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第八話　　電撃作戦　戦闘4　　〜ルギリス連合国〜

エドワードが暴れている頃、ウェルは敵が押さえ込まれているうちに主要ポイントの制圧に乗り出した。ウェル言わく「あの戦いに巻き込まれたくない」とのことによる行動だった。そして、主要ポイントの倉庫ではウェルの部隊が攻撃を仕掛けていた。

ズダン！ズダン！

「よし制圧したぞ」

無事に倉庫を制圧し敵の物資のほとんどを抑える事に成功した。これは長期戦をするスペンス軍にとってはこの制圧で窮地に落とされた事になる事だった。

「参謀総長の読みが正しければ長期戦を望むスペンス軍に大打撃を与えたような物だな」

「はい武器や弾薬それに食料のほとんどがここにあります。ですが当然敵もここを奪い返しに来ますでしょう・・・」

ウェルの言葉にグレンが答えた。ウェルはグレンの言葉を聞いて考えそして命令した。

「グレン本隊はあとどの位までにここに到達する」

「ウェル大尉のような行動力がある部隊がいたとしても三十分はかかるかと・・・」

「ならば本隊が特着するまでここを死守する。ここは勝利の為の要となった今、ここを奪われれば電撃戦は失敗しスペンスだけでなくラファルムとも戦いになる。ラファルムがここに到達したらもはやルギリスの勝利は無くなるからな」

ウェルの言葉に隊員達は頷いた。そして、部隊は防衛するべく位置についた。グレンはウェルの後ろ姿を見ていて呟いた。

「ウェル大尉のような者がルギリスに多くいたら俺は顔を隠さずに済んだのかもな・・・」

グレンは狙撃位置として高台に以降とした瞬間、


ドガアァァァァン！

大きな爆発と共に戦車一台が突っ込んできた。その戦車の後ろから歩兵の小部隊が迫ってきた。ウェルの部隊の隊員達は目を凝らしてよく見ると全員女性であった。

「敵さんを発見したッスよ！姐さんと祖国の為に今日も張り切っていくッスよ！」

その部隊はビビアナ率いるアンヌの女性部隊の一部だった。ウェルは咄嗟に戦闘態勢に入り位置に着いた。