複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.23 )
- 日時: 2016/08/28 19:31
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第四話 エラス島上陸作戦 戦闘二日目前編 〜ラファエル帝国〜
獣人族の奇襲部隊による攻撃は思った以上の成果を上げた。実験部隊として本国から送り込まれた実戦経験が無い部隊だった。だが、獣の姿になれる事ができる数少ない個体で結成したため獣の特有の狩りの如く気配を消して襲う事が出来る事からレラは今回の殲滅作戦の一部に入れた。昼は普通の兵士による攻撃で夜は奇襲部隊の攻撃で休める暇を与えはしなかった。
「このまま行けば何とか時間稼ぎができる。何とか極秘の任務が終えるまで何とか持ちこたえなきゃ・・・」
レラは最初から勝てるとは思ってはいなかった。物量が違いすぎる一方で相手の指揮官は優秀だった。ルギリスの戦闘機を狙った草などで隠した対空機関砲の存在を予期したのかまったく出撃しては来なかった。その為、相手は手強い相手だと予想した。この全ての状況結果により勝てないと判断し何時逃げるか考えていた。
「さて、相手を十分森の中に入れたしそろそろ本隊とぶつけましょう」
レラは無線を取り各部隊に総攻撃命令した。その中にクリフトスも含まれていた。
「わかりました。各自戦闘用意です!」
クリフトスの部隊は武器を手に取った。
「これよりルギリスに総攻撃を仕掛けます!帝国軍人に恥じない働きをしなさい」
クリフトスは大量の武器を持って進撃した。アクシミリアンは珍しくもレラから離れて部隊を指揮していた。
「まったくレラ元帥。無線があるからと私まで最前線送りとは・・・まぁ、敵の痛みで泣く姿を間近で見られるので良しとしましょう・・・」
アクシミリアンは不敵に笑い魔道書なでると大量の魔力が溢れた。この二人以外にも弱体化しているルギリス軍に総攻撃を仕掛けようと次々と姿を現し始めた。レラ無線で出撃命令を下した。
「全軍出撃!」
次々とラファエル軍が出撃し地理を知り尽くした士官達による活躍もあってすぐに寝ているルギリス軍を見つけた。そこに寝ぼけ眼のルギリス兵がラファエル軍が迫っている事に気づき。
「て、てきしゅうーーー!」
徹夜で奇襲部隊の相手をしたルギリス軍の部隊は慌てて武器を取ろうとしたが
ズダンッ!ズダンッ! ダダダダダダダッ!
「ぎゃぁッ!」「がはッ!」
次々とラファエル軍の餌食となっていった。別の戦況ではクリフトスがブレンガンを右手に炎の魔力の込められているバルディッシュを左手に持ちながら戦闘をしていた。
「はぁ!」
ザシュッ! ダダダダダダダダッ!
「ぎゃあぁぁぁ!」「熱い!あついーー!!」「ぐはッ!」
クリフトスのバルディッシュとブレンガンによる攻撃に次々と悲鳴を上げ絶命していくルギリス兵は逃げ出し始めた。
「ば、化物だ!」
「たすけてくれーー!」
「誰が化物ですか!」
アクシミリアンの戦況はクリフトスと同じだったが圧倒的に違うのは残虐性だった。
「ふん、消え失せろ雷魔法ライトニング!」
ピシャアァァァァァッ!
「「「ぐわあぁぁぁぁぁ!」」」
ライトニングを受けた兵士は黒く焼け焦げその姿を見たルギリス兵はガタガタ、と震えていた。
「さぁ、次は誰が相手をしてくれますか?」
二人の化物じみた戦いにルギリス兵はただ絶望した。