複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.81 )
日時: 2016/07/30 18:24
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、ご指摘ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします!



このまま本編へ行かせてもらいます。














エデルはヒワノの方を向く。



「冷凍保存しているお母さんをさ、さ、再生出来ますかね!?」


「人間では再生の可能性が低いですが一旦動物に戻してみては如何でしょう」


「え?あ?ど、どどどどう言う事ですか!?」


「小動物ならば再生が成功する確率が増えるんですよ。失敗すればそれまですが」





すると、ヒワノが現れる。




風柚竜はマスクを手渡す。



右半分が白と左半分が黒を基調としており、左半分の方には目の当たりの部分が無い。さらに、マスクの輪郭部分に沿って歯のような模様がズラリと並ぶ。








「あ〜っ……違和感は無いね^^」



「ちゃんとマスクのサイズは測りましたから。そう言えば、エデルさんから話があるみたいですよ」












エデルとヒワノはエデルの母親を見る。



「家族か……。君はそんなに家族が大切かな〜?」



「何言ってるんですか!大切に決まってます!」







ヒワノは再生する薬をエデルの母親に投与する。


遠くで一と死神が見ている。





「もうすぐアメリカだよ?」


「分かってるけど!成功すれば良いな……!」


「明るいわね」

















そして、エデルの母親は人とは似つかない化け物のように再生される。





「……こ、っこここここれは!」



「大丈夫。人間に戻せばいいじゃないか!」







エデルは母親を人間に戻すが、直ぐに細胞が増殖や分裂を始め、巨大な微生物のような存在になる。





「ふえええええええええ!!お母さん!お母さん!」





すると、化け物はエデルに気付く。




化け物はエデルを抱く。










ヒワノはその場を去る。すると、一が現れる。



「どうしてこんな姿に!」


「クローンと言う可能性にも十分注意したんだけどね。

しかし意味が分からないよ。たかが家族で。ましてや偽物だよ?自分がこんな風にならなかっただけマシだと思わないか?」




「……」



「それにクローンの寿命は1年。戦闘用に改造されたから。とは言っても僕がしたんだけど」










エデルは化け物と抱き合い、そして化け物は体型を維持できずに再び廃棄物へ戻る。







エデルは眼鏡を取り泣き始める。






「お母さん……」










空気が気まずいままアメリカへ着く。



柴田は死神に話す。



「良いのだな?」


「別に私、正義の味方じゃないし。文化や国、環境が違えば考えも違うじゃん。だから面白いのよ」











アメリカのニューヨークは、完全に荒廃しておりボロボロの状態だった。






「……貴方は誰?」




アメリカの古新聞を読む女性が一人死神に話しかける。




「私は死神!宜しくね」




エデルはお母さんと呟きながらヒワノを見る。

ヒワノはお構いなしに、マスクを付ける。


一は今日の夕飯を考える。






風柚竜は一に語る。


「ポジティブ過ぎますよ?」


「え!?」









女性は新聞を投げ捨てて死神に向かう。




「どうして此処へ?」



「魔神と言う奴を追っていてね。あ、魔神って知ってるかな?」



「ああ、イマジンと言う組織のリーダーですよ。あそこの田舎町に本拠地があります」





「ミスターHは此処って言っていたけど?」




「それは数日前の話です。現在、此処は新しい施設を造る為に我々は働くんです」






「ふ〜ん……」






「しかし、車も動かない世界ですので、全て徒歩で進行中です。恐らく魔神達も現在は田舎町へ向かっている最中なんでしょう」



「隣町じゃ駄目なの?」





「……東京、ローマ、ニューヨーク、そして、何故かアメリカの田舎町。この四つの都市に閃光が起こり、世界を一瞬で終わらせた。



そして四人の神が生まれた」










「そんな事はいいの。とりあえず、田舎町に向かおうー!」










「死神さん、貴方の目的は存じています。なのでここから逃がす訳にはいかないのですよ」











女性は拳銃を持ち死神に向ける。




兵士達は銃口を死神に向ける。




柴田は銃を全て能力で破壊する。






天淵や風柚竜、一、エデル、ヒワノは兵士達に向かって攻撃をする。








兵士達は瞬殺される。







しかし、兵士の一人が超能力を使う。





当たり一面霧に包まれる。






死神達は眠ってしまう。


柴田の能力は範囲外の超能力には有効となってしまう。







