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　それからずっと、私は暗闇の中にいた。白くなって消えていって、あれから1歩も身動きできずにいる。愛はどこだ。愛は雨と共にやってくる。私にはもう雨は降らない。

　私の中に残るあなたはもう消え去ろうとしている。私のおなかに、あなたがいる。あなたをこの世に抱き上げたとき、何が残るだろう。青。澄み渡るような青がほしい。
　瞳は深い青。髪はプラチナブロンドで、太陽の光に反射すると青になる。それがいい。あなたになれなかった私は、あなたをあなたにするしかない。

　赤に憧れた。だから青になる。愛しい人になる。
　違う。私じゃない。あなたを愛しい人に仕立てあげましょう。

　目を開けて、息をする。私は一つだけ、青い嘘をついた。

「あなたがもういないと言うのならば、もう1度あなたという存在を、１から作り上げましょう。お姫様に仕立てあげましょう。そうすればきっと、王子様はきっと、あなたを愛してくれるわ」