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第四話　　エラス島上陸作戦　開戦前１　〜ラファエル帝国〜

帝都の執務室でレインは新聞を読んでいた。その記事にはラファルム軍の圧勝と書かれた一面だった。

「まずは予想通りだな」

レインが新聞を畳み机に置くと扉が開かれルーレが入ってきた。

「失礼します総統閣下」

「どうしたルーレ参謀？いつもならノックはするだろ」

「エラス島の件です」

エラス島と聞いてレインは顔を歪めた。

「エラス島がどうかしたのか？」

「ルギリス軍が侵攻の準備を進めていると放っていたスパイからの報告にありました。あそこには例のあれが露見するかと・・・」

「あれが露見すれば後々面倒だ。仕方がない・・・特戦軍の工作員を派遣し回収か破壊を命じろ」

「回収はともかく破壊とはよろしいのですか・・・」

ルーレは目を細めた。

「あぁ、あれ・・・”魔導力式戦術機”は他国に渡って製造法知られたら本当に面倒だ。魔導力式と言ってもただ特殊な魔法装置を使っているだけだがな」

「・・・わかりました。表向きは基地の防衛だと話、レラ元帥にはこの作戦の本当に理由を話しておきます」


「頼んだぞくれぐれも内密に動くように部隊に指示するように」

「はっ！」

ルーレは敬礼し立ち去るとレインは深く椅子に座り今後の出費について頭を悩ませ始めた。