラン代わりに投げる。



坂本はヒレを掴む。






腕からは血が出ているが気にしない。



風柚竜は三節棍を坂本に向け構える。



「思ったより凄いですよ。人類の進化を感じます。女神様の部下ならばどれだけ有能だったのか。惜しいですね。殺すなんて……。まあ私はこの薙刀が貴方の背中に生えてくる方が好きですけどね」






風柚竜は三節棍を振り回し、坂本の腹、顎、目を狙い攻撃する。



坂本は全て受ける。




「良い攻撃力です。さすがと言うべきです。ただ……距離が近いですよ」





坂本は薙刀で風柚竜の腹を突く。



風柚竜の腹から血が溢れる。





「良い具合に薙刀が背中に生えましたね」



「……」



「そんなに悲しむ事はありませんよ。貴方は強い。だが、相手が私だったのが貴方の人生で最大の不運だったと言う事だけです。どうぞ、安らかな眠りを」





風柚竜は薙刀を掴み、岩人の仮面を付ける。




「確かに普通に戦っていれば兵器である貴方の方が強いです。ですがあまりにも相手の事を考えていない。


つまり敬愛が無いんですよ。貴方には。自信がありすぎてありすぎてしょーがない。


……3歳くらいから人生やり直してください」












風柚竜は身体が堅くなり、岩みたいになる。そして、薙刀が抜けなくなってしまった。




「……!?」




坂本は薙刀から手を離し距離をとろうとするが、風柚竜は身動きがとりにくい身体ながら素早い動きで坂本にカンフーで攻撃する。


「坂本さん、貴方は強いです。なのでこの仮面に封印させて頂きます」







坂本は仮面に封印される。仮面の能力は虚無。





「しかし彼の能力が気になりますね……」






風柚竜は坂本の仮面を付ける。



すると、圧倒的な虚無感に襲われる。




「彼の能力は無心。つまり雑念を消せる事ですか。これで集中力等が高められると……。この能力は勉強以外に役に立つ事ってあるんですかね」




風柚竜は仮面を外す。




「奇妙な能力ですね。さすが兵器です」







すると、柴田とエデルが現れる。

柴田は全裸の変態を、エデルは血まみれの母親と狐に変身した一を抱えている。




「どうなったらそうなるんですか?」




「事情を聞かない訳にはいかないだろ?」





柴田は気絶しているミスターHを床に置く。





エデルは死神と天淵を探す。


「ふ、二人はどうしたんですか!?まさか旅にいっちゃったんですか!

どうしてですか!これじゃお母さんが生き返れない……」



一はエデルに説明する。


「これはクローンだ!お母さんじゃないぞ!……ふう、そんな冗談は面白くないぞ!」



「ガスマスクさんには分かりませんよー!」






風柚竜は床に座り、隠れていたネバーエンドズのメンバーを呼ぶ。





「この人達誰ですか?エデルの母親は知っていますが」




「恐らく、スクイズと言う組織のメンバーです。

此処で襲撃する目的は我々には分かりません。しかし死神さんは知っている様子でしたのでとりあえず此処で泊めてくれませんか?」




エデルはガイドブックを読み漁る。



「ふええええ!!!イタリアに泊まれるんですか!お母さんと何処行こうかな!」



狐の一は飛び跳ねる。



「狐も悪くないぜ!ただこういうキャラクターっていた気がするが……!」










メアリーは宿泊を許可する。



柴田は呟く。


「少なくとも俺達は何も知らないのだが?何も話さなかった死神には少し幻滅している……!」



「それなりの理由があるでしょ!意外に狐ってジャンプ力高いっ!」





「まあ女神を討伐する目的で旅をしていたのなら、私達はついてきてませんけどね。


死神は女神討伐をあくまでも通過点と捕えていると私は考えています」




「え〜っと、つまり、あくまでも旅を楽しむ為に女神を討伐するって事ですか!!

って……女神って何ですか?」

















一方、死神と天淵は。





小さな建造物の前にいた。



「そう言えば他の仲間には話さなくて良かったのか?」



「言ったら、女神倒した時点で解散しちゃうじゃん。それだと面白くないよ。



女神以上の組織が現れるかもしれないし。例えば、アメリカとか」





「さて、この名刀の出番も近いか.....」