複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.52 )
- 日時: 2016/09/08 20:12
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第八話 電撃作戦 戦闘5 〜ルギリス連合国〜
空母内では戦局を見つめるボードウィンとエンリがいた。街に黒煙が上がる姿を見て悲痛な顔をエンリはしていた。
「辛いかエンリ・・・」
「はい・・・、ですがこれが平和への道だと言うのなら私は自分の腕を喜んで血で染めます・・・」
エンリの言葉にボードウィンは優しくエンリの頭を撫でた。
「無茶などしなくてもよい。お主にはそんな事をしなくても別の道を見つけ出せるはずじゃ」
「しかし・・・」
「わしは祖先と同じように人を殺め続けた。だが、お主はまだ若い・・・争いを止める為の別の方法を探す事はまだ遅くはないはずじゃ」
「はい・・・!」
ボードウィンの言葉にエンリは気が安らぎ戦場を見つめ直した。戦争を止める為の別の方法を探るために。その頃、港地区ではエドワードとカルロス、アンヌの対決が激しさを増していた。
「ちッ!しつこい奴らだな・・・」
「はぁ、はぁ、伊達にギヨーム中将と共に戦場を駆けていないからな・・・」
「こんな所でくたばっちまったらあたしの部下に示しが付かないからね・・・」
二人は疲労困憊の状態でも武器を構えた。
「「だからここでお前を殺す!」」
「やれるものなら・・・、やってみろ!」
エドワードは斬り込みに掛かった瞬間、
ブオォォォォォン
けたたましい音が無数に聞こえる音が聞こえた。
倉庫では、ウェルの部隊とビビアナの部隊の戦闘が落ち着いていた。どちらも激しい戦闘で消耗が激しいのが原因だった。その倉庫を離れ建物内にはグレンが魔装填式狙撃銃・プロトタイプを構えて狙いを定めていた。そのターゲットはビビアナ。
「奴さえ狙撃が成功すれば・・・」
グレンが引き金を引こうとした瞬間、
・・・ズダァン!
突如、発砲音がした。グレンは咄嗟に左にそれ壁に隠れた時、グレンが魔装填式狙撃銃・プロトタイプを構えていた場所にはグレンの頭があった位置に銃痕があった。
「相手の狙撃手・・・、それも凄腕か・・・・」
グレンは場所を移動した。狙撃手同士の戦いは特殊で相手の考えや狙撃に適した場所の特定そして素早く相手を見つけて狙い撃つという戦いだ。静かな中、グレンはまずは移動しながら周りを見た。どこも狙撃に適する場所で相手がどこから撃ってきてもおかしくない場所だった。
「どこもかしこも・・・、これは骨が折れるな・・・」
グレンは建物の影に隠れ姿を消した。グレンを狙っていた狙撃手ヒセラはグレンを見失ったとわかると移動した。撃った時に場所が割れている可能性があるからだ。
「仕留められなかった・・・、早く眠りたいのに・・・・」
ヒセラも建物の影に消え姿を消した。静かな戦いを終わらせるために・・・。