一人の女性は汗だくで霧を噴出させる。






「そろそろ良いかしら……」






一人の女性はエデルと一を運ぶ。


「本当はいっきに運びたいけど結構遠いのよね」








女性は物凄いスピードでエデルと一を連れて去る。


















一方、魔神は。




「フランはもう田舎町に着いているそうです。それに、飛行機がまだ使えるので……」



「私は自分の足で歩ける。それに世界の隅々まで見ないと世界を手中に収める事等不可能なのだよ。

私は願いを叶えるランプの魔神。しかし、少し歪に願いを叶えてしまうがな」





魔神はミスターHと女神、坂本等が写っている写真を見る。




「例え100年経っても必ず私を裏切ったこの行為は許すべきでは無いのだよ、ミスターH」
















数日後、死神達は起き上がり、天淵が召喚した式神によりエデルと一が田舎町にいる事が分かった。





「霧を出した奴って……」


「恐らく坂本と同じ兵器と考えるべきでしょう」







「しかし、数日眠ってしまうと……腹が減る」



「でも、結構死体が腐りかけだね♪うんうん、こういう検体も欲しかったんだ」



柴田はヒワノに語る。



「お前。エデルに詫びの一つもやらなかったのか?」



「ん?入れる必要無いよね!むしろ、生き返らせたんだから感謝して欲しい^^」





「まあどうでも良い。それよりどうするんだ?仲間が連れ攫われたが」



「勿論、取り戻すよ?絶対に。

折角壊れている仲間を見つけたのに、勿体ないよ」














そして、死神達はエデルと一の所へ向かう。



















一方、田舎町では。




エデルと一と一人の女性が散歩していた。



「な、なななな名前なんでしたっけ?」


「私はクロエ。魔神によって造られた具現体」


一は狐の状態で周りの街を見る。




「この地域だけ町の壊滅が少し違う気がする!」






「あまりうろうろしないで。キャロラインが起きてしまうから」




「キャロライン?」







「この世界が壊れる前に超能力に目覚めた女性」




一は考える。



エデルは一に話す。



「そ、そう言えば一さんってどうやって死神さんと出会ったんですか!」



「陸田組までは覚えている……!そうそう、俺、記憶喪失で陸田組に拾われたんだっけ?」



「聞かれても困りますっ!」












すると、トナカイの被り物をしている男性がソリに滑って来る。







クロエは出迎える。



「フラン様、直ぐに食事の用意と狼の被り物は用意してます」




しかし、フランはアイマスクで眠っており、そのままソリから落ちそうになる。



「だだだだ、だだ大丈夫ですか!?」








フランはソリから落ちるが、まるで摩擦が無いかのようにでこぼこの道でも滑る。






「彼は法則を無視する事が出来ます。

この世界に出来た全ての法則を。


彼は神に従いながらも、神に喧嘩を売れる唯一の人間と言って良いでしょう。


まあ、魔神に現在は使われていますが」






フランはアイマスクを取る。



「違いますよ?彼はランプの魔神。彼と組んで利益があると思ったから行動しているんだよ。


まあ、本当は偉そうな年上とかぶっ殺したいけど!」








一はフランを見る。






「……」



「今度狐の被り物でも造ろうか」





フラン・エンディング。27歳。男性。性格は年上ぶっ殺す主義。基本面白ければ何でもやる。容姿は常に何かしらの被り物をしている。リンゴとか、ひよことか、ムジ○ラの仮面とか。能力は法則を無視する(例えば、掟を無視し、壁をすり抜けたり。)

特技はアイマスク作り。遮光性の高い素材を探している。
趣味は寝ること。






フランは小さな小屋を見る。


「キャロラインは?」



「現実逃避。さすがに発狂されると厄介ですので」




「彼女はこの世界が壊れて良かったのか。悪かったのかなー。とか考えると面白いよ」










フランは水を瞬間的に凍らせたり、金属を木材に変える。


「沸点等の移動、物質変化、重力変化、服の形状変化。そして……」






フランは腕にジェットエンジンを付ける。


「俺は物理法則にー支配されない」







フランはジェットエンジンで空を飛ぶ。通常なら腕が飛ぶ。




「おー!凄いなー!」











エデルは表面上では楽しそうな感じを出すが一は時折見せる悲しい表情に苦しむ。




「俺は正しい事をしたんだよな?」





「そ、そうですよ!?

それにあれは……偽物ですし。ヒワノさんが言っていた事が正しいんです」







「……本当にそう思っているのか?」



「はい……。私にとっての家族は貴方達ですよ」





「……」













そう言いながら、涙を堪えて小屋の方へ向かう。





クロエは小説を読みながら町の観光をしていた。



「メイン州のチェンバレン……。もう見る影も無いけど」