ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第一話　３年前、第二次グルセリア大戦勃発　前編

ルギリス連合国の海の近くの街では多くの兵士が集まっていた。兵士は土のうを積み立てたり有刺鉄線のバリケードなどを設置していた。誰からでも見て察していた戦争が始まると。

「ラファエルの野郎め、ついにこの国に攻めてきやがって」

中年の男が怒りを顕にしながら作業を行ってた

「隊長、気持ちはわかりますが今はそんな事を言っている場合じゃないですよ早く防衛線を貼って敵を追い返しましょう」

「ちっ、わかってるよウェル軍曹・・」

ドゴーンッ！

青年のウェルに男が不機嫌に答えると同時に遠くから爆発をがした。

「てきしゅうーー！！」

「ウェル敵襲だ！すぐに銃を取って位置につくぞ」

「はい！」

男とウェルが自分の位置に着くとすぐに黒い軍服とヘルメットをかぶった兵士数人が銃を持って走ってきた。

「来たぞラファエル軍だ！」

「撃てッ！撃つんだ！」

スダァンッ！スダァッン！

土のうを壁にして銃を撃ち始めラファエル軍も負けじと応戦する。激しい撃ち合いの中でガラガラ、と音を立てて近づいてくる物が現れた。

「隊長敵の戦車です！」

ズドーンッ！

ウェルの叫びで状況を把握した瞬間、戦車の砲撃で周りが吹き飛ばされウェルは意識が遠のいた・・・



数時間後、ウェルは目を覚ますとそこには瓦礫と化し黒煙が舞う街と血まみれで倒れる男と隊員達だった。

「隊長！みんな！」

ウェルが声を上げるが虚しくも誰も反応しなかった。

「そんな、うぅ・・・」

コツコツ

ウェルが涙を流しているとどこからか足音が聞こえてきた。ウェルは銃を取ると身構えた。現れたのはルギリスの茶色の士官服を着た女だった。

「エンリ！」

「ウェル？ウェルなのね！？」

エンリは走って近づくとウェルを抱きしめた。

「良かった無事だった・・・私死んでしまったのかと思って・・・・」

「大丈夫僕は生きてるよ・・・」

ウェルが安心させるように声を掛けると、安心したのか抱きしめるのを止めた。

「それにしてもエンリ、何で士官服を来ているんだ？」

エンリは街を防衛する将軍の補佐をしていた。ウェルの記憶では士官服をではなく茶色の兵士の軍服を着ていたはずであった。

「将軍が戦死して次からの指揮は代理で私になったのでも、指揮をする前にラファエル軍は一時的に撤退したけど」

「そうか、道理で静かだと思ったよ・・・」

周りは焼け焦げた匂いと瓦礫しか無く銃声や戦車の砲撃音のしていなかった。

「ウェルとりあえず、この場所を離れましょ一様ここは敵の勢力圏の近くだから」

「あぁ・・・」

ウェルは立ち上がるとエンリについて行った。