複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.48 )
- 日時: 2016/09/04 21:09
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第八話 電撃作戦 戦闘3 〜ルギリス連合国〜
「ちっ・・・」
グレンは軽く舌打ちを魔装填式狙撃銃・プロトタイプを下ろした。カルロスを狙撃したのはグレンだった。揺れる船上の中で正確な狙撃をしてみせたのだ。
「外しました」
「いや、今ので相手側に動揺が走ったはずだ。それだけでも良い成果だ」
グレンの言葉にウェルは応えた。敵の指揮官が狙撃を受けたのは事実で相手側も緊張が走る事になる。海上のルギリス軍が正確に狙撃を仕掛けてくると。
「隊長。もうすぐ港です」
「よし、各自戦闘準備!」
ウェルの命令で隊員達は武器を手に取った。そして、港に着くと同時にウェルの部隊を初めとしたルギリス軍の部隊は上陸し攻撃を開始した。
ズダン!ズダン!ズダン!
次々と攻撃するルギリス軍にスペンス兵達はたじろいで後ろに下がろうとしたがカルロスがスペンス兵を鼓舞した。
「怯むな!ルギリス軍は少数だこっちの方が数は有利。特殊精鋭部隊は俺に続け。狙撃部隊や機関銃兵は後衛で支援攻撃、後の部隊は前衛で戦闘だ!」
カルロスの鼓舞と指揮で立ち直ったスペンス兵が命令通り素早く配置に着いた。ウェルの部隊は港を通り港街の奥に着いた。そこにはカルロス率いる特殊精鋭部隊とスペンス軍の軍団だった。
「来たかルギリスの犬共。悪いがお前達にはここで死んでもらう・・・、全部隊攻撃!」
ズダン!ズダン!ズダン!
スペンス軍の攻撃が一斉に始まり。ルギリス兵達は一人また一人と倒れて行く。ウェルと部隊は建物内に逃げ込み応戦した。
「ウェル大尉。俺は屋上から狙撃で援護します」
「わかった」
グレンは階段を駆け上がり屋上を目指した。ウェルの部隊はそのまま応戦する。
ズダン!ズダン!ズダン!
激しい撃ち合いが続く中、一つの男が動き出した。その姿は銀髪の髪に深紅の三白眼で黒い戦闘服に両手にガントレット ボロボロのローブを羽織ったまさに狂戦士その者だった。
ザシュッ!
「ぐわッ!」
一人の敵兵がガンブレードで斬り倒されその光景に周りの者達は戦闘が停止し唖然とした。そして、男は叫んだ。
「爺!約束通り着いてきたぞーーーーー!!」
その人物は本国にいるはずのエドワードだった。スペンス兵の一人がエドワードを見て叫んだ。
「る、ルギリスの狂戦士だ!」
「うるせーよ」
いつの間にか近づいていたエドワードが叫んだスペンス兵の首を左にて持っていたガンブレードで斬り落とした。落ちる首を見てスペンス兵達は青ざめた。その光景を見るルギリス兵達にエドワードは言った。
「おいお前ら!俺の戦いに水を差すなよ。こいつら全員・・・、俺の獲物だ!!」
エドワードは叫ぶと笑顔ですスペンス兵達に突っ込んだ。そして空中に飛び上がりの右手のガンブレードの引き金を引くとガンブレードの魔力弾が飛んだ。その魔力弾が地面に被弾すると、
ドガアァァァァン!
「うわあぁぁぁ!」「ぎゃあぁぁぁぁ!」
近くにいたスペンス兵達を吹き飛ばし崩れた陣形の真ん中にワイヤーブレードを指し一気に急降下。
「はっははははは!」
ダン!
大きな音と共に着地しエドワードは体を捻ると体を回転させた。
ザシュッ!グサッ!ザシュッ!
次々と斬られるスペンス兵達にルギリス軍は見ている事しか出来なかった。