複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.16 )
- 日時: 2016/08/27 19:46
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第四話 エラス島上陸作戦 開戦前2 〜ラファエル帝国〜
明朝4時16分、レラ率いるラファルム軍が到着した。兵士2万7500人と戦車2000台による大規模な軍団だった。
「レラ元帥、今回の防衛は本当は何が目的ですか?」
アクシミリアンは何かに気づいたのかレラに真意を聞いた。だが、レラは特に反応が無い。
「?。目的は基地の防衛ですが他に何かあるとでも・・・」
「何もなければ良いです」
アクシミリアンはこれ以上の深入りは危険と判断し追求はしなかった。そこに暗い青の長髪に赤い瞳をしたレラと同年代の軍人がやって来た。
「レラ元帥閣下ですか?」
「えぇ、私よ」
「私は参謀閣下の命でこちらに参りましたクリストフ・エーデルワイスです。階級は中佐です」
「そう、ここに来たからには私の命令には絶対よ。あなたにも一部隊の指揮を任せるからしっかりとラファエル帝国軍人として戦いなさい」
敬礼をしたクリストフにレラはスカートで大丈夫かと以外に特に関心せずアクシミリアンと共に基地に向かって立ち去った。
「特に関心されてませんね。ですが、軍人として恥じない努力をしないと!」
クリフトフは自分の持ち場に向かって走ろうとしたが何もない所でズッコケ周りの兵士達から驚かれていた。
エラス島の要塞基地では、レラ達が基地に入り士官達と島の地図を見て作戦を練っていた。
「なるほど、この島は敵が入りにくい地形なのね」
「はい島の周りはほとんどが山か崖・・・我が軍も苦戦を強いられた程です」
エラス島は地図によると至上類を見ない天然の要塞だと言う事がわかった。海の付近のすぐ近くに森があるが基地まで進むにはその森を抜けて山を登りそして降りるを3回程、繰り返しをしなければ辿り付かないと判明した。そして、海沿いに海岸砲をいくつか配備され対空機関砲が配備されまさに難攻不落の要塞だった。
「そういえば確かに道を通った時、登ったり降りたりする場所が多かったわね」
「その道は我々がやっとの思いで整備した道です。整備していない付近は整備した道の倍はかかります」
レラは士官の話しを聞いて地図を睨みながら考え込んだ。その姿を士官達はただ、黙って見ているとレラは睨むのを止め元の体勢に戻った。
「作戦を決めたわ・・・」
「その作戦は何ですかレラ元帥」
アクシミリアンが質問するとレラは少し微笑んだ。周りの士官達は度肝を抜かれたように驚いた。レラは兄とは違い滅多な事では笑わず笑う時は殺戮が行われる時であるという軍の認識だった。レラは地図の箇所を一箇所ごとに指を指し士官達に指示を出した。
「明日までに私の指示に従いこのように配置につけ。わかったわね?」
「了解しました元帥閣下」
士官達が敬礼し退出し、アクシミリアンとレラが残った。
「まさか、そのような作戦を立てるとはレラ元帥を敵には回したくないものですね」
「ふん・・・」
アクシミリオンが不敵に笑うとレラは軍議で見せた微笑みを見せた以外相変わらず無表情だった。