複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.5 )
- 日時: 2016/08/30 19:04
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第二話 ラファルム帝国、再侵攻
ユレンシア大陸にあるライファルム帝国の首都、帝都ベルンソワ。そこでは帝国の頂点に立つレイン=バルトス総統が演説していた。
「帝国臣民よ、我々は3年前のルギリスの侵攻を行い敗れた。それをきっかけにスペンス王国が動き出し侵攻してきたのを撃滅したが次はルギリス連合国が我が帝国を滅ぼそうとしている!この他種族達の楽園を!!・・・」
民衆は静かにレインの演説を聞いていた。レインは演説を続けた
「だが、安心して欲しい!我々ラファエル軍は総力を持ってルギリス連合国を完膚なきまでに叩き潰し!世界に他種族差別や戦争のない世界へと革命させてみせると!!全ては世界を平和と平等にする為に!」
レインが演説を終えると民衆は一斉に歓喜した。
「「「「「「オールハイルラファルム!オールハイルラファルム!」」」」」
民衆の多くは頭に耳と腰尻尾を生やした獣人族と人間と共に暮らすエルフ族がいた。ラファルム帝国は他種族に対する差別を行わず国外から逃げてきた他種族達を国民として受け入れた。その改革の中にレインを筆頭とした政府による政策だった為、人間より他種族の方が支持率が高い。
「ふぅ・・・」
執務室に戻ったレインが椅子に座ると扉をノックする音が聞こえた。
「入れ」
「失礼します」
短く答えると銀髪で短いツインテールをした軍人が扉を開けて入ってきた。
「お疲れ様です総統閣下」
「あぁ、ルーレ参謀か。すまないが水をくれないか」
ルーレは言われた通り水を入れて差し出した。それを受け取るとレインは水を飲み干した。ルーレ=ディレクトリスは吸血鬼で軍の参謀を勤めている。軍部や諜報部技術部などの統括を行っている。
「はぁ、軍備の状況はどうだルーレ参謀?」
「はい陸軍と空軍それに海軍も準備が出来ております。それとマクシミリアン大尉によって魔法兵器の運搬が可能です」
ルーレは軍備状況を的確に報告した。それを聞いたレインは満足そうな笑みで応えた。
「ご苦労だったルーレ参謀。あぁ、それと指揮官の件だがあいつに行かせようと思うのだが」
「レラ元帥ですか?それならマクシミリアン大尉を補佐に派遣するのはどうですか。レラ元帥はわかるとおりマクシミリアン大尉はそれなりに腹黒いですから気も合って指揮に支障もなく行えると思えます」
「あぁ、アクシミリアン大尉か・・・まぁ良い好きにしろ。レラなら的確な判断を下せるしそれにこの帝国の誰よりも強い・・・。恐らく負けることはなくこの戦争を終えれる」
「わかりました早速手配します」
ルーレが敬礼し執務室を出るとレインは立てかけてあった白黒の古い写真を見た。そこには獣人族の娘とその隣にレインが立っていた。
「全ては世界を革命し、平和で他種族の差別を受けない平等な世界を築く絶対に・・・」