複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.96 )
日時: 2016/08/04 15:34
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、オリキャラ投稿ありがとうございます!

これからも応援宜しくお願いします!





此処からは本編です。






水掛は歴史書を読み漁っている。

「彼は今、何だっけ?……源氏物語読んでんのよ。ね?誘ってると思うでしょ!欲求不満だと思う訳ですよ」

「源氏物語ってあの……?」

「まあそれはどうでも良いわ。とにかく、水掛と一緒に暗殺したいのよ。去年も話しかけたんだけどバリバリ無視されるし、彼に近づいたせいで友達いなくなって私、大ピンチなのよ」

「どう言う事だ?」

遠くから19人の女性がナイフを持ちながら睨みつけている。

「親衛隊よ」

「何処の少女漫画物だよ!」

木村と神代は水掛の元へ行く。

「水掛さん、お久しぶりです。高校のオカルト研究部の後輩の木村です」

「……水掛 秀将、だ」

神代は呟く。

「声のエロさ。マジ半端ねぇ。声小さくて何言ってんのか分かんないけど、マジ半端ねぇ。惚れてまうやろ!」

「お前のキャラが半端ねぇよ」

水掛は口まで覆っている服に着けた金属製のマスクを掛け直しながら話す。

「ん……。用が無いなら帰るぞ?」

「いや……仲間になって欲しいんだ」

「……」

水掛は何も言わずに頷く。

「え?」

「……人数合わせだろ?なら入るだけ入って直ぐに退出するから」

「どう言う事?」

神代は説明する。

「二日後からの人材調達で、19人集まるでしょ。その後の訓練でトレードや辞める事が可能なのよ。さらに、新しい少数グループや一人で活動しても問題無いのよ」

「ゆるいな〜」

「まあ他の施設はもっと厳しいけど。別に此処は暗殺者を出す気無いからね」

「でも自分で施設を選べないから、皇や不束みたいな強者も此処に来るんだな」

すると、19人の親衛隊が現れる。

「水掛さんは私達のグループに入るって決まっているのよ!」

「いや19人いるだろ……」

親衛隊は一人をリンチする。

「はい18人」

神代は水掛の後ろに下がる。

「え〜私、怖い〜」

「……何だこれ」

水掛はその場を去ろうとする。木村は止める。

「水掛さん、どうして人間関係を持とうと思っていないのか。無口無表情なのか。それは分かりません。と言うか、こんな特異な環境で俺達みたいに正常でいられる方がおかしいと思いますが。でも、今は無理でもいつか、俺は君と話したいんです。神代も同じ気持ちだと思います」

「ちょっとー私の事も神代さんって呼んでよー」

木村は神代を無視して、水掛を見る。

「……俺はお前を傷付けるぞ?それでも……?」

「それでも俺は君を心から仲間、いや友達でいたいんですよ。高校の時から」

「そう言って……皆、俺を裏切った。そして俺は友達を殺した」

水掛はその場を去る。木村と神代は親衛隊にリンチされる。

「……水掛さん」

木村は高校の時を思い出す。

水掛は一人の友達だけ普通に接していた。木村はそれを見ていた。

「アタイはそんなに頭は良くないで!」

「……そうか?」

木村は友人と話す。

「あのマスクカッコイイな」

「でも学校で金属製のマスクって、不良じゃないんだから」

木村は友人を殴る。木村にとって水掛は憧れの対象だった。親衛隊は壁や床を使いながら、木村達を殴る。

「ぐはっ!流石、暗殺者候補生……」

一方、水掛は望田と平に絡まれていた。

「貴方、人気者らしいですね。木村みたいな奴はまだ良いですが、貴方はロンリーウルフを気取っています。一匹狼」

「望田……。余計な事するなよ」

「私はね。貴方みたいな奴が……」

「違う……俺は……」

水掛はつい望田と平を殴り飛ばす。それを見ていた夜城は水掛に向かう。

「駄目だよね?訓練前に怪我させちゃ?」

「……」

「僕はね〜あまり、闘いが嫌いなんだけど……流石にもう我慢出来ないよ」

望田は歓喜する。

「夜城さん!倒して下さいよ!」

平は状況を説明しようとするが、古傷が痛む。

「あ〜……無理」

其処に、ボロボロの木村と神代が現れる。

「水掛さん!?」

「……」

「良かったです!木村!私を殴ったあいつを殺して下さい!」

「あ?水掛さんがそんな事する訳無いだろ!」

水掛は何も話さない。夜城は構える。

「……水掛は何も悪くない」

平はなんとか状況を説明する。望田が嫌そうな顔をしている。そして、誤解は解け夜城は謝る。

「ごめんなさい。許して……?」

水掛はその場を去ろうとする。木村は止める。

「水掛さん……」

木村は望田を殴り飛ばす。

「ぐへっ!?」

「俺はあんたを信じてんだ。いい加減応えないと誰も水掛さんの事信じられなくなりますよ」

「……」

「私の事は信じないですか!?」

水掛は頷く。

「……今年だけだ」

「水掛さん」

神代は手を上げる。

「わたしも入る!いやっほい!水掛さんと一緒!」

夜城は驚く。

「知らない間に結構仲間が増えてる……」

一方、皇は。

「なあ、入らねぇか?俺ァアンタを認めてんだよ」

「歓迎は感謝しますが木村君について調べないといけません」

「川崎 聖(かわさき さとし)。音楽なんかを止めれば……お前は立派は殺人犯だ」

「音楽は得意分野なんですよ。本当なら私は立派なピアニストのはずだったのですがね」

「テメェの過去なんか知った事か」

「せめて他の施設。例えばぎょうと呼ばれる施設等」

「そう言えば此処の施設の名前って何だっけ?」

「ネームレス。名前を与えられる程の価値が無いからそうです」

「知った事ではねぇがな……」