複雑・ファジー小説

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.9 )
日時: 2016/08/26 17:36
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第三話  ラファエル帝国の元帥  後編

「元帥閣下!ルギリス軍が現れました。ご命令を」

一人の士官がレラに命令を仰ぐとレラは指示を出した。

「ルギリスはどうやら着いたばかりのようね・・・歩兵部隊は敵の歩兵を銃や機関銃で掃討。後ろの砲撃部隊はルギリス軍の兵器を中心に狙いを定めて撃ちなさい」

「了解しました!」

士官は敬礼をすると急いで命令を伝えに行った。そこにアクシミリアンが戻ってきた。その顔に笑みを浮かべて。

「いよいよですねレラ元帥」

「えぇ、この戦争はこれからの戦況を変える為の戦争」

「わかってますよ。つまり負ける事は許さない敵に対しては手加減不要との事ですね」

「えぇそんな所よ、相手には砲撃や銃弾を防ぐ術を作らせる暇を与えずただ、突撃しかさせなければ戦車が無くとも勝てる。だから、ただ撃ち続けて」

アクシミリアンは不敵な笑みを浮かべた。

「わかりました。聞いたか元帥の命令だ!敵に防御の暇を与えるな。撃ち続けろ!!」

ドゴォォォォン!

「うがぁッ!」「うあぁぁッ!」

ズダンッ!ズダンッ!

「ぐふッ!」「がぁッ!」

バババババババ!

「ぎゃぁッ!」

突然の攻撃にルギリス軍は混乱した次々と無慈悲な攻撃を行うラファエル軍にルギリス軍は浮き足立ち始めしゃがみこんで震える者が現れた。

ガラガラガラ

戦闘が続く中、ルギリス軍の戦車が姿を現した。だが、それを待っていたとばかりに野戦砲の砲撃により破壊される。

ドガアァァァァァァッ!

「戦車が破壊されたぞ!」

「マジかよ・・・」

ルギリスは伏せながらその状況を見ていると空から無数のロケット弾が降り注いだ。

ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!

辺りを破壊し尽くすロケット弾にルギリス軍は壊滅寸前になっていた。


数分後、ルギリス軍は戦意を喪失しラファエル軍に武器を捨てて投降した。ラファエル軍はほぼ、無傷の成果を上げた。投降したルギリス軍を見に来たレラ冷たい言葉で残酷な言葉を言い放った。

「捕虜が多すぎる数人を残して後はここで撃ち殺しなさい」

「ひぃっ!・・・」

「げ、元帥閣下!それはいくらなんでも・・・」

士官の一人が疑問の声を上げた瞬間、

パァンッ!

頭を撃ち抜かれて倒れた。撃ったのはレラだった。

「命令違反で死刑・・・さぁ、次は誰が私の指示に反対する?」

アクシミリアン以外の士官達は震え上がり誰も声を出さなかった。

「決まりね・・・さぁ、適当に情報を持っていそうな兵士とそれ以外の兵士に分別して始末しなさい」

そう言うとレラは立ち去った瞬間、多くの悲鳴と共に銃弾が放たれる音が聞こえたのだった。