複雑・ファジー小説

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.51 )
日時: 2016/09/08 20:11
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第八話  電撃作戦 戦闘4  〜スペンス王国〜

各地での激しい激戦の中、総司令部では慌ただしく無線で指令を出したり報告を受け取ったりしていた。報告の中にウェルの部隊が落とした倉庫の陥落も知らされていた。

「なんていう事だ・・・補給を絶たれては我が軍はこのままでは・・・・・」

「安心しろその件は既に手は打ってある」

将校の一人が落胆しているとギヨームが応えた。

「アンヌの副官であるビビアナを奪還に向かわせた。だが、精鋭揃いの部隊でも数は少数で攻略にも時間が掛かる。それに港地区ではカルロスとアンヌが直接防衛しているがここも長くは持たないだろう・・・、そこで私はアルベルト元帥に援軍を要請した。もうすぐ三師団を連れてこちらに来るそれまで持ちこたえろ」

「了解!」

将校と士官達は敬礼しそれぞれの役目に戻った。ギヨームは深い溜息をつきながら外を見た。街は黒煙を上げあちこちでは発砲音や爆発音が聞こえる。

「私はどんな手を使ってでも勝利する。必ずな・・・」

その頃、倉庫付近では激しい銃撃戦が繰り広げられていた。ビビアナは自動小銃M2カービンを持ちルギリス軍を撃っていたが一人異様に部隊を負傷させたり射殺してくる兵士がいた。

ズダンッ!

「きゃッ!」

また一人その兵士に撃たれ後ろに引きずられていった。徐々に怯んでいく部隊にビビアナは鼓舞した。

「怯むなッス!ここを落とせば必ず勝てるッス。だから、撃ち続けるッス!!」

うおぉぉぉぉ!

部隊の隊員達の士気が上がり怯む事無く徐々に近づいていく。その姿見てをルギリス軍の部隊は下がっていく。

ズダンッ!ズダンッ!ズダンッ!

「ビビアナ副官!あと少しで突破できそうです!」

「わかったッス。戦車も前衛で前へッス!」

ガラガラガラガラ

戦車が動き出し徐々にルギリス軍の部隊を追い詰めていく。だが、その瞬間、

ドガアァァァァァン!

突如、戦車が爆発し周りに居た隊員達も被害を受けた。煙が立ち込め状況がわからなかった。

「何があったッス!」

「ば、爆弾を仕掛けられていたようです!被害は甚大です!!」

煙が晴れるとそこには隊員の女性達が死んでいるかまたは負傷して唸り声を上げている状態だった。そこにルギリス軍の追撃が始まった。


ズダンッ!ズダンッ!ズダンッ!

「一時撤退ッス!可能な限り負傷者を助けて退くッスよ!!」

ビビアナは一時撤退を命令し可能な限り負傷者を助け出し後方に下がった。