ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第八話　　電撃作戦　開戦前　　〜スペンス王国〜

明け方、潮風の吹く港町にスペンス軍が駐留していた。ラファエル帝国に港町を明け渡して同盟を成立させる為である。その街の高台にある屋敷を総司令部としておいており屋敷の中ではギヨームを筆頭とした将校や士官達が軍議を開いていた。

「現在、この港町は我々が占領をしていますがルギリス軍は必ず奪還してまいります」

「そこまでは我々の予想範囲だ。だが、奪還をしてくる奴らの策はよめない・・・」

ギヨームは地図を見ながらうねりを上げた。ルギリスにはボールドウィンが健在でアルベルトと互角に戦ってくる彼をギヨームは警戒していた。起死回生の策で敗北を受ければラファエル帝国の同盟は無しになり敵が増える事に繋がる。なんとしても勝たねばいけなかった。

「ギヨーム中将ここは正面でぶつかりましょう。あたしらがルギリスの弱兵に負けるはずがありません！」

赤毛のショートヘアで青いバンダナを巻いてスタイル抜群の女が進言した。

「馬鹿か貴様は、真正面からぶつかって奇策を用意られたらどうする？我王国に敗北という名の泥を塗るつもりか？」

黄緑の髪に黄色の瞳で軍服にマントを羽織っている男が女の進言を蹴った。

「なんだいあたしらを女だと舐めて言っているのかいカルロス・・・」

「何を言われようが私の意思は揺るがないぞアンヌ」

二人の男女が啀み合い始めた。ギヨームはため息を付きながら止めに入った。

「よせカルロス、アンヌ」

「「申し訳ありません」」

アンヌ・ ブランカフォルト。女性のみを構成した部隊を指揮する上級大尉で勝気で姉貴肌でバサバサしている。隊員から姐さんと呼ばれる。

カルロス・A(アラール)・デキシュ。スペンス王国の貴族階級出身で特殊精鋭部隊の司令官でギヨームの右手。だが、頑固であり今のようにアンヌとアンヌの部隊と衝突する事がある。

「今はルギリスの行動を何とかよむんだ。そうすれば何も恐れる事なく勝てる」

ギヨームはそう言うと再び地図を見て頭を捻らせていた。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そろそろ番外編を書いてみたいのですが皆さんの意見が聞きたいです。