複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.22 )
- 日時: 2016/08/28 19:38
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第四話 エラス島上陸作戦 戦闘二日目前編 〜ルギリス連合国〜
エラス島での戦争が始まってから一日が経ち空母にいるエンリは双眼鏡で島を見ていた。上陸してからと言うもの所詮は順調だったのだが立て続けにいくつかの部隊が連絡不明になっていた。
「おかしい・・・」
エンリは心のそこで嫌な予感しかった。上空から確認しようとも対空機関砲に阻まれる可能性がある以上出せなかった。
「ウェル・・・無事よね・・・・」
エンリは祈るように幼馴染の無事を祈った。
昨晩、ウェルの部隊は不気味な狼の姿をした魔物に出くわした。無我夢中で撃ち追い払ったが隊員の何名かは致命傷をおい死んでしまった。
「ウェル隊長昨晩の魔物は恐らく人狼です」
「なに?人狼はこの島にはいないはずだ」
エドガーの言葉にウェルは疑問を抱いた。エドガー続けざまに話した。
「恐らくラファエルが生物兵器として送り込み放ったのかあるいは、”獣人族の狼種”による仕業だと思います」
獣人族にはいろいろな種類がいる代表する者なら犬の特徴を持った犬種、猫の特徴を持った猫種そして挙げられた狼種。最近の学者の論文で獣人族の姿が獣になる事が分かった事が発表されていた。
「だが、それは嘘だと片付けられていたはずだろ?」
ウェルの一言に獣人族の隊員が話した。
「もしかしたら、発表しようとしたのがルギリスの学者だったからでは?」
「なるほど・・・」
獣人族は人間や他種族との交流が非常に多い種族だ。だが、その分根に持ち例え何年の月日になろうと覚えている者をいる。その学者に人間に恨みを持った獣人族に研究の協力をさせてしまいいざ、発表すると手の平を返されたわけだ。
「なぁ、お前達獣人族は本当に変身できるのか?」
「はい、出来る者はそう多くありませんが・・・」
「わかった、この先に進んでもお互いの為にまた彼らが現れない事を祈ろ・・・」
・・・・ズダンッ!
ウェルが先に進もうとするとどこからともなく狙撃してきた。幸いウェルは当たらずに済んだ。
「敵か!」
ウェルとエドガー達は銃を構えた瞬間、
・・ズダンッ!
再び狙撃の音が走ったが別の場所からによる狙撃だった。あっけらかんとしていた隊員達はハッと気が付くとすぐにウェルの元に走ってきた。
「ウェル隊長大丈夫ですか!?」
「あぁ、大丈夫だ。それにしても誰が助けてくれたんだ?」
ウェルは疑問に思いながらも先に進んだ。その遠くにいる軍帽を被りバンダナを巻いて顔を隠している狙撃兵がスコープ越しに見ている事に気がつかなかった。