複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.46 )
- 日時: 2016/09/03 19:43
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第八話 電撃作戦 戦闘2 〜ルギリス連合国〜
ルギリス軍の奇襲攻撃は成功した。港町からは黒煙が上がりスペンス軍が慌てて戦闘配置に着いている姿が確認できた。
「ボールドウィン参謀総長。作戦は順調に進んでいますね」
「うむ、じゃがくれぐれも油断はしないようにの」
エンリの言葉にボールドウィンは応えると。次の命令を下した。
「次の行動に出る。上陸用舟艇で上陸し敵を一網打尽にするのだ」
ザァ・・・ザッ・・
「了解しました」
甲板では上陸用舟艇に乗り込んで上陸の準備に備える部隊が多かった。その中にウェルとウェルの部隊がいた。だが、その中にはエドガーの姿は無かった。
「エドガー中尉はどうした?」
「エドガー中尉は別の任務で出ており今回の戦闘には出られないようです」
エドガーが戦闘を抜けたのはウェルに取って痛かった。エドガーと二人で部隊統率を行ってきた為、今までの本領は発揮しきれない可能性があった。
「エドガー中尉が出られない代わりに腕の良い狙撃手を送るとエンリ中将が言っていましたが」
「狙撃手?」
ウェルが疑問に思っていると後ろから足音が聞こえてきた。振り返ると色素が抜けた白髪で黒い瞳をした軍人がいた。軍帽を深く被り口にはバンダナという顔を隠した軍人だった。
「ウェル大尉ですね。初めまして俺は狙撃兵をやっているグレン=ミッシェルヘントですどうかよろしくお願いします」
「・・・ミッシェルヘントだと」
グレンの性にウェルは反応した。グレンはそれに気づいたのか話した。
「ミッシェルヘントと聞いて期待しないでくださいね。父は優秀な狙撃手だったそうですが、あくまでも俺は俺、ですから・・・」
そう言うとグレンは立ち去った。そこに若い新人の兵士が質問してきた。
「隊長。ミッシェルヘントとは有名なんですか?」
「あぁ、ルギリス屈指の優秀な狙撃手だ。ラファルム帝国の漆黒の死神と肩を並べられる程の腕だと聞いていたがその息子がまさか、この戦争に参加しているとはな・・・」
ウェルはしばらく考えると上陸用船艇に向かっていった。