複雑・ファジー小説
- Re: 武装シンキ ( No.42 )
- 日時: 2016/08/14 10:52
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
【第9話 トパーズでの生活】
朝、私は学校に行かずにトパーズの施設に足を運んだ。
元々、ヒカリに呼ばれていたということもあってこの施設に来たんだけど。
少し残念なことに恵理だけは学校に向かたそうだ。
私も恵理がいるなら学校に行ってもよかったんだけど。
まあいいか。
そして、今ヒカリの部屋の前にいるわけであって。
「来たわよ。いる?」
そう言いながらノックをする。
コンコンコンッと音を立てると中からヒカリの声が聞こえた。
ドアを開け中に入ってみると……。
中は凄いおしゃれというか綺麗な作りになっていた。
なんと言うか重役の部屋というのだろうか。
というかどういえばいいのかわかんないし。
「ああ、桜花。おはよう、この施設でよく眠れたかい?」
そう、私は昨日からこの施設で寝泊まりしている。
理由はまだトパーズの連中から狙われている可能性があるからだと言う。
ちなみに恵理も同じ施設にいる。
「まあ、慣れてないからそこまでだったけど」
「そうか……。まあいい、これからの事なんだが」
ヒカリは書類等を見ながら少し間をあける。
そして……。
「君には明日から学校に復学してもらう」
「え、え?」
ヒカリは一枚の書類をこちらに向け。
「ほかの組織がこちらに干渉してる場合があるだから、君には学校付近と恵理君の護衛をお願いする」
「私がするの?」
ヒカリはそう聞いた私に頷き。
「これには君が適任だ。まあ、一応俺も転校生ということもあるからそっちにも行くけどな」
「うん、わかった。了解」
そう言うとヒカリは色々な書類をこちらに渡して、部屋から出ていいよと言った。
まあ確かに息苦しい感じはしたかな。
とりあえず部屋を後にして自分の部屋に戻る。
あまり、よく見てなかったけど。
廊下は無機質の割に、部屋は結構現代風な感じなんだなぁ。
床は流石に木材とは言えないけど。まあ絨毯が引いてあるから差ほど気にならないし……。
恵理が帰ってきたら探検でもしようかな。
- Re: 武装シンキ ( No.43 )
- 日時: 2016/08/14 10:28
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
しばらく私は部屋でゴロゴロとする。
漫画を読んだり、部屋を掃除したりして時間をつぶす……が。
「暇だ」
やることがなさ過ぎて暇すぎる……。
もういい、外でお財布でも漁ってこようかな。
そう思い外に出ると。
ばったりとヒカリに遭遇してしまう。
じっと私を見た後。
「ちょっと付き合ってもらっていいか?」
そう言いながら私の前を通り過ぎていく。
まあ、やる事ないしヒカリについていくことにした。
しばらく歩いていると、ヒカリがどこに向かっているのかがわかった。
トレーニングルームだ。
そして、柔道場のような場所に案内されると。
ヒカリはシンキを取り出した。
「いつもより弱めに出せるか?」
「……わかんないけどやってみる」
私はいつもより加減しながらシンキを呼び出す。
手からシンキが生成されるが……いつもより脆い感じがするのは確かだ。
そして、私がシンキを取り出した途、ヒカリはこちらに突っ込んでくる。
懐に入られる前に私は後ろに飛び、彼の刀を交わす。
でも、これはまだ対したことないレベルのスピード……。
本当はここからだ。
ヒカリは次は私の反撃だとわかっていながらも鞘に刀を収める。
居合いで一気に切り抜けるつもりだろうけど……。
私は剣を地面に叩き付け、防御の姿勢を取る。
これなら居合いなんて打てないはず。
だが、ヒカリはそれを予測していたのか素早く横に移動しこちらに斬りかかる。
だが、こちらもそう簡単にはやられてたまるか。
剣を使い、反対側に飛ぶ。(地面に刺さってる剣の持つ部分で一回転し、剣の反対側に飛んだ)
こうすることで向こうは攻撃も反撃も失敗になる!
そして、私は思いっきり剣を蹴り上げ。
ヒカリに不意な反撃を当たる。
だが、彼はそれを間一髪のとこで避け後ろにバク転しながら体制を立て直す。
やっぱり、この人は強い。
- Re: 武装シンキ ( No.44 )
- 日時: 2016/08/14 10:46
- 名前: 匿名 (ID: P/XU6MHR)
9話ですよね?>>42…10話になってますよ?
