複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.41 )
- 日時: 2016/09/01 12:06
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
誰も異議がありませんでいしたので番外編を書きますね
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番外編 漆黒の死神
聖歴1940年 第一次グルセリア大戦の最中。ラファエル帝国領グラード市街ではスペンス軍とラファルム帝国の戦争が行われていた。激しい銃撃戦の中、土のうに潜み敵を迎え撃とうとするスペンス軍がいた。
「ふん、ラファエル軍め今日こそ仕留めてやるわい」
ズダァンッ!
意気揚々とピストルを持って潜む指揮官の頭に銃弾が貫いた。周りの兵は慌てふためいた。
「敵のスナイパーだ!」
「どこに・・・」
ズダァンッ!
探し出そうと周りを見渡していたスペンス兵の頭に銃弾が貫き倒れた。
「伏せろ!全員伏せるんだ!!」
スペンス兵は伏せると狙撃は止まった。
「いいか?あのスナイパーを探し出し殺すんだ。発砲位置は大体は検討がついた。恐らくあの高い建物だろう・・・さぁ行け」
「り、了解」
数人のスペンス兵が伏せながら行動し建物へと向かった。建物に到着し入るとそこには黒いカモフラージュ用の布を羽織り狙撃銃を構えるスナイパーの姿だった。
「見つけたぞ・・・」
スペンス兵がそっと近づき布をバッ!と捲るとそこにはただ狙撃銃が置いてあるラファエル軍の軍服を着た人形と爆弾だった。
ドガアァァァァァァン!
大きな爆発に驚いたスペンス軍の指揮官が立ち上がった瞬間、
ズダァンッ!
発砲と共にスペンスの指揮官が倒れたやはり頭は縦断で貫かれていた。その光景にスペンス兵達は震え上がり逃げ去った。その光景を見る一人の銀髪の短いツインテールをした女が見ていた。
「ルーレ曹長」
「レイン中佐殿どうしましたか?」
そこにいたのはまだ国の支配者となる前のレインがいた。
「なに、お前の狙撃と罠を見て本当に流石は漆黒の死神だと思ってな。少し話したくなった」
「・・・そうですか」
ルーレは狙撃銃を抱えたまま地面に座りレインも座った。
「ところでレラ少佐はどうしたのですか?あなたの副官ですよね」
「あぁ、あいつはいつも通りの事をしている・・・」
レラのいつも通りの事とは敵兵を無慈悲に殺し回っている事である。ラファルムに亡命してから仕事として兵士を兄妹揃ってに選んだ。レインは最初はレラの入隊に反対したが入隊試験でで予想以上の成績を残して国からぜひ入って欲しいと言われレインも反対できなくなった。
「はぁ・・・、国も国ですね。男だろうと女だろうと優秀であれば兵にする。辛くはないんですか?妹が兵士として人殺しをするのを」
「辛いさ。だが、皮肉にもこの戦場が彼奴の希望になっちまってな。心に溜まった何かが戦場で発散されて少しは笑顔を見せるようになった」
レインは俯きながら答えルーレはその姿を見つめている。
「おっと、そろそろ戻らないとなじゃあな」
レインはそう言うと立ち去って行った。
「人間と言うのはわからないな・・・だが」
ルーレは横になると狙撃銃を再び構えた。その構えには一瞬の迷いもない完璧な体勢だった。今までルーレは無理やり戦場に駆り出された他種族の兵もを含め300人以上を撃ち殺してきたその為、迷いなど等に捨てていた。だが、一瞬だけレインの背中がルーレに過ぎった。
「彼なら命を掛けても良いかも知れない・・・」
ルーレは笑いながら標準をスペンス兵に向けた。