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複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.33 )
- 日時: 2016/08/30 11:33
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第五話 戦いの中での安息 〜ルギリス連合国〜
ラファエル軍が優勢にも関わらずエラス島から撤退した。その報にエンリを始めとする士官達は唖然とした。ラファエルのシャドーが動いているとの報告とウェルが単独で通路内部に侵入したとエドガー中尉から報告を受けたエンリは戦闘機を動かす準備をしていた時だった。ラファエルの謎の撤退に戸惑いながらもエラス島にルギリス連合国の国旗をラファエルの基地に打ち立てた。
「・・・・・」
「何で単独で行動したの?」
基地に入ったエンリはウェルを呼び出し何故単独行動をしたのか問いただしていた。エンリは悲しそうな顔をしてウェルを見つめる。
「すまない、奴らを見た時何かを失いそうな感じがしたんだ」
「何を失いそうになったの?」
ウェルの返事にエンリは質問した。
「もしかしたら自分が昔に友として一緒にいた昔馴染みの一人だったのかもしれません」
「あなたが昔に話してくれた人たちね。もしかして・・・」
エンリはウェルの過去を知っている。幼馴染として一緒にいることが多く良くウェルが一緒にいるという獣人族の話しとそのそばにいる兄妹達の話しをしてくれたのだ。
「でも、その三人は死んだんじゃ・・・」
「生きていた兄妹二人はラファエルの総統と元帥の地位に上り詰めて」
「まさかあのレインがその兄弟の兄なの・・・」
エンリが驚きを隠せなかった死んだはずの存在が国を脅かす存在として立ちはだかったのだから。
「エンリこの事は・・・」
「・・・わかってる。この事は他言無用にして欲しいのでしょ」
ウェルは敬礼すると外に出た。エンリは基地の外を見た。島のあちこちには黒い煙が立ち焼けている場所もある。その光景にエンリは悲しむような顔をした。
「戦争が早く終わって欲しいのに。私は・・・」
エンリは自分の手を見て涙を流した。
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