複雑・ファジー小説

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.47 )
日時: 2016/09/04 19:18
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第八話  電撃作戦 戦闘2  〜スペンス王国〜

その頃、港町側ではスペンス軍の部隊が港付近でルギリス軍の上陸を阻もうとしていた。土のうを置き歩兵砲をいくつか配置していた。そして、ルギリス軍の上陸用船艇の姿をカルロスは見つけた。

「来たか・・・、戦闘準備!大砲部隊撃ち方用意・・・」

カルロスが腕を上げて沈黙した。ルギリス軍の上陸用船艇はどんどん近づいてくるがまだ合図はしない。

「もっと引き付けろ・・・、確実に撃破する・・・・」

そして、完全に歩兵砲の射程内に入るカルロスの腕は振り下ろされた。

「うてーーーーーー!!」

ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!

ドーン! ドボーン!

ドガーン! ドガーン!

「うわあぁぁ!」「ぎゃあぁぁぁ!」

次々と歩兵砲が火を噴いた。発射された歩兵砲の砲弾のいくつはルギリス軍の上陸用船艇に着弾し沈んだ。

「第二掃射用意!」

スペンスの砲兵達はカルロスの声に素早く砲弾を装填した。そして、再びカルロスの合図で砲弾が放たれた。

「うてーーーー!」

ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!

・・・ズダァン!

砲撃の飛び交う中、突如、遠くから発砲音がすると同時に魔力弾が飛んできたその先にはカルロス。

「ちッ!」

カルロスは間一髪で避けるとその後ろにいた兵士に着弾した。

「衛生兵!被弾した兵士を連れて行って手当してやれ」

カルロスの言葉に衛生兵達は被弾し負傷した兵を連れて行った。カルロスは銃弾の放たれた方向を見たが撃った者を特定できなかった。


「おぁ!やってるね」

「はい!姐さん。早くうちらの出番ないですかね!」

「そんなに慌てても敵は来ない・・・それにしても眠たいです・・・」

アンヌは戦場を眺め興奮しておりその傍に二人の女性兵がいた。アンヌの部隊の隊員のビビアナ・デルランジェ少尉とヒセラ・グリニャール総長である。ビビアナは喜怒哀楽がしっかりした性格でアンヌの副官を勤めている。天真爛漫で部隊のムードメーカー的存在でもある。ヒセラはユルくのんびりした性格で常に眠たそうにしているその上面倒くさがり屋。だが、部隊の中でかなりの狙撃の腕前を持ち防御面でも活躍する支援型の軍人。

「はぁ、わかってるよ。あと、ヒセラどさくさに紛れて眠い言うな・・・」

アンヌはため息をつきながら戦場の様子を見るのだった。