直し方は修正/削除ボタンでパスを記入すればできます
ですが、ケータイ版はないのでその場合はお詫びコメントをいれるといいです
直し方…勝手に書いてしまいすみません
- Re: 武装シンキ ( No.45 )
- 日時: 2016/08/14 10:53
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
>>44
ミスの指摘ありがとうございます。
訂正させていただきました。
- Re: 武装シンキ ( No.46 )
- 日時: 2016/08/14 11:00
- 名前: 匿名 (ID: P/XU6MHR)
では、これにて…頑張ってください
あ、目次あるといいかもです
>>0に1〜9話のリンク>>←と半角数字でつけられますから…って、また勝手にすみませんすみません!
あ、返さなくていいです!目次のリンクをつけるとページが多くなってもその部分だけ読むことが出来ますから
- Re: 武装シンキ ( No.47 )
- 日時: 2016/08/14 12:34
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
よく見るとヒカリもこちらを見る目が鋭くなっている。
どうやら、向こうもスイッチが入ってきたということだろう。
雰囲気というか空気というかそういうものが変わった……。
肌がピリピリしてくる。
だめだ……緊張する。
一歩進むだけで状況が一瞬で変わってしまう。
どうする?
進むべき?
後退するべき?
……。
よし、決まった。
「行くよ!」
一気に踏み込み相手の懐を目掛けて走り出す。
大剣のリーチを生かす。
うまくいけば抜刀術を封じることができる!
だが、ヒカリはその場から消え。
どこかに消えた。
……だけど、この状況、見覚えがある。
そう、彼は大剣の上にいた。
もう既に彼は刀を引き抜く瞬間……。
しまった……取られた……。
私は恐怖で目を閉じ、痛みが来るのを待つ。
だけど、いつまでも痛みが来ないのでちらっと目を開け様子を見ると。
首のぎりぎりのところで刃が止まっていた。
そして、ヒカリは刀を鞘に戻し。
少し呼吸を整えた。
「すまない……つい、本気で相手をしてしまった」
「え?あ、うん……」
ヒカリは申し訳なさそうに顔を逸らし、こちらを見ようとしない。
私はどうすればいいのだろう。
勝ったのはそっちなのになんでそんな顔をするのだろう。
「いいんだよ?私に勝ったんだし、もう少し嬉しそうにしなよ」
「違う!そうじゃない!」
ヒカリは大きな声を上げて言う。
「君はもう少しで死ぬとこだったんだぞ!なんでそんな普通にしてられるんだよ!!」
何を言っているんだろう?
「だって、ヒカリがそんなことしないと思ってたしそれにさ」
「信じていたからね」
私はそう言いにっこりと笑った。
多分、これでいいかな?
- Re: 武装シンキ ( No.48 )
- 日時: 2016/08/14 14:16
- 名前: JD (ID: SjxNUQ9k)
「んで、ボス。どっちが勝ったんだ?」
「さあな。勝ち負けなんて考えてやってはいなかったよ」
なーに言ってるんだか。
最終的にはマジだった癖に。
と、私はヒカリの横でぷっと笑った。
リースは不思議そうにこちらを見た後。
また、視線をヒカリに戻す。
「しかし、よほどお気に入りみたいだな」
「お気に入りって何が?」
「え?ああ、そりゃあおm……」
突然、リースの口を思いっきり手で覆い。
「桜花、部屋に戻っててくれるか?後でまたそっちに行くよ」
そう笑顔で言ってきた。
まあ、わけもわからずにとりあえず部屋に戻ることにした。
殺風景の部屋でベッドに横たわりながら天井を眺める。
シミもなければ電気しかない天井。
横の壁を見てもポスターはない。
女の子の部屋とはかけ離れているのだろう……。
というか、それは女の子の部屋なのだろうか?
こんど恵理と家具について話してみようかな。
————か。
———うか。
「桜花?起きてるか?」
「ん……私寝てたの?」
時計を見る。
時刻は20時を回っていた。
あのヒカリとの戦いが18時くらいかな?
そうすると約2時間くらいか。
私は体を起こして欠伸をする。
そして、じーっとヒカリを見続ける。
というかなんでここにヒカリがいるの?
「な、なんだよ……」
顔がちょっと赤くなっているヒカリに対して私は
「おなか減った。今日の食堂のメニューなに?」
と聞いた。
【第10話に続く】